蛇、外せない指輪を付けられる
「娘を貰って欲しい」
ふむ····。
·····なんて?
何言ってんのこの竜人?
娘貰う→結婚→俺夫
「いや、イイっす。大丈夫です。」
あっし、勇者導かなあかんので····。
旅の途中だし。
「なぜだ」
え?族長なんか怖い顔してる····。
あれか、うちの娘のなにが気に入らないんだッ、ってやつか。
「いや、娘さんも嫌がってるでしょ?」
ずっと族長の後ろに隠れてるし。
「ほら、自分で言いなさい」
族長の後ろから女の子が出てくる。10歳位だろうか
「ケッコン···する···。」
あ、隠れた。
うん。可愛いね。
でも俺は紳士じゃないんだ。
そのケッコン待った、だ。
「でも俺旅の途中なので····」
「そうですか、しょうがないですね·····」
お?これはキタんじゃないか?
じゃ、俺はこれで····
「しょうがないので婚約だけにしときますか」
「·····」
少女がコクリと族長の後ろで頷く
何故そうなる····。
「龍神の名のもとに於いて、この二人の婚約をここに結ぶ」
え?なんか詠唱しだしたんですけど·····。
「はいこれ指輪ねー」
隣にいた竜人のおっちゃんに指輪を渡される
見れば、少女はすでに自分で指輪を付けていた。
周りから注目が集まる。
わ、分かったよ····付ければいいんでしょ付ければ·····。
覚悟を決めて指輪を付ける
「うぉぉよかったなレモラちゃん!」
「よかったよかった····」
「いやーまさか蛇神様と結婚するとはなぁ」
「おめでとう····」
沸き返る里の中で·····
「あ、その指輪結婚するまで外れないからね」
俺は隣で喜ぶおっちゃんの一言にトドメを刺された。




