70 異世界組の強さ
シゲル「飲むのは良いが、まず服着ろ。」
ハスハ「うっ、霧無いから誰か服ちょーだい!」
ジョージ「はいよ。」
ハスハ「一瞬でスゴいクオリティ。」
「腕上げたねー。」
物質生成が得意分野だからな。
今回見せて貰った写真の中で、ハスハがよく着てた服を再現してみた。
ジョージ「酒とか食べ物ってどうしてるんだ?」
「物流とか止まってるんだろ?」
ミズノ「主に魚や鳥を捕って焼いて食べてるかな。」
「他には缶詰めとか。」
ハルマ「酒は余裕がないから普段は飲まないですね。」
「温くて美味しくないし。」
シニカ「今日は帰還祝いと快気祝いを兼ねて飲みましょうか。」
「酒はあたしが冷やしとくから、誰かおツマミ捕ってきてー。」
ハスハ「じゃあウチが、」
シゲル「待て、今日くらい大人しくしとけ。」
ジョージ「シゲルの能力が一番狩り向きだよな。」
「シゲルよろしくー。」
ハスハ「いつの間に名前呼びのタメ口?」
ジョージ「異世界で旅してるうちにな。」
あれ、最初に決めたんだっけ?
別にどっちでも良いか。
廃デパートの住人も集めて、今日は派手に騒ぐことになった。
異世界の思い出話に花を咲かせつつ、今の現状を確認する。
ジョージ「で、この状況を何とかする方法はないのか?」
シゲル「戦って全滅させるしかないだろ?」
シニカ「それは無理かなー。」
「異世界組はかなり強くなってるけど、それでも奴らの上層部には勝てないでしょうね。」
アリサ「そもそも、ソイツらは何で暴れてんの?」
シニカ「多分自分の国を滅ぼされた憂さ晴らし。八つ当たり。」
「地球人弱すぎるから、拠点にするには不安が大きいし、適当に暴れて立ち去るつもりだと思う。」
ジョージ「無茶苦茶だな。」
「シニカはこの状況、どうしたら改善すると思う?」
シニカ「うーん。とりあえず戦うしかないよね。」
「アイツら強さが正義って感じだから、正々堂々と戦って相手を殺しても恨まれたりはしない。」
「格上に挑んだヤツが悪いって考え。」
「それ繰り返してたら、何か好転する可能性が高い。」
ジョージ「じゃあ、勝てるヤツらを倒しつつ、仲間と合流していくか。」
「コトネやマイみたいなインテリ組と話し合えば、何か良いアイディアが出るかも知れないし。」
アカネ「ってか、世界中この状況なの?」
「無事な地域とかないのかなぁ?」
ミズノ「世界中を丁寧に壊して回ってる訳ではないさ。」
「無事な地域も勿論あるだろう。」
「だが、各国の首脳たちが粗方殺されて、国が機能していない。」
思ったよりはマシなのか。
人がいれば立て直せる。
マイが無事なら日本のトップになって貰おうか。
いや待てよ。
ジョージ「もしかして、マイも殺されたのか?」
ミズノ「すまんな。解らない。」
アリサ「話が暗いー。今日はお祝いなんだから、この話は一旦終了ー。」
シゲル「いやしかし、」
ジョージ「まぁ良いだろ、明日からも忙しくなりそうだし。」
それから、どうでもいい話で盛り上がる。
楽しそうなハスハを見て、改めて達成感で満たされる。
翌朝。
ジョージ「とりあえず、仲間たちと合流したい。」
「というか、今まで何でバラバラになってたんだ?」
シニカ「戦力的に無理過ぎたからかな。」
「ジョージ達を待ってた。」
「各々、各地で情報を集めつつ腕を磨いて待機って感じ。」
シゲル「そうか、ハスハ以外はみんな強くなってるんだな。」
ハスハ「バカにしないでよね。ウチも軌跡読み鍛えてたから、成長してんだからね!」
アカネ「ジョージ、腕試ししたいよね。」
ジョージ「ああ、したいな。」
アカネ「ミズノさん、手合わせしません?」
シゲル「お前らそればっかか。状況考えろよ。」
シニカ「別に良いんじゃない?」
「フェニとクッスを撃退したから、多分2~3日は平和だと思うよ。」
アカネはガッツポーズで喜ぶ。
ミズノ「解ったよ。勝てる気がしないがな。」
何だかんだ言っても、ハスハはヘコんでいる。
俺たちの「強さ」がきっとカンフル剤になるだろう。
アカネ「じゃあモーニングスタースタイルから。」
アカネの鉄球が、ミズノの氷の剣をあっさりと砕き、ミズノを吹き飛ばした。
ミズノ「接近戦じゃ勝負にならんな。」
ミズノは距離を取り、氷のヤリを連射する。
かなり速いが、シゲルの銃弾に比べるとな。
アカネは問題なく回避して急加速。
そして、再び鉄球攻撃。
ミズノ「降参する!」
アカネは素早く鉄球の軌道を変えて狙いを外す。
試合終了。
ミズノは中距離攻撃がレベルアップしているようだが、俺たちの成長速度に比べるとな。
ジョージ「じゃあ、ハルカハルマで俺の相手な。」
ハルマ「2対1ですか。」
「流石にこれは負けらんないですね。」
「やるぞ、ハルカ!」
ハルカの遠隔強化は凄い。
メインスキルが遠隔強化なのはハルカだけだからな。
異世界のものより強力だ。
しかし、ハルマは微妙だな。
俺の初期盾も壊せないのか。
俺は防御型だから、先に攻めずに様子を見ている。
初期盾を壊されてからちゃんと戦おうとしたんだけど。
ジョージ「ハルマ、それで終わりか?」
ハルマ「ナメんなよ。俺にはカルマがいるんだぜ!」




