あっちゃ~編
「・・・ここだな」
いや違うか
「もっと好感度上げれるよな、うん!」
って逃げんなァァァ行ったれぇい!
「ウッ!」
「ハァ・・・ハァ・・・」
押せないッ 押せ!押せよォ
既に送信した、他愛の無い会話の後に続く形で、(良ければラ○ン交換しませんか?その方が返信楽かなって)
の enter 押せねぇ・・・ やばい、時間空きすぎたら不自然な事になるってのに
やーばい三分経った
「押す!」
「・・・やっぱ無理ィ!」バッ
ポチッ
「なっ!がああ!指当たって!えええ!?」
・・・
誤字は、見た感じ大丈夫のようだ・・・
「結果的に、送れたか 送ってしまった」
侑は、キーボードの感度こんなに良かったっけ?等と、液晶の効果範囲を逆恨みしながら、その夜は更けていった。
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(ごめん、ネットで知り合った人とは繋がらないようにしてて、これからもRealで会話するのじゃダメかな?)7:30 ※Realは配信アプリ名
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「おい侑!この野郎、何大学サボってんだゴラァ!め~ちゃめちゃ、暇、退屈だったわ~」
・・・
「昼飯一人で食う肩身の狭さナメとんのか!」
「電話も出ねぇし、、あん? あ、春ちゃん鍵開けてくれてあんがとね~」
「いえいえ、我が兄ですが・・・、なんかフラれたそうです」
「フラれた?え、誰に?」
「Idon'tknow」
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「んじゃ!別になんとも無さそうだし帰るわ!」
「アァ!?」
「またね~春ちゃん ウザい兄貴は無視していいぞ!(^-^)g""」
「は~~い」
ガチャガチャバタンッ
ヒュポッ
天(なんか侑フラれたらしい)18:30
晃(ざまぁww)18:30
天(くそおもろい、とりま放置しといた)18:31
夏(え~!?なにそれ~?)18:32
・・・天と晃は後でシバくか
「アハハ!追いかけたらまだ捕まえられるんじゃない?」
「勝手に画面見んな、そんな気力無ぇわ」
プルルルル
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「あっちゃ~、失敗しましたか」
「神はいないね」
侑は、リビングから自室に戻り、今朝の悲劇を思い出しながら、魂の抜けたような声で応答する
「うわっちゃっちゃ~、あっちゃ~、あっちゃっちゃ~」
「あっちゃ~ だよホントに。」
ぴりさんなりに、笑かそうとしてくれている様だが、そんな元気は無かった。
「コホンッ、余りにも気落ちし過ぎじゃないですか?まだ可能性は
「はは、ぴりさん。さすがに今回はバカでも分かる。」「ま~こんなもんだわな!うん」
「いや、でも」
「一回恋愛チラつかせたメッセ送ったら、二つに一つしかない。もう友達として仲良くできないし、」「今は気遣って気にしなさそうにしてるが、桃さんとの関係は、もう終わったな」
「っツ」
短い人生だった と言わんばかりの侑の落胆ぶりに、言葉を詰まらすような苦しい息が漏れた。やはり、もう、駄目か
「んじゃ、切るわ。ありがと今まで相談乗ってくれ
「待ってください」
て」
「その人、t■itterやってましたよね」「詳細送ってください」
「え、あぁ」
「良かった。DM開いてる」
「どした?何かするのか?」
「・・・私にも多少 責任があります。少し待っていてください」プツッ