彼女持ちは強い。編
ヒュポッ
晃(天、パイセン今週映画でも見に行こーぜ!)18:00
天(しゃ~ねぇ)18:03
18:05(しゃ~ねぇな)侑
ぴ(即答すぎません?)18:10
夏(私も行きた~い!)18:12
天(ごめんね~)18:12
「大学生にもなって、男三人で映画とはな」
ドンッ
「パイセン、ポップコーン」
「デカすぎんだろ・・・」
「キャラメルと塩、両方買ってるの偉いな」
天の言葉は、世間の声に相違ないだろうと感心した時、俺は深刻な状況に気がついた。
「おい待て、お前ら」
「ん?」
「どした?」
「それ、どこに置いて食べる?」
「なっ!」
侑の言葉に、晃が驚き、天が頭を回転させる。
「やべぇ・・・確かに、このままだと端の二人は、キャラメルか塩、どっちかしか食えねぇ!」
「晃の膝の上に置くこと前提かよ」
「クソ気ィ散るだろうな」「仕切り横向きに置けば、、掴みにくいし駄目だな」
侑が、万策尽きた と言った感じで、手を伸ばし 続くように二人もポップコーンを食べ始めた五分後
「オイてめぇら!もうほぼ残ってねぇじゃねぇか!」
「すまん晃さん」モリモリ
「久しぶりに食うポップコーン美味いな、なかなかに」
いつも通り過ぎるな モリモリ
「にしてもクソ高いのに よく買ったな晃さん(ポップコーン)」
「まぁ映画館くらいしか食わねぇからな、後で何か奢れよ」
「「おう」、そろそろか。始まったら静かにな」
何気に上映を、一番心待ちにしてそうな天の表情に、侑と晃は吹き出しそうになりつつも、愉快な格好をした番人と共に、その時間は訪れた。
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「っツあ~」
「ふぐぅっ」
「ヒロインの子、健気すぎる。。。」
感涙していた。三人とも
「ちくしょう、どうにかできねぇかな」
「晃さん、無理だ諦めろ」
幕は終わり、席を立って、映画館を出るまでの、感想タイム
「タイトルが良いよな、○○を食べたい」
「だな、いい表現だ」
天の言葉に同意しつつ、侑は、天に意地悪めいた言葉をぶつける。
「恋人や大切な人を亡くす事を連想させ涙を誘う、そう言う映画が最近ちらほらあるが、感情移入やばいんじゃないの、天さん」
天は、少し上を仰いだ後、決意を込めたような声で
「そうだね、これからも一層大事にしようと思ったよ」
と短く宣言した。うまくやり返されてしまった。
そして、侑と晃は唯思う
・・・なんかムカつくな、チクショウ。