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貂?オコジョ?フェレットではないと思う

作者: 山目 広介

 調べてみたら、この顔、イタチらしい。

挿絵(By みてみん)


 鳥獣保護法で保護された動物かよ。

 私は、イタチはもっと大きいと思っていた。意外と小さい。



 ある日の早朝。

 下で物音がするため、起きて様子を見に行った。

 そしたら、棒を持って暴れている家族がいた。


「どうしたの?」


 と、尋ねると何か小さい動物が入って暴れているという。

 詳細を後で訊いたら、仔猫がふすまを掻いて入れてくれと訴えていると思って開けたら、いて、これがノラ猫ならば反転して逃げていくのだが、向かってきたようだ。その後仔猫が部屋にいたらしく、ソレに向かって追いかけたらしい。


 最初、探したのだが見つからず、これもサイドテーブルというのだろうか、本棚みたいに一番下の板と床までの間に隙間があり、前面が塞がっているものの中に入り込んでいた。隙間の高さはティッシュボックス程度だ。

 何がいるのか、写真を何度か取ったが姿が映ったのが上記の一枚だけだった。

 突っついて、追い払おうとしたが、部屋の隅から壁を登って部屋を駆けまわる。

 棒で一度は叩いたが、軽すぎて意味をなさなかった。


 襖は引っかくは、大ジャンプするは、捕獲はできない。窓を開け放って追い払おうと思ったのだが、なかなか出て行かない。仔猫が出て行って我々を外から眺めていただけだった。


 姿が見えなくなって、しばらく探したのだが、見つからない。

 出て行ったのならいいのだが、とりあえずその時は放置することにした。



 日が昇って、朝食、という時にまた現れた。

 時間が掛かったが、テレビの下のレコーダー入れてる台のガラスに尻尾が見えたため、こっそりとその尻尾を捕まえた。

 これなんだろうか、と写真撮影しようと思ったら、めっちゃ暴れる。それでまた逃げられた。窓開いてるのに、外にはいかないんだよ。何故?


 その後かなり時間かけて、再び同じように尻尾を掴んだ。かなり狂暴なのか叫んでいた。

 袋に入れようとしても暴れるし、ゴミ箱もすぐに出てきそうだった。

 窓に駆け寄り、放り投げた。器用に空中でバランスを取り、走り去ったのだった。


 鼬の最後っ屁?

 なんか微妙に臭かった。あと写真の場所にも糞をしたのか、汚れていた。

 また部屋中ひっくり返したりしたので、非常に疲れた。

 それと尻尾を掴んだので私達に怪我はなかったが、爪鋭そうだったし、牙もヤバそうだった。


 尻尾を掴めば、哺乳動物は体に対して尻尾が細いので攻撃されにくい。

 猫が持ってきたネズミで学習した。

 もう二度と来てくれるな。


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― 新着の感想 ―
[一言]  イタチに限らす野生動物の多くは狂犬病を始め、他のウイルスや菌を持ちます。  糞尿のあった場所に限らず、居た場所の塩素系の漂白剤での消毒、体調が悪くなったら風邪や花粉症等と軽く考えずに医者に…
[良い点] うわあ……フェレットかと思ったら二ホンイタチ……ですね(;^_^Aすごい……羨ましい。
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