7話 後輩
主人公はへたれ属性がありますね、
そういえばここにきて初めて主人公の姓がわかりました。
決めてなかったわけではありません。
プロットからは変わりました、理由は秘密です。
なにもかもがなし崩しになってしまって十日ほど経った。
聞かれるまでもなく今はリア充状態だ、
爆ぜろといわれてもしょうがない。
もはや使役主と式神という関係を超越してしまったんだから。
初級魔法に毛が生えたような俺にたいして、
はつゆきは魔法では中級クラスが使えるようになっている、
固有の魔法も強力で、頼もしい限りである。
おかげで、プラチナを撃退できたわけだが。
あの後の状況を聞いてから、魔法少女たちに追跡されないか聞いたが、
とりあえずH市に行かねば大丈夫だろうとのこと、
理由は魔力の源とも言える魔素というものの濃度がH市はなぜか希薄で広域魔力探知にかけられると魔力を抑えていてもわずかにもれる魔力を感知されやすいということ。
それに比べてK市や東H市は濃度が非常に高く、まず探知できないであろうとのことだった。
とりあえずシールド×10では通用しないことはわかったので何がしか対策が必要である。
はつゆきが非常に頼りになるのはうれしいが、ここはほらまったく頼り切りはいかんと思うのだ。
頼りになるのは底がいまだに知れない俺の魔法力の容量だ、
とるべき道は1つ「質より量」ということになる。
とりあえずはいざというときに備えて「ショートカット」を新しく作っておくことだ。
シールドも思いついたあれを試してみよう。
それから一週間が過ぎて俺は今いつも魔法の練習場所にしていた裏山の銀杏の木の下に向かっている。
買い物のついでに寄ってみたのだ、プリンタの紙がいるのでA4のCCP用紙を一束買い込んでいる。
はつゆきはK市に出かけている、何でも古い友人が航海から帰ってきたので会いに行くそうだ。
誰なんだろ?「ひみつ(笑)」と教えてくれなかったけど。
久々に一人きりだ、なんかさびしいなあ。
木のほうに行くとあいにく先客がいた・・・
なんか知ってる人のような気が?
「篁 先輩!」
やはり知り合いだ、エーッとだれだっけっか?・・・
思い出した。
「古村か、ひさしぶりだな。」
古村亜由美、サークルの後輩だ、
もっとも俺は数合わせ要員なのでほとんど行っていない。
たしか無理やり拉致されて参加させられた新入生歓迎会で話をしたのが最初だった。
背丈は160cm位で少しブラウンかかった髪を肩にかかるまで伸ばしている。
サークルで一番いや、学年でもトップクラスの美少女だ。
相変わらず、出るところはでて引っ込むところはしっかりしていて眼福である。
ふと思ったが、髪色以外はつゆきにそっくりだ。
いや、逆か、はつゆきが彼女に似たのかもしれない。
彼女が入ってからサークルの規模がいきなり大きくなったのは良いことだ、
行事に無理やり参加させられなくなったからな。
「なにやってんだ、こんなとこで。」
まさかここでデートの待ち合わせでもしてるのかと一瞬思ったので邪魔なら帰ろうかと思ったのだが。
「いえ、もうここでの用事は終わったんですよ、先輩こそどうしてこんなところに?」
聞き返してきた。
「気まぐれで散歩だよ。」
ポーカーフェイスは出来てるかな?
「散歩ですか?ご一緒してもいいですか?」
何か言いました?
「ひさしぶりだしお話しませんか?」
なにか背筋がむづ痒い、なんだろ?
断ったほうがいいのではと思ったが、つい、
「いいよ」と言ってしまった。
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「で、転生したら何でもチート能力をもらえる話になるじゃないですか、お手軽すぎませんかね?」
「能力を上げればいいってもんじゃないからね。」
歩きながら会話する、内容はサークルでの話、
それに適当に答えを返していく。
サークル名は「読本研究会」文学からライトな読み物まで幅広ジャンルの本を読んで研究するという趣旨のサークルだ。
彼女はどうもライト系の本が好きなようで話してくるのは転生した先で魔法使いになる本の話だ。
彼女も魔法に興味があるのかその手の話が尽きないのだ。
つい、「古村はまるで魔法使いだな。」と言ってしまった。
普通ならば戯言なのだが、口にしてから返事がないので横を向くと俯いたブラウンの髪。
「なんで、知ってるんです・・・」低いつぶやき。
あれ、もしかして何かスイッチ入れちゃった?
「先輩が何で知ってるんですか!」
彼女の周りから光があふれて・・・
消えた後には見たことのあるコスチューム、
あの日見たもう一人、・・・
「魔法少女 アミィ! 狙った敵は逃しません!」
それが君の決めせりふなんだね。
でも変身するとすごい変わるよね、特に胸とか。。。
わからなかったもんな。
主人公・・・やはりすけべ
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次の投稿は5月8日18時の予定です