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12 操る者

目を覚ますと、周りが騒がしい。

ここは病室だぞ、と思って目を開ける。

泣きそうな顔をしたアカネが俺の手を握っている。

周りにはコトネ、カネト、ヤマトさんがいた。


ジョージ「どういう状況ですか?」

ヤマト「お早いお目覚めですね。」

「アカネさんとカネトさんの保護は完了しました。」

「しかし、アカネさんを保護する際に1度戦いになりました。」

「男女二人組の襲撃があり、部下二人とアカネさんの三人で迎撃しました。」

「ですが、一人が負傷しまして暫く戦えません。」

「自分の部下だけでしたら、恐らく負けていたかもしれません。」

「一人で二人と戦ったジョージさんの凄さを再認識いたしました。」

なるほど、間一髪だったようだな。

アカネもかなり強くなったが、二対一だとキツかっただろう。


「此方も女性のほうだけ解呪を試みています。」

「ミコトは解呪が終わっていますが、炎症が酷くまだ目覚めていません。」

「二人組の女性の方、カンナはそろそろ解呪が終わるころだと思います。」


アカネ「何でコトネにだけ連絡したの?」

アカネはちょっと怒っている・・・のか?

待ちきれないという感じで会話に入ってきた。


ジョージ「敵に炎を操る能力者がいてさ、コトネの方が相性が良いと思った。」

「あと、今回の襲撃は俺を狙ったものだった。」

「リュージの件で目を付けるなら、俺、アカネ、ミカ辺りだろ?」

「目を付けられてるかもしれないアカネに連絡するのは危険だと思った。」


アカネ「・・・そっか。」

コトネ「ねー。大体私が言った通りでしょ?」


キムラ「隊長、解呪終わりました。」

死にそうな顔のキムラが突然現れた。

解呪、思ったより重労働なようだ。


因みにヤマトの部隊メンバー。

ヤマト・石の性質の物質を操る。

ムラモト・尖った物質を操る。(ミコトと同じ?)

ミムラ・ゴムの性質の物質を操る。(カンナにやられて治療中)

ムラサキ・粘土の性質の物質を操る。

キムラ・解呪と治療が出来る。

タムラ・ワープゲートをつくれる。


今からタムラの能力でカンナのいる場所へ行く。

因みにワープゲートは日本国内なら何処にでも繋がるらしい。

つくるのに5分ほどかかり、手を離すと消えるため、自分は移動できないようだ。


行った先には、真っ白な部屋に拘束されたカンナがいた。

色んな能力を想定して作ったのだろう。

見たことのない拘束具だ。

ムラサキ「彼女は"操る者"に色々と酷い目にあっていたようで、先ほどまで話が出来る状態ではありませんでした。」

「何とか事情を理解して落ち着いたので、隊長たちをお呼びしました。」


カンナ「レイナをレイジから救い出してください。」

「"操る者"はメロ大学二年のレイジです。」

「アイツはあたしら能力者には、そこまで無茶はしません。」

「でも、能力のないレイナは、レイジたちの性とストレスの捌け口にされてボロボロに・・・。」

「レイジは、頭に5cmくらいの虫を飛ばしてきます。」

「一対一ならミストの能力で迎撃するのは難しくないですが、不意打ちで一発でも食らうと・・・。」


ジョージ「幾つか質問良いですか?」

カンナ「お願いします。」

お願いします・・・か。


ジョージ「一つ目・リュージは他の操られた人と様子が違う気がするんですが、何か知ってますか?」

「二つ目・リュージを迎撃した俺の情報が洩れてるみたいなんだけど、何でですか?」


カンナ「あなたがジョージさんか。レイジはリュージとゴウタのパシリだったの。」

「レイジは最初にリュージとゴウタを操ろうとしたけど、リュージは失敗したみたい。」

「どう失敗したのか解らないけど、その直後にリュージは高校を襲撃した。」

「そして、それを見て面白いと言い出したレイジが次々と似たような襲撃を始めた。」

「あたしはリュージとゴウタの次の被害者。女も操ってみたいから、とかで適当に選ばれたんだと思う。」

「そして、あたしはあのクソ童貞に遊ばれて!でもそれは良いの!!今度は妹まで!!!」

ムラサキ「カンナさん、深呼吸を。」


カンナ「すいません。二つ目ですが、あたしのせいです。」

「リュージが元カノのミカの教室を襲撃したのは解ってました。」

「それでレイジが『ミカの同級生の知り合いはいないか?』と聞いてきました。」

「あたしは、妹を巻き込むくらいなら死んだ方がマシなのに・・・。」

ジョージ「事情は解りました。ありがとうございます。」


これ以上話を聞いて、もう一つくらい有力な情報が得られる可能性はある。

しかし、カンナに加え、アカネとカネトのことも考えて、これ以上聞かない方が良いと思った。


コトネ「すいません。最後に拠点を教えてください。」

そうだった。一番肝心なことを聞いていなかった。

俺としたことが。


こちらから攻め入るなら、操作する能力はそこまで脅威ではないはずだ。

もうこれ以上犠牲者を出さないためにも、いざ最終決戦へ!!

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