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僕の心を弄ぶこの女の目的は、、、?

作者: 七瀬





僕の名前は、『西野 宏司』23歳で大学に行きながら飲食店のバイトの

仕事をしている。


親からの仕送りもなく、バイトに明け暮れる毎日。

独り暮らしの家賃を稼ぐのでやっとで、、、。


でも、、、?

ちゃんと、大学だけは卒業したい!


その気持ちは強くある、、、!!!



でも、そんな時に僕の前に現れた女性がいたんだ、、、!

僕が働く飲食店にお客さんとして! 初めてこの女性がやってきた。

僕は、普通に接客をしていただけなのに、、、。


『ご注文は、お決まりになりましたか?』

『あら? 可愛い男の子ねぇ~』

『えぇ!?』

『ねえ、君? 彼女はいるの?』

『スミマセン! そういう事はプライベートな事なので、お話する事は

できません!』

『そういうところも、可愛いのねぇ~』

『・・・ご注文は、お決まりになりましたか?』

『えぇ! じゃあ~君のおススメの料理にするわ!』

『では! 今日のおススメの料理がありますので、それでよろしいですか?』

『それで、お願い!』

『はい! かしこまりました。』



この日から、、、?

この女性は、毎日僕の働くお店に来るようになったんだ、、、!


この女性の名前は、『三宅 涼香』歳は38歳で、旦那さんは有名な会社の

社長さんらしい。 子供も5歳の男の子の母親で、家には家政婦が2人もい

るんだって、、、!


何不自由しない生活を送っていて、旦那さんとも週に1回、二人きりで

高級レストランで食事デートをするぐらい仲がいいとか...。


それなのに、、、?

どうして、僕をこの女性は気に入ったのかな、、、?


『ねえ、今度! 二人きりでデートしない?』

『えぇ!? 何を言ってるんですか? 貴女には旦那さんがいるでしょ?』

『別にいいじゃない? デートするだけよ! それじゃあ、ダメなの?』

『・・・お子さんが悲しみますよ!』

『大丈夫よ! 私の子だもの! あの子は、強い子なのよ~!』

『・・・そんな、』

『だからいいでしょ~! 1回だけでいいの? お願い!!!』

『・・・わかりました。』

『えぇ!? 本当? じゃあ~来週の土曜日に西野君の家の前まで車で

迎えに行くわね!』

『・・・ははい、』





僕は、ついに根負けしてしまったんだ、、、!

悪いことをしていると分かっていたのに、、、彼女の勢いに負けてしまった。


勿論! 彼女の旦那さんや子供に対しての“罪悪感”は消えやしなかったし!

その気持ちを引きずりながら、僕は彼女とデートをしたんだよ。


『ねえ? なんだか浮かない顔してるわね?』

『そりゃ~そうだよ! こんな事、絶対によくない事だよ!』

『それでも、私とデートしてくれるんでしょ?』

『・・・そうだけど、』

『西野君は優しい男の子よねぇ~そういうところ私、すきよ!』

『・・・そうやって! 僕をからかってるんでしょ?』

『からかってるなんて! 大袈裟じゃない?』

『それに、、、なんで? 僕なんですか? 貴女は、旦那さんもいて可愛い

お子さんもいて! お金にも不自由してないのに、、、どうして?』

『君がすきだからよ!』

『だから! 僕をからかわないでください、、、!!!』

『あら? 本当の事よ~!』

『・・・・・・』



僕はてっきり、彼女にからかわれているモノだと思っていたんだ、、、!

僕に無いモノをなんでも持っているこの女性が、ないものねだりのように

僕を弄んでいるんだと、、、。



・・・でも?

僕は、気がつけばこの女性の事がどんどん好きになっていったんだよ、、、!

僕よりも年上で、余裕があって品のあるこの女性に僕はハマっていった...。



たまに、無邪気に少女のようにはしゃぐ彼女が愛おしいとまで思えたんだ!


『ねえ? 今度は何処に行こうか、、、?』

『・・・僕の家に行かない?』

『えぇ!?』

『ずっと、僕の傍にいてほしい!!!』

『・・・そんなのダメよ! 私には家庭があるのよ! ・・・ごめんね、

私の方から、誘っておいて! こんな事を言うのは、酷いよね!』

『・・・ううん、僕も分かっていた事だし、、、。』

『・・・ごめん、』

『もう、謝んないでよ~! じゃあ~今日は、これで!』

『・・・ううん。』





最初は、、、?

彼女が僕をからかっていると思っていたけど、、、。


どうして、、、?


【彼女は、僕の心を弄ぶのか? 目的はなんなのだろう、、、?】


・・・そんな事を僕は思っていたんだ。



でも、、、?

彼女の話を聞けば、旦那さんには彼女と結婚する前から、付き合っていた

女性がいたらしい...。


本当は、彼女の旦那さんはその女性と結婚したかったとか、、、?

今でも、旦那さんはその女性を愛しているとか、、、?

子供の為に、二人が別れない事とか、、、?


きっと、彼女は寂しかったのかもしれないと思ったんだ、、、。

だから、、、彼女は僕を選んだのかもしれない!


今は、そう思うようになったよ!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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