ランクあげ
夜は野宿して、旅を続ける。
村が見えたので、様子見。
うん、面倒そうだから迂回。
魔物を狩り、ヴォルフの戦闘訓練をしながら更に進む。
次の街に来た。
門番にギルドカードを見せれば、固まられた。もう一人は、ヴォルフのカードを見て首を傾げてる。
まあ、強そうなのにヴォルフのは黄色だからな。
「ヴォルフ、お前のランク上げするぞ。青くらいはねぇと面倒だ」
「ハイ!頑張って、主にふさわしくなる!」
「ン。じゃギルド行こう」
「とりあえず、窓口行って常時依頼クリアしてないか聞くぞ。」
ゴブリンや獣系の魔物は常時依頼が出されているから受領してなくて後で報告してもオッケーになる。
ギルドカードには倒した魔物の詳細が載ってるから不正はない。
まあ、仲間が弱らせたヤツにトドメを刺す、と言うズルはあるが。
ヴォルフに指示して窓口に行かせる。
「常時依頼、の、精算を」
「はい、ギルドカードをこちらへ」
魔道具にタグを置くと情報が読み込まれて表示される。
「常時依頼のゴブリンの討伐、十二件分。イビルボア九件分、サージカルハウンド八件分、キラーアント五件分を確認しました。素材の納品はありますか?」
「この中にあるヤツ、全部当」
「はい。イビルボアの牙、サージカルハウンドの皮、キラーアントの蟻酸、ハウリングバットの羽、アースグリズリーの皮、肝、爪。まあ!飛竜の皮、牙、羽も!では、ポイントを換算しまして、はい、ヴォルフ様のカードランクが上げられます。試験を受けて頂きたいのですが、ご予定はいかがですか?」
「主?」
「試験内容は試験官との模擬戦だよな?」
「はい、左様でございます。」
「明日は可能か?」
「はい。10時から1時間毎に大丈夫ですよ」
「ン、なら10時で頼む。」
「畏まりました。試験を連絡なく休まれると、資格失効となり最初からポイント稼ぎをして頂きますのでご注意ください。」
「ン。あ、俺の所在地チェックしといて。」
白と黒は有事の際の依頼の為に所在地を知らせる義務があるのだ。黒の場合は面倒起こさない為な気がするがな。
俺のタグ色を見た職員が青い顔して慌てだす。
「!も、申し訳ありません!すぐに別室をっ」
「あー。いい、いい。こいつの件がメインだから。さっさとチェックだけしてくれ。」
「は、はい!少々お待ちください!」
「…ハァ。めんどくせぇ」
人が少ない時間に来たから騒がれてはない。
「お待たせしました!更新完了しました!
「ン。じゃ、また明日」
「はい!お待ちしております!」
街を見て歩く
「ンー。今日の宿はどこにするかなぁ」
「主。どんな、宿、探す、ですか?」
「風呂があって、二人部屋があるとこだな」
「風呂は、高級…」
「そーだな。お前のタグじゃ、まず泊まれねぇな。」
「はい。主。黄色は、どんな、仕事する、ですか?」
「主に3つだ。街中の雑用とかして顔を売る。近くの薬草採取。害獣退治。」
「?魔物、倒さない、ですか?」
「普通、黄色は、12.3のガキからなるんだよ。んなガキがいきなり戦えねぇだろ?強い奴なら常時依頼の魔物倒して素材納めて緑の試験をさっさと受けんだよ。」
「…俺、ガキ?」
「そーいうこと。な?早く青欲しいだろ?」
「ハイ!」
試験に受かれば緑。とりあえず魔物とも人とも戦える奴だとは言える。
青はそれで食って行ける奴。緑から青へは定期的な依頼クリアが求められるから出来るだけデカイ街に居たいな。
ここからだと、伯爵のいる都市か商業都市か…悩ましい。
「主?考えごと?」
「ン?ンー、お前いるからあっちのがいいか。」
「…オレ、邪魔?」
「あ?んなワケねぇだろ。お前は見た目も良いし、強いからチョッカイ出されそーだな、ってだけ。」
「主は、オレの見た目、好き?」
「は?まあ、好きだな。目ん玉、月みたいで綺麗だと思うし、髪の色も好きな色だし。ガタイも羨ましいくらいだし。」
「良かった!」
(こいつ、俺が気に食わないったら目玉でも抉りだしそうだな…なんでこんな歪んでんだ?元々こうなのか??)
「主?なんか、困らせた?」
「いや。お前はお前のままでいいから。無駄に考えんなよ?」
「ハイ」
「んじゃ、宿屋探そー」
無事に宿屋見つけて飯食って寝る。
試験をさっさとクリアして、ヴォルフの胸元には緑のタグが揺れてる。
次の行き先は伯爵の直轄領にした。
商業都市は五月蝿いからな。
立派な石造の防壁に鉄の門に守られるアスコット伯爵の直轄領『ウィーフィス』。
北に魔物が住む豊かな森、南に穀倉地帯を持つ裕福な領地だ。
「青になるまでここに滞在する。」
「ハイ」
「依頼次第だが、三月くらいで終わるだろ。」
「…そんなに、かかる、のですか?」
「普通は一年くらいかかるんだぞ?ヴォルフなら討伐系で荒稼ぎできるからの予定だ。」
「頑張ります!」
「ンー、しばらくゆっくりしたいから、あせんなくていー。宿じゃなくて家借りる予定だしな。行くぞ」
「ハイ」
検問に並ぶ商人と冒険者は別の列だ。
「次!」
呼ばれたからヴォルフからタグを見せるよう指示する。
「ハッ、緑か。オイ、そっちのチビ!」
低級だとナメきった門番は尊大な態度で俺を呼びつける。
「主、バカにするなっ!」
ヴォルフの足が半歩前に出た。
短剣に指がかかり、周囲の空気が一瞬で張り詰める。
だが、そこで止まった。
ヴォルフは俺を見た。
「…主?」
「やめろ」
「…ハイ」
ヴォルフは一歩下がる。
それでも門番を睨む金の瞳は鋭いままだ。
門番を睨みながらもヴォルフが下がった事で空気が和らぐ。
門番は顔を真っ赤にして「貴様あ!」と怒鳴ってきた。
「俺のタグ、確認してねぇだろ?」
周りに見えるように、タグを見せる。
「っ!く、黒、だと!?」
騒つく周りを無視して、絡んできた門番に近づく。
「あんま、見た目でナメんなよ?」
「ひゃい!!申し訳、ありませんでしたぁ!」
「ヴォルフ、行くぞ」
「ハイ」
ヴォルフに先行させてギルドへ。
ヴォルフは真っ直ぐにカウンターに行き並んでる面々を無視して「我が主のチェックインを」と職員に要求する。
「あ、あの…順番を…」
ヴォルフの視線が鋭くなる。
「主を、待たせると?」
「ヴォルフ。噛みつくな」
「…分かった。主の前では、吠えない」
一歩下がり、ヴォルフは黙る。
それでも少女から目は逸らさない。
「なぁ、悪い二階に行ける奴、呼んでくれ」
「は、はいっ!」
少女が慌てて奥へ走る。
2階は個室やギルド長の部屋に会議室だ。
「オイ、アンタ。よそもんのくせにイイ態度じゃねぇか!」
目の前に立ち塞がる銀色タグの男。
「さぞかし高ランクなんだよなぁ?見せてくれよ」
赤色タグがさらに横に並ぶ。
ヴォルフが一歩前に出かけて、止まる。
俺を見た。
「…主?」
「いい。俺がやる」
俺はため息を吐いてフードを外す。
「なんだぁ?銀になった程度で随分と態度デカくなったなぁ?アントン。ようやく赤色タグかよ?ビリー。」
「「ヒィ!滅國!!」」
二人は真っ青になってお互い抱き合いへたり込んだ。
「お、ちゃんと覚えてたか。じゃあ、ビリー?俺様のタグ色はなんだった?」
「ひ、比類なき強者!Sランクの『黒』でございます!!」
「その俺が2階に行くのが問題か?」
「ありません!お、オイ!ギルド長!ギルド長を呼べ!」
「二階の応接室に茶!!貴族用の茶あ!!」
さっさと二階に上がる。背後からは
「なぁ、ビリーさん、あの小さいのは一体」
「バァロー!あの御方は!単独で『暗黒世界』を踏破されたっ、黒タグの滅国様だぁ!」
「あ、あの、極悪ダンジョンを、一人で!?」
「う、うそだろっ」
なんて、ざわつきが酷い。
「主、滅國とは?」
「国でも敵わないって言われた『暗黒世界』て言う名のダンジョンを踏破したらから、だな。ここの近くにあったんだ。」
「ああ、だから、彼らは、主の素晴らしさを知ってる、ですか。」
「ここの領主にも貸はあるがな。」
「し、失礼致します!!」
ドアが壊れそうな程激しく開いて汗だくになりながら転がり込んでくる中年男性。
「おぅ、久しぶりだな、ギルド長」
「お久しぶりでございます!滅國の人形姫様!今回はいかが致しましたか?」
「ンー?いや、コイツのタグ上げに立ち寄っただけ」
「そちらは?」
「ヴォルフ、ご挨拶。」
「主様の配下、ヴォルフだ。よろしく頼む。」
「ヴォルフさん、だな、分かった。コホン!
緑から青には定期的な【討伐】【狩猟】【採取】をクリアして貰わなければならない。必要な知識、道具が用意出来るか、が焦点だ。分からない事は調べる、きちんと用意をして挑む。が出来ないとすぐに死んじまうからな。」
「分かった」
「滅国の人形姫様。長期の滞在ということでよろしいでしょうか?伯爵様にご連絡をさせていただきたいのですが…」
「ああ。伯爵にも顔だしに行くから『覚悟しとけ』って言っといてくれ。あ、一軒家借りたいんだけど、情報ねえ?」
「嗚呼、伯爵様、御武運を…。
滅国の人形姫様が御所望なら風呂付き庭付きですな?ちょうど貴族の屋敷が一つ売りに出されてましたよ?管理はマシューの住宅屋です。」
「ン、なら、寄ってみるわ。ありがとな。」
「滅相もない。滅国の人形姫様の御滞在嬉しい限りにございます。どうぞ、ごゆるりと。ただ、他のダンジョンは閉じないで頂ければ幸いです。」
「あー、しねぇ、しねえ。アレは伯爵がうぜぇからしたんだ。大体、今回戦うのはコイツだから。絡まれねぇ限り俺は出ねえよ。」
「それは宜しゅうございました。」
「じゃ、またな」
「お前たち!聞いてたな?マシューの住宅屋にすぐに書類をまとめるように言え!伯爵様にも再度報告!ギルド員に滅国の人形姫様にからまないよう通達!」
「「「はい!」」」
マシューの住宅屋とやらを探しつつ、街を見てたら、たどり着いた時には住宅借用書か購入契約書を選べる様に並べられ、鍵と使用人の紹介案内がセットされていた。
「おー、ギルド長は仕事が早いなぁ。アンタが店長さん?」
「ハイ!店長のマシューでございます!御所望の風呂と庭付きの一戸建てはこちらのみでございます。風呂なしでは後三件庭付き一戸建てがございます。」
「風呂は絶対条件だから最初ので頼む。3ヶ月から半年賃貸したいんだが、賃料はどんなもんだ?」
「は、はい!一月金貨一枚でかまいせん!」
「…随分安いな」
「ギルド長より便宜を図るよう言われておりますし、貴方様の生活様式であれば原状回復費は頂く必要はないだろうと。」
「…まあ、雑な扱いはしねえけど。んじゃまぁ、金貨6枚払っとくわ。3ヶ月目とかでも差額は返さなくていーから配慮よろしく。」
「…ハッ、ハイ!畏まりました!では!こちらにお名前をっ、ハイ、こちらが鍵と説明書です!あ、家具などは無いのですが、どうされますか?」
「ン?ああ、自前で用意するからいいわ。んじゃ、鍵借りてくぞー」
「ありがとうございました!」
街をプラプラ歩きながら家を目指す。
「お、ここかぁ」
少し庭は荒れてるが、まあ住民が居ないなら仕方ない程度か。
束の中の鍵で門を開け、玄関を開ける。
埃とかは無いが、少し空気が悪い。
「ヴォルフ、二階の廊下と部屋の窓開けて来て。部屋はドアも開けっぱなしな?」
「ハイ」
部屋を確認しながら窓を開けて換気していく。
真ん中に吹き抜けのエントランスと階段。
一階の右には広間にキッチンや風呂場、倉庫に地下への階段。地下は石造りで食糧庫だな。
左には応接室か談話室、寝室と小部屋が繋がった部屋。客間かな?窓からは庭の花が良く見える。
「主!開けて、来ました!」
「ン、サンキュー。」
二階も見て見るか。
左奥に主人の部屋だろう寝室、リビング、書斎がある。右には寝室とリビングのある部屋と子供部屋的な部屋が2つ。
二階上がるの面倒だから使うのは下の客間的な部屋でいいか。
「ヴォルフはどこ使う?」
「…主と一緒は、ダメ、ですか?」
「んじゃ、一階の左手の部屋の奥オレ、続きの間にヴォルフな。」
「…ハイ」
「寝る時くらい離れてもいいだろが。っか、クエストやる時はお前一人でも動かなきゃだぞ?」
「っ!わ、わかり、ました…」
「ヨシ!んじゃ、部屋整えるか!」
寝室に使う予定の部屋に行く。
奥は12畳くらいの部屋で繋ぎ間は8畳くらいだ。
「とりあえずベッドと寝具だな。」
「買いに行く、ですか?」
「いんや」
アイテムボックスからベッドを出す。
しっとりとした焦茶が美しい木枠のベッドフレームのダブルベッド。
こだわりのマットレスに、肌触りの良いリネン。
「お前には試作品の方やる」
「主は、アイテムボックスまで、持ってる?スゴイ」
「じゃなきゃソロでダンジョンなんか行けないだろ」
テーブルにソファ、ラグなんかも出してと。
風呂にものんびり入れて快適快適!
ヴォルフに討伐依頼に行かせて、俺は伯爵にご挨拶である。
ちゃんと門からお邪魔しますよ。
「何の用だ!」
フードを外してニッコリ微笑んでやる。
何用してきた奴は真っ赤、隣の奴は真っ青。
「め、滅國様!!すぐ、すぐにご案内致します!デビィ!すぐに旦那様に連絡しろ!『滅國様』だ!」
「は、ハッ!!」
スゴイ勢いで走って行ったなぁ。
「滅國様の御成ー!」ってめっちゃ響いてるけどな。
「コホン!し、失礼致しました。こちらへ」
案内されたのは応接室。部屋に入ったらメイドが待ち構えていた。
みんな顔色が悪いな。
「お飲み物のご希望はございますでしょうか?」
…?…あ!前に乙女の生き血とか言ったからか!よく覚えてたな。
あの時はキレたまま演じてたから良かったけど、今だとちょっと痛いな。
ゆっくりマントを脱いでソファーに座る。
「ノロマな伯爵も許せる味だろうな?」
執事にチラリと視線をやれば冷や汗ダラダラである。
「ハァ。赤は必要ない。紅茶をくれ。」
「か、畏まりました。皆、下りなさい。…アンナ、すぐに紅茶の用意を、ダヤン旦那様は?」
「それが、怯えて動きませんっ!」
「チッ!仕方ありません。お前たち!抱えて廊下まで連れてきなさい!」
「「ハッ!」」
「…滅國様、茶菓子は如何致しましょうか?(少しお待ちいただけますか?)」
「(伯爵の支度が整うには)ティースタンドくらい必要か?」
「夕食の為に冷やしているタルトがございます(すぐに用意させます)」
「ならそれで」
紅茶とタルトをいただき終わったら伯爵が来た。
「た、たい、たいへん、お待たせ、いたしました、滅國様」
真っ青でガタガタ震えて目が合わない。
「美味しい紅茶とタルトが堪能出来たよ。(めっちゃ待ったぞ、てめぇ!)」
「ヒィ!も、申し訳ございませんでしたあ!!」
うわ、貴族的裏会話も投げたよ、こいつ。
「こ、この度は、その、」
「オレの可愛い犬の冒険者ランク上がるまでここに滞在するから、オレの時みたいに変な手出ししてくれるなよ?って言いに来ただけ。貸しも首も取りに来た訳じゃねぇから、安心しろ。」
伯爵の顔色が戻って表情が明るくなった。
「さ、さようで、ございますか…良かった」
「ま、次は『飲み物のオーダー』を伯爵自ら聞いてくれるといいんだがなぁ?(次からはさっさと応対しろ)」
「ヒィ!も、申し訳ありませんでした!で、出来ましたら、ご予定をお教えいただけましたら、大変助かりますし、必ずや対応させていただきます!!」
「ン。次はアポとるから安心しろ。あ、ジョゼフ、タルト美味かったってサムに言っといて。」
「か、畏まりました。」
ドアの前で待機している2人にも「ユーグ、ハンス。伯爵重かったろ?ご苦労様。」と声を掛けて屋敷からでた。
(ふぅむ。これならもうアホなことはやらかさねぇかな。)
*
「し、執事殿、あの方はなぜ私らの名をご存じで?」
「彼の方は底知れない方なのです。ですが、旦那様の様に礼を欠く事さえしなければきちんと対応してくださる理性的な方です。」
「…だ、旦那様は一体何をしたんですか?」
「旦那様?」
執事が口にして良いか尋ねると伯爵は遠い目をして頷いた。
「…。閨に呼びつけ、断られたらギルドに圧力をかけ、あるダンジョンを踏破しないとギルドから追放する、と仰いました。」
「…」
「そして、彼の方はソロで国すら匙を投げた【暗黒世界】を踏破され【滅國の人形姫】と言う二つ名を冠されるようになりました。」
「旦那様…」
「いくらなんでもそれは…」
「分かっとる!!あの頃のワシは父から全権を得て調子に乗っとんだ!なんど悔やんでも悔やみきれん!!」
伯爵はうわあ!と頭を抱えて蹲ってしまった。
「【滅國】様はその偉業により陛下より褒章を受け、経緯を包み隠さず語られた為、化け物中の化け物に真正面から喧嘩売った阿呆として旦那様はお偉い方に認識されてしまいました。
【滅國】様の取りなしにより、本来ならば取り潰しにはならずに済み、旦那様は税率を最低限にし善政を敷き、清く正しく領主を全うすると誓われました。【滅國】様からの要望も最大限叶えると約束されています。ですので、旦那様!今すぐにギルドや街の頭衆に【滅國】様と【滅國の犬】様に粗相がないようにと言う警告と命令書を書いてください!」
クワっと目を見開き振り向いた執事の見たものは、蹲っていた床からさっさと移動して上等な紙にペンを走らせている血眼の主人であった。
「…よし!ジョゼフ!とりあえずギルド長宛だ!1番足の速い奴にいかせろ!」
「ハッ!!」




