32 預言の仕組み
しっかり休まないとと思いつつも、やはり気になって早く起きてしまう。
支部に8時前に行くとフルメンバーが既に揃っていた。
各メンバーに挨拶をしていくと、コトネを見つけた。
ジョージ「コトネも行くのか?」
コトネ「流石に今回は協力者は行かない方が良いって感じだけど、迷ってる。」
「本当に危険な宇宙人を野放しにしたら、日本全体が危ないもの。」
ジョージ「そっか、勿論行くなら全力で守るけど、慎重に決めてくれ。」
ヤマト「事前に言っておくが、第二隊はもう2人しかいない。」
「第二隊の任務では、最近戦死者が相次ぎ、今回は4人全滅。」
「今回の任務の成否にかかわらず、第二隊は解散が決まった。」
ジョージ「第三隊で戦死者はゼロ。第二隊の管轄は激戦区なんですか?」
ムラモト「いや、第二隊も第三隊も任務の総数は18。」
「レイジ戦以外の敵は単独であることを考えると第三隊の方が戦っていると言える。」
コトネ「第二隊の管轄に預言を乱す何かがあるのでしょうね。」
ジョージ「回復薬とか強化薬とかかな?」
ヤマト「ジョージさんは先日回復薬を持ち帰ったんでしたっけ。」
「と、いけない。そろそろ本部に行きましょう。」
本部に到着すると、ミワが待っており、会議室に促される。
ミズノ「どうも、第二隊隊長ミズノ・スイです。」
「もう一人の隊員は呪いが悪化して今日は来れません。」
MMの解呪師は、第二隊の女性と第三隊のキムラさんで男女揃っていたが、第二隊の解呪師は亡くなったらしい。
だから、今男性の解呪が出来る人がいないのだ。
ハルカには才能があるらしく、練習させているようだが。
マイ「第二隊で死者が相次ぐのには、何か事情があるはずです。」
「先日ジョージさん達が拾ってきた宝石の様な、特殊なアイテムを私の能力にとって想定外のようです。」
「もしかしたら、そういうアイテムをばら撒いている宇宙人がいるのかもしれません。」
ミズノ「その宝石というのは何なのでしょう?」
ジョージ「霧の回復薬です。飲んだら体内の霧が一瞬で回復しました。」
ハスハ「敵がそれを三粒持ってて、ウチが二粒奪ったんすよ。」
「で、敵とジョージさんが一粒ずつ飲んで戦いました。」
ヤマト「その宝石をばら撒いているヤツが第二隊管轄にいるのかもしれないな。」
ムラモト「その宝石を山ほど持っているヤツとの戦い、勝てる気がしないな。」
ミズノ「多対一なら、奪うチャンスもありそうだが、集団戦となると厳しいだろうな。」
タムラ「マイさんやメイさんの能力で、この宝石について理解を深めることは出来ないのでしょうか?」
マイ「メイが言うには、コレは一人一日一粒までみたいです。」
「それ以上飲むと霧が乱れて、マトモに能力発動が出来なくなるようです。」
ミズノ「敵が回復薬を持っていると仮定すると、想定戦力の1.5倍くらいの面子で対応すれば何とかなりそうですね。」
ジョージ「回復薬だけ、ならそうですね。」
コトネ「強化薬や爆薬などもありそうですよね。」
タムラ「出来得る限り、ゲートが待機していて想定外の場合は離脱する準備をした方が良いかもしれませんね。」
マイ「ただ、ゲートはウチに今、タムラさんしかいないんですよね。」
その後も1時間ほど話し合いが続き、
ヤマト・ムラモト・ジョージ・ミズノ・ハルカ・タムラ。
この6名で4人を倒した宇宙人と戦うことになった。
恐らく、コイツは今回の一連の騒動の中心人物ではない。
しかし、凶悪な宇宙人であることは間違いない。
ソイツは今、押し入り犯によって廃工場にされた工場にいるようだ。
打ち合わせをして午後一に突入することになった。
因みにミズノは水の性質の物質を出す能力者。
基本的にカミオと同じような戦闘スタイルで戦うようだ。
前衛はヤマト、ミズノ、ブラック。
その後ろでムラモトがサポート。
ハルカとタムラで前衛の補助。
俺はハルカとタムラを守る役割だ。
ゲートで工場付近に移動して「ニョロ」が侵入。
しかし、いくら探しても誰もいない。
ヤマト「上だ!」
敵は空から降りてきて、斬撃の雨を降らせる。
俺はハルカとタムラをガード。
ヤマトとミズノは自分の能力でガード。
ムラモトのガードでは斬撃を防ぎきれず、大きなダメージを負う。
今回の襲撃は相手にとって想定外ではない。
恐らく、何かしらの能力で先に察知されたのだろう。
ハルカがムラモトを回復しようと動くが、ムラモトに止められる。
ムラモト【ハルカ、止めろ。】
【ジョージ、私のことを回復するフリをしろ。】
なるほど、この襲撃は俺たちの役割を把握する為のものか。
しかし、ムラモトは回復なしで大丈夫か?
ムラモト【私ももう飽和だ、時間はかかるが自力で治せる。】
【ハルカは回復じゃなく遠隔強化を頼む。】
副隊長のプライド、か。




