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7話 神域での戦いその7

ここまで主人公達の出番がほとんどありませんでした。

流れの関係上ですがどうもすいません。


今回も主人公視点ではありません

  筆頭上級神は{主}がウエズリィであると知り納得すると同時に驚いていた。


(では、あのコキュートスに囚われているのは誰なんだ?)


あそこにいたのはウエズリィに間違いが無いのは捕らえた時の調べでわかっている。


(だとすればこいつは影武者?だが感じる強さは本物に間違いない!)


そこで情報を引き出そうと考えた。


「さっきぶりとか言ってるけど、なんの事かな?」


「いやいや、コキュートスで話したじゃないですか、お楽しみにしてくださいと言ってたはずですよ忘れたんですか?まさか耄碌されたんですか?」


叩きつけられる軽口に内心易癖しながらも表情は平常のままなのは流石の筆頭である。


「じゃああちら(・・・)と繋がってると言う訳か・・・{顕身}では無いようだけど。」


「もしそうならあちらがコキュートスに囚われた時にどちらか消えますからね、そういうわけではないんですよ、どちらも本物と言う事でお願いします。」


「激しく認めたくないんだが・・・」


「そりゃどうもすいません。」


などと会話していると{主}ウエズリィの周りの者たちの忍耐は限界を迎えたようであった。


「筆頭さえ討ち取れば我らの勝利だ!」


「皆でかかれば筆頭とて!」


それぞれ得物を持って迫るが・・・


「全く無粋な奴らだねえ。」


筆頭は右手を上げて何事かをつぶやいた。


そして発せられるのは膨大な魔力の発動である。


迷宮召喚サモン・ラビリンス


周囲の風景がぐにゃりと歪んでいく、筆頭とウエズリィを除いて。


「外野がうるさいからね、ここなら落ち着いて話が出来るからな。」


「話し合いをするつもりですか?いまさら?」


ウエズリィが呆れたような声を出すのを筆頭は無視した。


「納得がいかないからな、ならば納得するまでするさ。」


話している間に完全に周囲の風景は変わっている。


「ですが、私は話し合いなどは受けませんよ。」


「ああ、多分そうだとは思ったよ。」


そう言って筆頭は口の端を歪める。


「だからこいつで語り合うのみだ!」


そう言ってウエズリィに拳を突き出したのだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そのころ、迷宮に誘い込まれたウエズリィを除く使徒たちと筆頭従者が率いる

者達の間で戦いが始まっていた。


戦況は五分五分といった所であった。


だが戦いに加わっていない一人の使徒に対して筆頭従者は気がついていた。

後ろに立ち腕を組んで戦況をただ見つめている、巨漢の使徒。

その立ち居振る舞いは隙がなく筆頭従者の警戒レベルが上がっていく。


そのうち筆頭従者の相手をしていた使徒が倒され均衡が崩れた。

流れが一気に傾き使徒たちが倒されていく。

使徒の一人が声を上げた。


「テルドミール!いい加減に!」


「うるさいのう、働けばいいんじゃろ。」


巨漢の使徒は先ほど{主}ウエズリィの傍にいた男であった。


そして腕を解くと得物に手を伸ばすのであった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「つ、強い・・・」


数分後従者達は筆頭を除いて皆地に倒れ伏していた。


残った筆頭従者も満身創痍である。


「なかなかやるがもう終わりのようだな、筆頭上級神とやりたかったんだがな。」


巨漢の使徒は残念そうに言う。


それに答えず筆頭従者は魔法を使う、{雷撃!}


稲妻が走り使徒に迫るが・・・


「ぬぅん!」


使徒の振り回す青龍刀のような武器が輝くと稲妻を吸収してしまった。


「笑止!この斬龍刀に雷撃は効かぬわ!」


そういうと一気に筆頭従者に迫る、従者も応戦しようとするが大技を使った後で対応が遅れる。


「やられる!」


覚悟して瞑目するが。


「大丈夫ですか?」


聞こえるのは涼やかな声、その声に筆頭従者は聞き覚えがあった。

目を開くと斬龍刀を刀で受け止めている者の背中が見える。


「はつゆき!」


驚きを込めた言葉が口から出た。


「はい、この場は任せてください。」


そう言って微笑むのは間違いも無くはつゆきであった。






ここまで読んでいただいて有難うございます。

誤字・脱字などありましたらお知らせください。

感想や評価などあれば今後の励みになります

よろしくお願いします。

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