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7/10

彼女持ちは強い。編

 ヒュポッ

 晃(天、パイセン今週映画でも見に行こーぜ!)18:00

 天(しゃ~ねぇ)18:03

                       18:05(しゃ~ねぇな)侑

 ぴ(即答すぎません?)18:10

 夏(私も行きた~い!)18:12

 天(ごめんね~)18:12


「大学生にもなって、男三人で映画とはな」

 ドンッ


「パイセン、ポップコーン」

「デカすぎんだろ・・・」

「キャラメルと塩、両方買ってるの偉いな」


 天の言葉は、世間の声に相違ないだろうと感心した時、俺は深刻な状況に気がついた。


「おい待て、お前ら」

「ん?」

「どした?」


「それ、どこに置いて食べる?」

「なっ!」


 (おれ)の言葉に、晃が驚き、天が頭を回転させる。


「やべぇ・・・確かに、このままだと端の二人は、キャラメルか塩、どっちかしか食えねぇ!」

(おれ)の膝の上に置くこと前提かよ」

「クソ気ィ散るだろうな」「仕切り横向きに置けば、、掴みにくいし駄目だな」


 (おれ)が、万策尽きた と言った感じで、手を伸ばし 続くように二人もポップコーンを食べ始めた五分後


「オイてめぇら!もうほぼ残ってねぇじゃねぇか!」

「すまん晃さん」モリモリ

「久しぶりに食うポップコーン美味いな、なかなかに」


 いつも通り過ぎるな モリモリ


「にしてもクソ高いのに よく買ったな晃さん(ポップコーン)」

「まぁ映画館くらいしか食わねぇからな、後で何か奢れよ」

「「おう」、そろそろか。始まったら静かにな」


 何気に上映を、一番心待ちにしてそうな天の表情に、侑と晃(ふたり)は吹き出しそうになりつつも、愉快な格好をした番人(ビデオカメラマン)と共に、その時間は訪れた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「っツあ~」

「ふぐぅっ」

「ヒロインの子、健気すぎる。。。」

 感涙していた。三人とも


「ちくしょう、どうにかできねぇかな」

「晃さん、無理だ諦めろ」


 幕は終わり、席を立って、映画館を出るまでの、感想タイム


「タイトルが良いよな、○○を食べたい」

「だな、いい表現だ」


 天の言葉に同意しつつ、(おれ)は、(かのじょもち)に意地悪めいた言葉をぶつける。


「恋人や大切な人を亡くす事を連想させ涙を誘う、そう言う映画が最近ちらほらあるが、感情移入やばいんじゃないの、天さん」


 天は、少し(そら)を仰いだ後、決意を込めたような声で

「そうだね、これからも一層大事にしようと思ったよ」

 と短く宣言した。うまくやり返されてしまった。


 そして、侑と晃(まけぐみ)は唯思う

・・・なんかムカつくな、チクショウ。


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