26 メイの講義
学校のノリ久しぶりだなーと思って声に出そうになって焦る。
この場で久しぶりなのは俺だけだった。
メイ「じゃあ、質問どうぞー。」
ジョージ「二種類の回復の仕組みと違いを教えてください。」
メイ「強化回復は回復力の強化。優秀な能力者は、操作も交えて身体の欠損以外は大体治せます。」
「召喚回復は身体の欠損の修復。欠損部分を召喚してくっつける感じです。」
ジョージ「俺も召喚回復できますよ。」
メイ「召喚回復は、普通は凄く大切な人にしか使えないんですよー。」
「殆ど恋人だけ治す感じの能力なので、隊としては評価出来ないんですよ。」
「ただ、ムラサキだけは聖母みたいな慈愛に満ちた娘で、使える範囲が異常に広いんです。」
「だから、特別にムラサキだけ載っけてます。」
初対面のアカネに使えたんだが、と言おうとしたが止めた。
弄られるだけだ。
アカネとコトネがこっち見てる・・・。
コトネ「私たちの能力も教えて欲しいです。」
メイ「はい、どーぞ。」
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フワ・コトネ
主たる能力
非生物操作
現象
空気操作で火を操ってますね。
水の操作も覚えると戦力幅が広がります。
「現象」の才能があるので、電気や風を起こすことも出来るようになります。
フワ・アカネ
主たる能力
身体能力強化
金属の性質の物質
力強さより素早さ偏重な強化タイプです。
金属を纏うことで火力はカバーできます。
優秀な近距離ファイターです。
フワ・カネト
主たる能力
混魂(自動)
我召喚
能力使用に魂消費という極めて大きいデメリットが存在します。
その代わり、通常より力強い能力にはなりますが多様は厳禁。
既に出してしまったデスサイズだけで戦闘を行うのが良いでしょう。
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隊員名簿と違ってアドバイス調だな。
協力者という立場だから敬意を込めているのか。
未熟だから?ではないよな。
新規メンバーの学生連中と比べて、コトネとアカネが未熟とは思わない。
マイ「因みにスカウト対象は18歳以上なので、アカネさんは非常に欲しい人材でしたが対象外です。」
「コトネさんは、学業との両立が難しいということで、協力者という立場になりました。」
「カネトさんは普通に中学生を続けて貰って、デスサイズが協力者という立ち位置で考えています。」
因みにカミオとハスハは大学生を続けるようだ。
有事の際に役に立つかもしれないとのことだが、大学を卒業させてあげたいという配慮なんだろう。
ハスハ「先生、循環の仕組みを教えて欲しいっす。」
マイ「最初は体内の霧は心臓に貯まります。」
「この状態を"定点"と言います。」
「霧を体内に循環させ、それが無意識になると"循環"状態になります。」
「更に循環を続けていると、体内の霧が全身に均等配分されます。」
「この状態を"飽和"と言い、体内に留めておける霧の量が1.5倍になります。」
「更に身体能力と霧の能力が徐々に上昇します。」
「循環を続ければ、誰でもそのうちこの状態になります。」
構内放送「ビー!ビー! 緊急事態発生。隊員は指示があるまでその場で待機していてください。」
構内放送は、その後もこのメッセージを繰り返す。
マイ「講義は中断ですね。恐らく宇宙人の襲来です。」
「メイが選出メンバーを選ぶから待っててね。」
言葉遣いが安定しませんね。
暫く待っていると、「サイトー、ムラサキ、ハスハの三名は中央管理室に集まってください。」だそうだ。
ハスハはムライが二人だから名前呼びだ。
MMとしての初任務か。
俺はハスハと談笑しながら管理室に向かう。
ハスハ「操られてから能力に目覚めたんで、ウチ難しいこと何も解んないんすよ。」
「だから、似たタイプで色々考えてそうなジョージさんと一緒に仕事出来て嬉しいっす。」
ジョージ「俺もカルシウムの能力は気になってた。俺も嬉しいよ。」
ハスハとは仲良く仕事が出来そうだ。
そういえば、ムラサキさんも「似たタイプ」か。
俺の能力は元々粘土だと思ってたし、召喚回復が使えるという共通点がある。
彼女らとの任務は、色々なことに気付けそうで楽しみだ。
きっと緊急事態なんだろうけど、実感が湧かないから仕方がない。
俺たちが管理室に着くと、マイとムラサキが待っていた。
マイ「それでは今回の任務を説明します。」
「メロ大学に宇宙人が紛れ込んでいます。」
「宇宙人は1人か2人。」
「操作と幻術を駆使して潜入していると思われます。」
「明日の朝8時にメロ大学に行き、対象の特定と無力化をお願いします。」
「ハスハさんは通常通りに登校、ジョージさんとムラサキさんはこの入校証を持って行ってください。」
これが預言の力か。
それにしても、またメロ大学か。
多すぎないか?
マイ「今回は、新人がいらっしゃるので指令の基本事項も言っておきます。」
「最優先は自分と仲間の命です。」
「討伐や人命救助は大切ですが、自分の命より優先してはいけません。」
「また、MMは静かに日本に溶け込む宇宙人には関知しません。」
「無力化対象は危険因子ですので、油断のないようにお願いします。」
そう言われて今日は解散。
さて、明日に備えよう。




