ボトルの蓋
たくさんのボトルがあった。
空っぽのボトル、液体がいっぱいのボトル、色とりどりの中のボトル。
たくさん並んでいた。
その中の一つに、僕は釘付けになってしまった。
そして、すかさず手に取り、キツくしまっていたボトルの蓋を開けようとした。
しかし、なかなか開かなかった。
「なんでだ?」
と、小さく呟く自分。
すると、どこかしら声が聞こえた気がした。
気のせいか?と思い、また蓋を開けようと格闘した。
その時、また声が聞こえた。
「ん?」
と首を傾げながら音がする方に耳を澄ました。
「だめ....そんなに絞めたらこわれちゃう....逆よ!逆」
ペットボトルの蓋の根本が喋っていた。
「ん?気持ち悪いな」
そう呟くと、僕はおもっきり蓋を開けた。
そして、そのペットボトルの口元が破壊され、ドロドロと白い液体がこぼれ落ちた。
永遠とこぼれ落ちるかのように流れ出る液体....。
「溢れちゃう...私の全てが....」
泣きそうになるペットボトル。
そんなペットボトルに僕はつぶやいた。
「代わりはいくらでもいる」
そういうと、他のペットボトルを選び始めるのでした。




