47 ミスト・アイテム
タムラは謎の機械?を起動する。
タムラ「この空間の人間は、決められた三ヶ所の何処かにワープします。」
「誰が何処に行くかはランダムです。」
「戦闘が終わったら、ココに戻ってきてください。」
ハスハ・ハルカ・ムラモト・タムラ組
ムラモト「ココは第二支部だな。」
「相手はアイカヌだけか。」
ハスハ「4対1、ラッキーなのかな?」
タムラ「早く決着をつけて、他の組に加勢に行きましょう。」
ハルカ「・・・。」
ムラモト「いや、油断できる相手ではないと思うぞ。」
ハスハ「確かに、今まで戦った誰より強いっすよ。コイツは。」
ハルカが強化したハスハが、アイカヌに突っ込む。
ムラモトとタマコでアイカヌに遠距離攻撃。
ハスハ「痛ったーい!ムラモトさん、何でウチを撃つんすかー!」
ムラモト「すまん。いや、アイカヌに当てたはずなんだが・・・。」
タマコの攻撃は、ちゃんとアイカヌに向かっているが、ムラモトの攻撃は、度々ハスハに向かっている。
ハスハ「もー、ムラモトさんは攻撃しないでくださいよ!」
ハスハは涙目でそう懇願する。
ムラモト「どうなってるんだ!」
ムラモトは頭を抱える。
素早いアイカヌにハスハとタマコの攻撃は殆ど当たらない。
攻撃よりも、防御や回避を優先しているようだ。
アイカヌは時間を稼げば、他の決着がついて増援が来ると思っているのだろう。
こちらは早く決着をつけて、増援に行かないといけない。
ハルカ「アイカヌは軌跡読みの使い手。」
ムラモト「アイカヌが何をしているか解ったのか?」
ハルカ「解ってることを言ってみただけ。」
ムラモト「そ、そうか・・・。」
「軌跡読みで、私が攻撃するタイミングは読まれているのだろう。」
「その時、私の感覚を狂わせる何かをしている?」
ムラモトは何か閃き、場所を移動した。
アイカヌに照準を合わせ、撃つ瞬間指を下げて地面を撃った。
ムラモト「解ったぞ。コイツは私に、一秒前を見せる能力を使っていたんだ。」
ムラモトは、2人の先に時計がある場所で弾を撃った。
視力を強化して時計の秒針を見ると、撃つ瞬間、秒針が進まなかったのだ。
タマコは我召喚生物だ。
タマコにこの能力を使えば、近くで見ているタムラが違和感を持つ。
接近戦をしているハスハは五感で戦っているので、この能力の効果は薄い。
だから、私だけにこの能力を使っていたのだ。
狙撃の天敵の様な能力、今の私のポジションは完封された。
ムラモト「ハスハ、俺も前衛に加わるぞ。」
ハスハ「マジっすか。出来るんすか?」
ムラモト「当たり前だ!」
ジョージに出会う前のムラモトは、射撃だけ練習していた。
しかし、後衛タイプなのに前衛に混ざるジョージを見て、密かに身体強化や体術も鍛えていたのだ。
ムラモトの体術は主に手刀を使う。
手刀は肉は斬れるが骨で止まる程度だが、手刀の指からはいつでも弾を撃てる。
変則的な二人の攻撃にアイカヌは対処出来なくなってきた。
アイカヌ【ここまで、ですか。】
アイカヌは、防御主体から攻撃主体に切り替えた。
増援を待つのではなく、死ぬ前に1人倒すことにしたのだ。
狙いはハスハ。
負けを確信したアイカヌは、こちらの戦力を削って死ぬことを選んだのだ。
攻撃はよく当たるようになったが、ハスハの被弾も多い。
暫くして、ムラモトの強化弾がアイカヌの心臓を貫いた。
しかしその時、既にハスハの意識は無かった。
辛うじて息はしているが、極めて危険な状態。
これがアイカヌの狙い。
ハスハはワザと死なない範囲で痛め付けられたのだ。
殺してしまえば、3人は即座に他の仲間の元に向かう。
しかし、瀕死の仲間、死力を尽くした仲間を置いてはいけない。
ハスハの治療でハルカも戦闘不能になるだろう。
アイカヌは死んだが、チームの半数近くを1人で足止め。
この戦いの勝者はアイカヌだろう。
ジョージ・ハルマ組
ジョージ「引きが悪いな。」
「アサオルとキジキ2人に対して、初対面の2人か。」
ハルマ「ココは第三支部、ですよね。」
ジョージ「ああ、応援に期待できる地の利はある。」
「かなりキツいが、頑張ろう。」
そう言って俺は、アカネとコトネに応援要請をした。
ムラサキが来てくれる可能性もある。
しかし、いつ来るか解らない増援に過度な期待は出来ない。
ジョージ「さぁ、来るぞ。」
俺は、ブラックとゴーレムを出して応戦。
ハルマはカルマを出して応戦。
ジョージ「俺はアサオルと戦う。」
「ハルマはキジキを頼む。」
ハルマ「凄いですね。我召喚二体ですか。」
ジョージ「我召喚は黒い方だけ。もう一体は普通に物質を動かしてるだけだよ。」
アサオルは、火力特化のパワーファイター。
棍棒を降ると衝撃波が飛んでくるし、氷の槍も飛んでくる。
とにかく攻撃が激しく、被弾しながら戦うしかない。
キジキは、よく解らない。
単純にナイフで攻撃するだけ。
それだけではないと思うが、今のところ解らない。
連携が怖かったので分断を狙ったら、あっさり別れて戦ってくれた。
嬉しい誤算で良いのか?
気味が悪い。
とりあえず、戦えているのか?
そう思って全体を見ると、ハルマの様子がおかしい。
戦いが始まってまだ5分程度。
既にハルマの霧が半分以下だ。




