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「マディソン郡の橋」には続編がある
「マディソン郡の橋」には続編がある
別れたからこそ つのる永遠の想い
ロバート・キンケイドは68歳になり、
フリー・カメラマンの仕事を引退し、
小島の小屋で孤独に暮らしている。
あの運命の4日間から
16年経った今も、
フランチェスカへの秘めた想いは
消えることがない。
最後にもう一度
マディソン郡の橋を見に行こう、
と思い立つ。
*
一方、一年前に夫を亡くし、
60代になったフランチェスカは、
今も日課として
あの橋への散歩を欠かしたことがない。
ひょっとして、
いつかまたロバートがやってくるかもしれない
それが支えで、
いつまでも若さを保ちたいと思った。