22 再就職
ヤマト「お疲れ様です。ジョージさん。」
「彼女は、MMのリーダーのスオウ・マイです。」
マイ「今回は能力者の救助にご尽力頂き、ありがとうございます。」
20代中頃、ムラサキさんと同じくらいか?
随分若いリーダーだな。
ジョージ「もしかして、預言者の方ですか?それとスオウって、もしかして総理大臣の血縁者ですか?」
マイ「はい、そうです。総理大臣の娘です。」
だから、こんな早くに「MM」なんて組織が出来たのか。
ジョージ「預言ってどういう仕組みなんですか?」
マイ「霧には、過去の全ての変化の軌跡が刻まれています。」
「それを解析して、物事の最適解を推測する能力です。」
「勿論、莫大な情報を全て理解している訳ではなく、能力が勝手に取捨選択して要点だけ伝えてきます。」
「だから、私の預言の理由を聞かれても、答えられないことが多々あります。」
ジョージ「我召喚ですか?」
マイ「そのタマゴみたいなものの様です。」
「わたしはまだ我召喚は使えません。」
ヤマト「そろそろ本題に。」
マイ「そうでした。すいませんね。」
「今後、我々は宇宙人の襲来に備える必要があります。」
マイ「過去に一度だけ現れて殺された宇宙人はご存じですよね。」
「あれは雑魚でしたが、今後単独で地球を滅ぼせる様な能力者が現れる可能性もあります。」
「例えば、10年以上能力を鍛錬したあなたやコトネさんがM・Hから出てきたら、と考えると大体脅威が想像できるかと思います。」
そういえば、俺らが能力に目覚めてまだ一週間くらいなんだよな。
生まれたときから能力がある世界の人間。
確かにどれだけの能力を備えているか想像も出来ない。
マイ「その為、各国で霧及びその能力について研究し、強い能力者を育てることになったのです。」
「その為、今は才能ある能力者を集めています。」
「まずは警察や自衛隊の中から、才能ある者を選出しMMを立ち上げました。」
「続いて、一般人から選出しようとしたのですが、レイジの存在を知りました。」
「才能ある能力者を喰いものにする彼は、我々にとって害悪でした。」
「こういう人間が国内に何人かいまして、MMが現在も戦っています。」
ジョージ「それぞれの地域の実力者と協力して、か。」
マイ「いえ、一般人に依頼したのはここだけです。」
「MMだけで討伐しようとすると、レア能力が損なわれるという預言が出まして。」
「どういうレア能力か、そしてそれが誰かは解らないのですが、国内唯一の能力のようです。」
少なくとも、その能力者は俺ではないんだろうな。
カネトか?
いや、もしそうならデスサイズが目の前にいるのにノーリアクションなのはおかしいと思う。
最後に助けた人たちのうちの誰かなんだろう。
ジョージ「で、俺は一般人の中の才能ある者なんですか?」
マイ「はい。それで、出来れば一緒にMMとして活躍して頂きたいと考えています。」
ジョージ「勿論、ウチの会社、物理的に全部無くなっちゃいましたし。」
「ミコトさんも可哀想だから、いれてあげて欲しいですね。」
マイ「ミコトさんは、能力的に微妙でして・・・。」
「でも、ジョージさんの推薦ということで下部組織に入れるように手配しておきますね。」
確かにあんまり強くなかったような。
オガワさんよりは強かったと思うけど。
ジョージ「了解です。お願いします。」
「それじゃあ、いつから出社すれば良いですか?」
マイ「特に決まりはありません。まだ。」
「この病院の地下が、MMのメロ市支部です。」
「基本的に支部の中、またはその付近で自己研鑽をしていてください。」
「不定期に依頼がありますので、それを処理するのが主なお仕事になります。」
「あなたの階級は、便宜上少佐ということにします。大体月収150万くらいになりますね。」
予想以上に高給取りだな。
いや、命がけだしこんなもんか?
ジョージ「そういえば、俺は普段アカネとトレーニングしているんですけど。」
「部外者はココに入れちゃダメですよね?」
マイ「少佐の許可があれば、原則誰でも入れて良いですよ。」
「元気になられたら、一度本部も見て頂きたいですし。」
「そのときにMMの隊員証を発行いたします。」
割と元気なんだけどな。
まぁ、今は疲れてるし、明日で良いか。
ヤマト「本部で自分と手合わせをすることになっている。」
「万全の状態で来て欲しい。」
ジョージ「もしかして、その結果次第で待遇変わったりします?」
マイ「あまりに不甲斐ない結果だと勿論そうなります。」
「でも、ジョージさんなら大丈夫だと思いますよ。」
入社試験、いや入隊試験みたいなもんか。
正直、ブラックがいればヤマトさんが相手でも負ける気がしない。
我召喚を覚える前でも互角に近い感じだったと思うし。
ジョージ「解りました。当日よろしくお願いします。」
そう言って、マイ達と別れた。
よし、今日はもう休もう。




