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33 宇宙人ソエンキ

ソエンキ【今回は前回より強者揃いですね。】

【もし宜しければ自己紹介してくれませんか?】

【私の名はソエンキ。風使いのソエンキです。】


ヤマト【名前だけ名乗ろうか。能力については言う必要はない。】

そりゃそうだ。

相手の能力は、前の惨劇跡や今の攻撃で大体察しはつく。

能力を宣言するデメリットは圧倒的にこちらの方が大きい。

でも、条件反射で能力を宣言してしまう日本人は一定数いそうだな。


コイツの自己紹介の理由は、運が良ければこちらの能力を知れること。

そして、もう一つは俺たちの周囲をヤツの能力で包み込むことか。


ソエンキはテレパシーを送りながら、不思議な空気を周囲に撒いていた。

これがコイツの能力の要である可能性が高い。

そう考えた俺は、ブラックの羽根を羽ばたかせ、その空気を飛ばす。

すると、その空気の一部が斬撃となって仲間を襲った。


コイツの能力は「一瞬で刃に変わる空気を出す」か?

そんな危険な空気の中でマトモに戦うことは出来ないだろう。


ジョージ【アイツが出す空気がヤバいです。ブラックは前衛でなくそれを飛ばす役の方が良いと思います。】

ヤマト【自分にはその空気が解らないが、恐らくそうなんだろう。OK、任せた。】


ヤマトも気付かないのか。

俺は最初に違和感を持ったから気付けたが、これはかなり気付きにくいな。

前の4人はこの空気の中で戦った可能性が高い。


ソエンキが空気を出すのを止めれば、ブラックは前衛に加わる。

ブラックが前衛に加わると、ソエンキは再び空気を出す。


そんなことを繰り返す中、ヤマトとミズノの攻撃が何度もソエンキに入る。

ハルカが攻撃の補助、俺が防御の補助。

運よく「一瞬で刃に変わる空気」を看破したからだろうか?

ワンサイドゲームになりつつある。


「一瞬で刃に変わる空気」を除けば、手から斬撃を飛ばすだけの凡庸な敵だ。

動きはかなり良いが、もうこちらの勝利は時間の問題だろう。

そう考えていると、良い感じの一撃が入った。

「勝った」と思い、一瞬気が緩んだ。


タムラ「ジョージ危ない!!」

背後から強烈な斬撃が二つ飛んできた。


斬撃の狙いは俺とハルカ。

ハルカの周りには高密度の「ニョロ」が配置してあったので大丈夫だ。

でも、俺の防御は間に合わない。


片手を犠牲にするか。

左手で全力ガード。

これからは右手だけで戦うしかない。


と考えていたら、ムラモトが俺を庇った。

片腕が切断され、胸部にも大きな傷。

幾ら飽和でも、もうどうしようもないのは明らかだ。


ジョージ「何やってんだバカ、俺は庇われなくても片手だけで済んだんだ!」

ムラモト【俺はまだ暫く戦えない。この戦場において俺の命よりお前の片手の方が大事だ。】

【増援が来たんだぞ?お前が万全じゃないと、勝率が下がる。】


クソ、結構前から予感はしてたけど。

フラグ回収みたいな死に方しやがって。


とは言え、感傷に浸る時間はない。

ヤマトとミズノが仕留めたソエンキは霧散した。

俺たちを攻撃した女の手から、再びソエンキが現れる。


今まで戦っていた相手は我召喚。

コイツが本当の敵の宇宙人か。


当然コイツは体力満タン、ミスト満タンだろう。

こちらはヤマトとミズノは体力・ミスト共に半分以下。

ハルカは体力は使ってないが、ミストは残り2割ってとこか。

俺は体力・ミスト共に8割。


俺が片手を負傷していたら、戦力半減だった。

ムラモトの判断は正しかった。

しかし、この状態でどう戦う?


我召喚の方をもう一度倒すのだって出来るか解らない。

それに加え、能力が解らない本体もいる。


ヤマト【ゲートを開け、撤退だ。】

ジョージ【ゲートを頼む、増援を。】

俺とヤマトは同時にタムラにテレパシーを送る。


ソエンキ【ゲートは使うな。】

【ゲートを使わないなら、その子は最後まで生かしておいてあげる。】

【ゲートをつくるまで、その子を黙って放置はしない。】


逃げることも出来ない。

増援も呼べない。

絶体絶命。

倒すでも逃げるでも良い。

この状況を打開する一手を考えるんだ。


俺はクレイゴーレムと共に本体と戦う。

ヤマトとミズノは我召喚と戦う。

ブラックは風起こしで空気を払う。


俺が働き過ぎだ。

ミストの消費が激しくて長くは持たない。

精神的にもかなりキツい。


ハルカもガス欠なので放置。

攻撃されれば終わりだが、庇う余裕は最早ない。

ハルカ「遠隔強化しないなら、自衛くらいはできるよ。」

ハルカの盾は脆弱だ。

流れ弾を防ぐのが精々だろう。


絶望的な第2幕が始まった。

ヤマトとミズノの方は何とか戦いになっている。

しかし、こちらはダメだ。

攻撃を防ぐのに精一杯で、攻勢に転じれない。


俺は少しずつダメージを受けて、(ミスト)を削られていく。


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