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僕のクラスは厨二病 ~厨二病でもまともに青春したい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆
第二章 帝国人?

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48.手打ちらしい

「さてと。

 ダイチ殿が戻ったことですし」

「そうだな。

 そろそろやるか」

 黒岩くん(相談役)(アキラ)さんが頷き合った。

 何か始まるらしい。

「そんなに警戒しなくてもいいだろう」

 思わず身構えてしまって(アキラ)さんに呆れられた。

「いやだって」

「今後の活動についての打ち合わせでございますよ。

 そのために魔族……帝国の方々にご足労願ったわけでして」

「俺たちも夏休みに入って手が空いたからな。

 色々やりたい所だが、まだ体制が整ってなくて。

 悩んでいた所に王国から連絡があったわけだ」

 そうなの。

 (アキラ)さんたちが押しかけてきた理由はそれなのか。

 ていうか比和さんのデート話から始まったにしては大規模過ぎる集団デートもそっちか。

(まあ当然だな。

 どっちにしても王国の連中は何かをやる気だったらしいし)

 無聊椰東湖(オッサン)が当たり前な事を考えていたけど、僕としては比和さんとのデートを潰された事がちょっと。

「では」

 黒岩くん(相談役)の命令でみんなが立ち上がった。

 メイド部隊と護衛が下がり、王国の幹部と(アキラ)さんたちが固まって座る。

 あ、ここで打ち合わせしちゃうのね。

「このような席では皆、周囲にはあまり注意を払いませんので。

 密談には向いております」

「そこまでする必要があるの?」

「人数的に集まれる場所が限られております。

 如月高校に帝国の方々を迎えるよりは目立たないかと」

 色々考えているんだな。

 でも用心しすぎという気はする。

(こいつらは精神的には中世にいるからな。

 安全の概念が矢代大地(ガキ)とは違うんだろう)

 無聊椰東湖(オッサン)、いい加減にガキは止めて欲しいんだけど。

 でも僕自身がそう思っちゃってるからどうしようもない。

 ふて腐れていると神籬さんがタブレットを取り出すのが見えた。

 書記?

 王国人なのに現代文明の利器は使いこなせるわけね。

 現代高校生でもあるから。

「変則的ではございますが、まずは帝国の方々にお話を伺いたいと思います。

 のちほどこちらも現状報告させて頂きますが」

「判った。

 八里」

 (アキラ)さんがそっけなく指示するとショーゴくんが頷いて話し始めた。

「そちらの文化祭で色々ヒントを頂き、当校でも同好会を設立しました。

 とりあえず校内の帝国人は全員所属しています。

 ただ、やはり他の帝国人は存在しませんでした」

「ついでに言えば王国人もいない。

 校内放送事故を装って王国語でも宣伝したが反応はなしだ」

 (アキラ)さんが付け加える。

 帝国(違)も同好会を作ったのか。

 でもあまり人数はいないみたいだな。

(文化祭に来ていた連中か。

 あれで全部だとしたら王国より少ないのは確かだな。

 もっとも)

 そうなんだよね。

 そもそも王国人も帝国人もひとつの高校に集まっているという保証はない。

 それどころか高校生じゃないかもしれない。

 可能性は無限だ。

「こっちはあまり芸がある者がいなくてな。

 動画作ったり芝居をやったりするのは無理だ」

「恥を忍んで申し上げます。

 正直、我々だけでは動きが取れません。

 是非ご協力頂きたく」

 ショーゴくんが頭を下げた。

 つつかれて(アキラ)さんもぞんざいに続く。

 帝国の人たちは前世では王国(こっち)と敵同士だったのに大変だな。

 まあ前世の事だしね。

 日本に転生してまで敵味方になることもない。

 ていうか前世は同じ世界で生きていたんだったらむしろ同胞か。

「頭をお上げ下さい。

 前世の立場がどうあれ、今は皆日本人です。

 同志として協力していきましょう」

 高巣さん(王女様)の言葉に(アキラ)さんたちはほっとしたように頷いた。

「感謝する」

「ありがとうございます」

 場にほっとしたような空気が流れる。

 つまり「手打ち」したわけか。

 ヤクザみたいなものかもしれない。

 やっているのは高校生で場所はファミレスだけど。

「それではこちらから」

 高巣さん(王女様)に促されたのか、黒岩くん(相談役)が話し始めた。

「王国……如月高校でもポスターや口コミ等で呼びかけましたが、やはり校内に同胞の存在は確認出来ませんでした。

 判っていて敢えて名乗り出ない者や、あるいは未だに前世が蘇っていない可能性も考えられますが、とりあえず校内での捜索は中止しました」

 そんなことをやっていたのか。

 そういえば掲示板に現代文化研究会のポスターが貼ってあったのを見た気がする。

 大したことは書いてなかったと思うけど。

「あのポスターは、実は日本語には大した意味がございません。

 背景デザインや模様が王国語および帝国語になっております」

 神籬さんが説明してくれた。

「その手があったか!」

「我が校でもやりましょう」

 帝国人(違)の二人が感心している。

 やっぱ王国側の方がこういうことになれているみたいだな。

 そういえば高巣さん(王女様)黒岩くん(相談役)は文官だし、交渉団もどっちかというとそっちだ。

 でも帝国側ってモロに軍人という気がする。

(おそらくそれで間違ってない。

 帝国側はソフトパワーが不足しているんだろう)

 人数も違うしね。

「ですが進展がございました」

 黒岩くん(相談役)が言った。

「我々以外の転生者の存在が確認出来ました。

 実は本日、こちらに来る事になっております」

 何と!

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