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41 引き籠りの蛇女

ジョージ「賢明な判断をお願いします。」

「回答によっては、地下のヤツの対応を考えても良いですよ。」


俺はヤクザと会話をしながら、周囲を探索していた。

それで地下への入り口が見つかったが、地下に入るとすぐに軌跡読みが出来なくなる。

優れた能力者がいるからだろう。

十中八九、宇宙人だ。


ヤクザ「あの蛇女を何とかしてくれるなら、そのガキがしたことは不問にして構わない。」

「出来る限りの礼もする。何とか出来るのか?」

ジョージ「詳しく聞かせてくれ。」


ハスハ【どういうことっすか?】

ジョージ【多分、今回の騒動の原因はその蛇女なんだろうな。】


発端は一週間前の組長の娘の誕生会だった。

その日、用意していた高級寿司を蛇女が盗み食いしたのだ。

そして、それを見つけた下っ端が蛇女を恫喝したら、石化の呪いをかけられた。


【同じ食べ物をもっと持ってこい。】

【快適な寝床を用意しろ。】


最初は抵抗したが、全く太刀打ち出来ず、徐々に組員が石になっていった。

諦めて、再び高級寿司を用意したら、完全に石になる前の組員は元に戻された。


それ以降、毎日三度高級寿司をこの蛇女に振る舞い続けていた。

この状態がずっと続くとなると、今の稼ぎではやっていけない。

それで困っていたところに、丁度バカなガキが暴れていたので、脅して金銭を工面させることにした。

1食1万で1日3万、月約100万の計算だ。

能力者なので何とか月100万稼ぐ方法もあるだろうという考えで。


コイツらはテレパシーが出来ないから、蛇女との対話は一方通行だ。

必ずしも1万の寿司である必要はないんじゃないのか?

交渉をする余地はありそうだ。

協力者になってくれるなら、その代価で贅沢させても良いんじゃないか?


そもそも、シンイチが能力者だから100万稼げるというなら、お前らが自分で稼げって話だ。

自分等も能力者だろう。


ジョージ「良いでしょう。その蛇女と会わせてください。」

ハスハ【えっ!!ウチら二人で戦うんすか?本部の応援呼ばないっすか?】


ジョージ【多分、交渉できると思うんだよ。もし無理そうなら、そのとき応援呼んでくれ。】

ハスハ【了解。話の解るヤツっぽいんすね。】


ヤクザ「こちらです。階段を下りてすぐの部屋に蛇女がいます。」

ジョージ「あなたたちはここで待っていてください。」

「私とハスハの二人で交渉します。」


地下の階段を下りると、凄く見られてる感じがする。

蛇女の軌跡読みだろうか?


奥の部屋に行くと、上半身が人、下半身が蛇の女性がいた。

彼女が蛇女か。

まさか神話に出てくるような、ガチの異形が出てくるとは思わなかった。


どういう仕組みだ?

恒温動物なのか?

それとも変温動物か?


蛇女【お前たちは兵隊だな?】

【私を退治しに来たのか?】


ジョージ【確かに俺たちは国の兵隊だ。】

【だが、出来れば戦いたくないと思っている。】

【今のままの状態を維持するのは難しい。】

【あなたの目的と出来ることを教えてください。】


蛇女【私が交渉を拒んで戦った場合、どうなると思う?】


ジョージ【俺とハスハでは、あなたに勝てないでしょう。】

【ですが、我々を倒せば本部が動きます。】

【そうなれば、あなたが勝てるかは微妙でしょう。】


【そして、仮にあなたが勝ちウチの組織が壊滅したとします。】

【すると、シニカが機嫌を損ねてあなたに敵対する可能性があります。】

【シニカはダブル・ホールの強者で、我々の協力者です。】

【もしシニカと戦うことになれば、あなたには勝ち目がないと思います。】


蛇女【ふむ。嘘ではないな。】

【まぁ、良いでしょう。】

【私もいつまでもこの暮らしが続けられるとは思っていない。】


【私の能力が必要なときは役に立とう。】

【その代わり、それなりの寝床とそれなりの飯を寄越せ。】

【なるべく人と関わらなくても良い寝床が良い。】


ジョージ【了解しました。では、交渉成立ですね。】

【その姿だと外出が躊躇われるでしょう。】

【ゲートの手配をするのでお待ちください。】


蛇女【いや、その必要はない。】

そう言うと、彼女の下半身が人の形に変化した。


ミモナト【私は龍化人化(りゅうげじんげ)のミモナト。】

【高速移動と魂操作が得意な呪術士だ。】

【よろしくな。】


龍化人化(りゅうげじんげ)って何だ?

身体を変形させるのは、(ミスト)の能力ではないよな?

人の姿になれるのに人と関わりたくないのか、普通に引き籠り?

魂操作というのも謎だ。

カネトの魂混じりを治せる能力だと良いが。


ジョージ【よろしくお願いします。】

【ところで、龍化人化って何ですか?】


ミモナト【詳しい話は、新しい寝床でしよう。】

【待遇が気に入らなかったら、戦う可能性もあるのだからな。】


ジョージ【解りました。】

俺とハスハはハイタッチして、ミモナトと部屋を出た。

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