閑話7 リイナのお仕事 後編
後編がやたらと長くなりました、すいません。
2/8話数が間違っていたのを修正しました。
私は今とても高揚している、マサトさんがハーミットに行く案内役になれたからにゃ、
案内役なら車の中でも隣の席にゃ、役得役得!
森に着くまでにマサトさんに色々と情報を教える、ついでに私のことも教えるにゃ、
迷い家の町までいつもならかなり時間が掛かるのだけど話に夢中で気にならなかったにゃ、
だいぶお近づきになれたし、後一歩・・・
門前宿に着いたときには夜になっていた、
そのままの勢いでなだれ込めば・・・とおもっていたんだけどにゃ。
「そろそろ離れていただきましょうか?」
その声が聞こえたと思ったら後頭部に固い物が当たった、
当たっているのは銃口で当ててるのはしらゆきさんにゃ。
「あ、あの当たってるんですけど(銃口が)」
「あててんのよ。」
「撃たれるのと、切られるのと、カッターで真っ二つと、槍で串刺しと、鎌で首狩とどれがいい?」
見ると一緒の皆さんが得物を持って立っていた・・・
「追加、地獄の業火で焼かれるのと、雷撃で消し炭も入れといてね。」
獣人の皆さんまで・・・
そういえば皆マサトさんの婚約者だったっけ・・・ものすごい殺気を感じるにゃ。
はにゃーん!力が抜けて床に崩れ意識が遠くなったにゃ・・・
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気が付くと部屋のベットで寝ていたにゃ、
昨日のことは夢なのかにゃ?
よく思い出して見る・・・夢じゃにゃい!
出かける準備をして降りるとマサトさんがいた、昨日の事を謝っとこう。
でも、仲良くしたいのは止められない、マサトさんは心配そうだけど、
そこは引けないのにゃ。
ドライアドに道を開いてもらう時にマサトさんがものすごい魔力の持ち主だと知ったにゃ、
あれだけ吸われても平気な人は始めてにゃ。
そしてハーミットに着いた、予定より相当早く着いたにゃ、
そしてヒルマ代表のメッセージを渡すためにマサトさんたちは長の所に行ったにゃ。
長は手紙を読んで、この里に逃げ込んでいる反乱軍の師団長の引渡しを断ってきたにゃ、
それは無いにゃー魔族に洗脳されてたら危険にゃーと思ってたら洗脳は解いたって、
まあハイエルフたちは優れた魔法使いが多いからできるのかなと思ってたら、
あんな事が起きるなんてにゃ。
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里が燃えているにゃ、師団長と里の守備隊が攻撃してるにゃ。
なんでって思ったら上空に魔族がいたにゃ、あいつが洗脳したのにゃ。
世界樹を攻撃しようとする彼らを無力化するのを手伝う、
その間に上空の魔族はリアンナが相手している。
マサトさんは師団長を相手にしている、
師団長の魔法を相手にしても引けを取らない、凄いにゃ!
そうしているとマサトさんはドライアドを呼び出して師団長を捕まえ気絶させたにゃ。
そして魔族はリアンナの魔法の前に倒れて、洗脳が解けていったにゃ。
すごいにゃ、この人たち・・・そしてマサトさん、ほんとに凄い、
ずっとずっと傍にいたいにゃ。
戦いが終って落ち着いて里長と会った時とんでもない事を知ったにゃ。
まさか師団長が女の人だったなんて・・・
それで後始末として師団長は戦死した事にして解決する事にした、
師団長だった彼女クリスはマサトさんたちについていく事になった。
なら私も・・・とお願いしてみたがマサトさんはあまりいい返事をしてくれない。
そんにゃぁ・・・
私はなりふりかまわずお願いする、
「うう、捨てないでくださいにゃ、なんでもしますからご主人さまぁ。」
こんな事まで言ってしまった、後で激しく恥ずかしさに悶えた。
だけど何とか認めてもらえた・・・うれしいにゃあ。
マサトさんがご主人様は止めてくれとのことなので、
うれしさのあまりにあなたと呼ぼうとしたら、恐ろしいほどの殺気が襲ってきた、
思わず全身の毛が逆立ってしまったにゃ。
殺気は彼女たちからだったにゃ、怖いにゃあ。
一度オルスタヤードに戻って鉄鋼王国へ行く事になったにゃ。
本部長に事情説明をする。
「そうか、リイナにもやっと春が来たのか、良かったなあ。」
本部長変な事考えてにゃい?
「まあミリシャに寄ってもらって挨拶はいるんじゃないか?彼には言っとくよ。」
そう言ってマサトさんを隅に引っ張っていって話をしてくれた。
そのため途中でミリシャに寄る事になったにゃ。
おじ様に報告しなくちゃね。
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「リイナは私の亡き戦友にして親友の娘でね、親代わりを自認してるんですよ。」
おじ様は急に訪れたのにもかかわらず快く面会してくれた。
「リイナがあそこを離れて同行したいとは、よほど気に入られているようですな。」
にゃに言ってるんですか恥ずかしいにゃー。
「では、親代わりとして、試させていただきますか、マサト殿いや、グリーゼ殿というべきですか?」
にゃ?何言ってるんです?
「にゃ?おじ様、マサトさんがグリーゼ様ってどういう・・・」
「言葉とおりの意味だよ、人族に化けていてもごまかされませんぞ、グリーゼ殿、
獣王を倒したその力見せていただきましょうか。」
そんにゃ、あの(・・)グリーゼ様がマサトさんに化けてる?
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闘技場に場所を移しておじ様とマサトさんが向かい合う。
「グリーゼ殿!偽装したままで戦う気ですかな?」
「どういう風に聞いておられるか判りませんが、この姿が自分の本当の姿ですから。」
言葉を交わしあい戦いが始まったにゃ。
おじ様は魔力拳銃を使ったいつもの戦闘スタイルにゃ、
でもマサトさんも負けていない、魔法も格闘もおじ様の攻撃を物ともしていない。
獣王に勝ったというのはグリーゼ様のはずだけどおじ様の話ではマサトさんのことらしい、
私は傍にいたテレーゼさんにそっと聞いた。
「逆なのよ、マサトがグリーゼの姿を借りていると言うのが真実よ。」
そう言って手短にだけどその訳を教えてもらった。
そうだったのにゃ・・・
そうしているうちにマサトさんがおじ様に電撃を浴びせて倒した。
ほんとにすごいにゃ惚れ直したにゃ。
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「ほんとに大丈夫ですか?それとどうでした?マサト様の方は?」
「リイナ・・・いい男を見つけたな、絶対に離すんじゃないぞ!」
倒れたおじ様は回復するとこう言った、もちろん!逃がしませんにゃ。
思わずぺろりと舌なめずりしたみたい。
マサトさんは苦笑いしてる、でも好きなんだもん、こんな気持ちは初めてなのにゃ。
今はついていくだけだけど、いつかきっと、きっとね。
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