悪い癖
さて、やっと放課後になった。さっさと用事済ませよ。
私はすぐに校舎裏に向かった。
「なんでしょうか?」
私は先に来ていた昨日の人たちに話しかけた。今日は、執事も一緒のようだ。
バッジ?
執事の人たちを見ると、制服の胸ポケットの少し上のところにそれぞれBと書かれたバッジがついていた。
そういえば、あの執事にもSと書かれたバッジがついてたっけ。ということは、この人たちはBクラスなんだ。微妙だなあ。まずは相手の出方を見よう。
「昨日のお返しをさせていただきます。鈴木、行きなさい」
と、リーダーっぽい人が言うと、一人の執事が動き出した。それに続いて、二人の執事も動き出した。 えっ! 三人でやるの? こっち一人なのに? それはちょっと卑怯でしょ。
ドンッ!
そんなことを考えている間に、三人のうちの一人が私の腕をつかみ、壁に押し付けた。
「ちょっと! 何すんのよ!」
「いいことしてやるよ」
はぁー。本当、執事もお嬢様も馬鹿だよね。私を誰だと思ってんのよ。
「なーんてね」
私は目の前にいる執事に向かって笑った。
「何!?」
その瞬間、私は目の前にいる執事を蹴った。それに動揺したのか、私の手を抑えていた執事が手を離してくれたので、その隙に私はその執事のおなかを殴った。もう一人の執事は怖がって逃げてしまった。
なんだ、この程度か。面白くないなあ。
「あなた方、私を誰だと思っていらっしゃるの? 星名家の次期後継者よ。こんなことで、私を痛めつけれると思わないでくださる?」
と、私は彼女たちに向かって笑った。もちろん、目は笑っていない。すこしだけ、黒いオーラを出しってやった。
彼女たちは真っ青な顔をして、どこかに行ってしまった。
はあー。またやっちゃったよ。
私はその場に座り込んだ。
ここなら、誰も来ないよね。
私には悪い癖がある。いつも意地を張って、自分の気持ちに嘘をついて、怖いのに我慢して、泣きそうなのに、涙をこらえて我慢して、強がってばっかりで。自分の気持ちに嘘をついてしまうせいか、自分の気持ちと反対のことをしてしまうことも何度かあった。今だって、口でなんとかしようとしたのに、先に体が動いちゃうし、誰かを助けたくてお父さんに武道を教えてもらったのに、誰かを傷つけてばっかりだよ。当然友達ができるわけもなく、私はいつも一人だった。だって、私の癖を知ってる人なんていないから。
「お嬢様?」
なのにどうして? どうして私の癖を知ってるの?




