精霊ちゃん
実は主人公は精神耐性100のせいで幼児退行しています。薬も過ぎれば毒になるのです。
<二日目>
今日僕はゴブリンをたくさん倒して魔力を吸収することを目標にしている。あとどのくらい動くとポイントが減るのかとかね。
『うーん、どうしようかなこれ』
僕が悩んでるのはゴブリンの死体についてだ。正直他の生物が食べてくれると思うんだけど。魔石だけ貰ってさようならでいいのかな?・・・・・・いいか。うん気にしないようにしよう。
『ん?向こうに何か動いてる気配がするなー。行こっかな』
今日初の獲物の気配をとらえる。うん5匹くらいいるかな?
『びんご~』
茂みをかき分けゴブリンのもとに行くと驚いたようにこちらを見ている。
「ギーーー!」
その中の少しい装備をしているゴブリンが火の玉を作って発射してきた!?
『嘘!?もしかして魔法!?すごい!』
びっくりしたけど普通によけて手刀で首を斬りおとした。そのあと、襲いかかってきたゴブリンも皆殺しにした。
【ゴブリンの魔石から魔力を吸収しました。ただいまの魔力残量は20ポイントです】
【ゴブリンメイジの魔石から魔力を吸収しました。ただいまの魔力残量は28ポイントです】
『メイジ。魔法使いってことかー。いいなあー魔法。僕も使ってみたいなあ』
【スキルを習得しました。火魔法20・水魔法5・風魔法5・土魔法5・闇魔法10】
『・・・そうなんだー』
なんかスキルを習得したとたん頭の中に情報がいっぱい入ってきて。うん。これで魔法使うときに困らないね。
『ふーん魔法を使うときには魔力が必要なのか。それがこのポイントのことなのか』
あれ?じゃあ肉弾戦を続ける限りは必要ないじゃん。あ、でも「焼き払え―!」とかやるときにいるか。
『まあ、あって困るもんでもないしね。できるだけ取っておいた方がいいか』
『ちゅどーん!あははは!どんどーん!!』
やばい魔法って楽しい!この爆発にロマンを感じる!!ゴブリンを見つけ次第消し炭にしてたらくせになってた。ちなみに少し大きめの火の玉を(ゴブリンを余裕で殺せるサイズ)作ったら10ポイントもかかったので、どうにかできないかなー?と考えてたら。
【スキルを習得しました。魔法消費削減50】
10ポイントでかなり大きな火の玉まで作れるようになった!!それは空に打ったけど。(長径10メートルほど)そんなわけでかなり楽しく遊んでたんだけど。
「なんだこいつは!?」
「まさかタイラントベア!?」
「紅いのなんて聞いたこともねえぞ!!」
少し遠くの方で騒いでる人たちを見つけたんだ。あ、ちなみにもう夕方で、おそらく今から帰ろうとしてたんだと思う。まあ僕は普通に彼らに気づいてたんだけど、向こうは気づいてないと思ってるらしい。まったく熊の風上に立たないでよね!
『もうさっさと向こう行ってよ―』
「「「ひぃぃぃっ!!」」」
あ、しまった。俺は向こうの人たちの言葉が理解できるけど、向こうは「がおおおお!」って聞こえるんだった。
『逃げちゃった』
あの人たちが向かってたのが多分森の外で、来た方が奥だよね?じゃあ奥に行こうかな。
『奥にはもっと強い魔物がいるかもしれない』
期待を胸に僕は森を進んでいった。
* *
この森に来て一週間がたった。え?いきなりすぎるだろって?でも何もなかったんだよー。人に三回ほど会って、森の奥で新しい魔物を倒してたくらいで。
「ぶひぃぃぃーーー!!」
あ、これ新しい魔物ね。オークらしいよ。豚の顔に肥えたおなか。見るからにそうだね!それにしても数が多い。あとオークジェネラルとか上位主も結構いっぱいいる。奥にも何かでかいのがいそうなんだよね。早く戦ってみたいなあ。ってまたオークがでた!多いよ!!
『んーん?』
今何かいい匂いがした?これって苺?わーい!僕苺好きなんだよ!
すぐに匂いのする方に移動する。森が開け、きれいな花畑が広がっていた。
『おおー、すごい!』
そのまま花を踏まないように進む。奥には野苺がいっぱいなっていた。
『うまー』
それをとりすぎないように注意しながら食べる。そういえば味覚とかもあるんだなー。食べてもおなかがいっぱいになるわけでもないんだよね。今度オーク焼いて食べようかな?おいしいかも。
『うん。このくらいにしておこう』
まだまだ食べれるけど別に食べる必要もないし、全部食べきったらいろいろ問題もあるだろうしね。
『んー?今度は何?』
今度は花畑の方で変な気配を感じる。はじめて感じる気配だ。
『・・・幽霊?』
花畑の方に移動すると少し透けている幽霊みたいなちっちゃな女の子がいた。・・・これってもしかして精霊とか妖精の類かな?
『あ、怪我してるの?』
「ううん。魔力足りない。魔力ちょうだい」
そうかー。そりゃあ大変だ。あり?何か話が通じてる?・・・気のせいかな。
『気のせいじゃないよ!』
「ふえっ!?」
『あ、ごめん』
ゆっくりと魔力を流していく。するとどんどん体が実態を取り戻し始めた。
「ありがとう。もういい」
『そう?』
「私光の妖精」
何か名乗りだしたぞ?名乗っとくべき?
『僕はねえ、誰だっけ?まあいいや。熊やってます』
「契約する?する?」
『契約?』
「そう」
どうも光の精霊さんと契約するといいことがあるらしい。お得!なことがいっぱいらしい。これはするべきだ!
『バーゲンだね!』
「?バーゲン」
何か話が通じてない気もしたけどそんなこと気にせずに契約を結ぶ。
「獣、精霊と契約できない」
『へ~、そうなんだー』
「あなた特殊」
『えっへん!』
精霊ちゃんは僕の肩に乗って僕に話しかけている。ちなみに僕は向かってくるオークをぶちのめしてる。
『なんかオークが多い気がするんだよね』
「多い。オークキングいる」
『そいつは強いのかなあ?』
「あなた強い」
『えっへん!』
本当に精霊ちゃんはほめて伸ばすのが得意だなあ。
『ねえねえ精霊ちゃん』
「私リン。精霊ちゃん無い」
『そういう名前なんだあ。いいなあ、僕名前ないんだよねえ』
「長老つけた」
『僕もいつか誰かにつけてもらいたいな』
それまでは熊さんとかでいいや。
『これからよろしくねリン』
「よろしく熊さん」
仲間を手に入れた!
三話最終ステータス
名前:
種族名:暴君熊 異常種
LV:23
スキル:戦闘系 剛力38・爪術18・格闘術16・俊足8・気配察知24・隠密4
魔法系 火魔法26・水魔法15・風魔法11・土魔法11・闇魔法18
耐性系 精神耐性100・麻痺耐性2・魔法耐性6
補佐系 ステータス確認100・言語理解10・魔法消費削減50
魔力残量:143ポイント
名前:リン
種族名:精霊族 光属性
LV:10
スキル:戦闘系 隠密15
魔法系 光魔法50
耐性系 光魔法耐性100・魔法耐性50
補佐系 言語理解50
魔力残量:∞