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まだラブソングは歌えない
―――――――あたし達はどうしたら、
―――――――ここから抜け出せるんだろうね。
―――――――ああもうここから抜け出すなんてこと、
―――――――できないのかもな。
仲のよさそうなカップルが歩いてる。
他人は気づくのだろうか彼のほうは黒髪の少女を好きなことに。
手をつなぎながら歩くカップルがいる。
他人は気づくのだろうか彼女のほうは黒髪の少年が好きなことに。
気づくのは当人たちだけ。気づかなければいけないのも当人たちだけ。
―――――ああなんて皮肉。彼女たちはまだ気づかない。
消化不良気味ですが終わりにしたいと思います。
彼女たちはどのような選択をしたのか。
それは皆さんの想像にお任せしたいと思います。