29話 王都攻防 二
すいません眠気と戦いをしておりました。
もうすぐです
9/6 内容少し手直ししました。
魔法陣から出てきたのは、予想通り正人たちだった。
すぐに若林たちを見つけたようで短転移でそばに来た。
「間に合いましたか?」
「なんとかな、危うく数で押し切られるとこだった。」
改めて戦場を見る正人たちはやはり相手の兵器に驚いていた。
「戦車にスコー○プドックか、向こうのやつらはまさか・・・」
「どちらにしてもこのままは良くない。」
はつゆきに言われて我に返る正人。
「詮索は後だ、アレをやるぞ!」
「了解 多重目標捕捉 自動追尾 データ転送」
「フルバーストモード展開、発射」
直後に光槍が形成され、発射される。
無数の光の槍は迫ってきていた敵に寸分狂い無く突き刺さっていった。
至近に迫っていた戦車や人型が次々と破壊されていく、
そして、一緒に転移してきたむらさめたちが開いたスペースから切り込んでいく、
先頭は当然ゆうだちである。
「戦車相手にバトレるなんて萌えるー!殺っちゃいますよー。」
「ゆ、ゆうだちちゃん言葉がおかしいかな?」
「段々壊れてないですか?」
後ろで、さみだれといなずまが小声で会話している。
段々危なくなっている仲間に戦闘どころではなさそうである。
向こう側でも正人の登場はショックだったようだ。
「なんでござるか?アレは反則でござろう!」
「勇者・・・おそろしいのじゃ。」
それでも攻撃を正人に向けて集中してくる。
「行くぞ!」
蒼い魔力を纏った正人は、敵の中に突っ込んで行く、
砲撃を弾き、光輪斬で戦車と人型をなぎ払っていく、
はつゆきも天羽々斬 を構えて敵の中に切り込んでいく。
人型が真っ二つになってその勢いのまま後ろの戦車も両断していく。
同時に展開している兵装のうち、レーザー砲が一閃して敵を薙ぎ払った。
「魔法陣を潰す!」
フルバーストで魔法陣に攻撃をかける、
魔法陣は光槍が突き刺さって吹き飛び、機能を失った。
(操っている魔族はあそこか・・・)
はつゆきの魔力感知で魔族の位置を確認して、短転移で一気に肉薄する。
時間をかけていられないのだ、鉄鋼王国側も気になるからである。
もちろん残しておいたアレがなんとかするのではと思っていたが。
転移先にいた二人はいきなり現れた正人たちに驚いたようだった。
彼らを見た正人も感じていた、彼らは間違いなくあれだ。
「お前が勇者でござるか?尋常に勝負するために来たのでござるか。」
「私を討つつもりなのかや?ただではやられてあげないのじゃ。」
正人はやれやれといった顔ではつゆきを見た。
はつゆきは内心はあきれているのだろうが、それを見せずに言った。
「これ以上戦っても益はない、戦いをやめるのよ。」
「お言葉はありがたいのでござるが、我々は神より戦うことを命じられてきたのでござる。」
「だから戦わなくちゃなのじゃ!」
正人は想像していたのかあきらめはせず、次の言葉を発した。
「お前たちは転生者だな。」
「っ!なぜそれを知っているのでござるか?」
「そうなのじゃ!なぜわかったのじゃ?」
「お前ら、俺たち見て感じないか?」
そういわれた彼らはしげしげと正人をみて驚いた。
「まさか!元の世界の住人でござるか。」
やっと理解したようである。
そして、戦闘を中止しようとしたところで転移が起き、現れたのは・・・
「お姉さま!」
出てきたのは朱色の髪を持つ女性。
その彼女が姉と呼ぶのはのじゃの事らしい。
のじゃは目を逸らして他人の振りだがここまであからさまに言われてはどうしようもない。
そこに師匠の神の筆頭従者とガイザム、そして見慣れない者たちが居た。
「どうしてここに?」
「戦いを終わらせるためにね。」
そう言って筆頭従者がにこやかに笑った。
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