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邪竜
「くそっ卑怯者め!」
邪竜
竜が同族を殺したり闇の力に堕ちた姿。
邪竜は往々にして強大な力を持っている
それだけならいい。
龍人族は並の邪竜なら討伐できる。
だが今回はいつもと違った。
「グルルアア」
剣を構えて近寄ろうとする龍人達を邪竜が威嚇する。
しかし、その爪の先にいるのは剣を持っている龍人ではなく、泣いている小さな子供だ。
そう、この邪竜は人質を取ったのだ。
今まで人質を取った邪竜などいなかった。
そもそも邪竜の数は少ない····というより竜の数が少ない。
邪竜は例えるなら人間でいう犯罪者。
いるにはいるが決して多い訳ではない。
「なんで邪竜が人質をッ!」
「こんなこといままで無かったのに····。」
邪竜が人質を取るという行為に村人も困惑を隠せない。
睨み合いが始まってから数時間
1人の少女を人質に取った邪竜に鼻に、草むらから飛び出した大きな蛇が噛み付いた。




