番外編 星名グループ
5年後の華恋たちを描いた物語です。
星徳学園を卒業してから、もう5年が経った。
あれから、海斗はイギリスで勉強中。瑠香は本条グループの総帥になった。翔は誰かの執事になったと聞いている。
そして私は、3年前から正式に星名グループの総帥となり頑張っている。
「総帥、本条様がお見えになっています」
えっ!? 瑠香が?
「わかったわ、応接室に案内してあげて」
「かしこまりましました」
瑠香、どうしたんだろう? 今日、家に来るなんて聞いてないんだけど。
私は応接室に向かいながらそんなことを考えていた。
「瑠香、どうしたの? 家に来るなんて聞いてないんだけど」
私は応接室に入るなり瑠香にそう聞いた。
やっぱり何かあったのかな? でも、瑠香なんか嬉しそうだし。
「華恋、私の後ろにいるのは誰でしょうか?」
瑠香の後ろにいる人?
「久しぶりだな、華恋」
この声……。
「海斗……? なんでここにいるの? イギリスにいるはずじゃ」
今日帰ってくるなんて聞いてない。
「戻ってくるって言っただろう」
やばい、泣きそう。
「じゃああとはお二人でどうぞ」
そう言って、瑠香は手をひらひらさせながら、部屋を出ていった。
「ちょっと瑠香、待って!」
瑠香を追いかけようとした。
「待つのはお前だ、華恋」
海斗に腕を掴まれ、瑠香を追いかけるのは不可能となった。
「なんで海斗がここにいるの? 私、今日帰ってくるなんて聞いていない。それに、私の許可なく入ることはできないはず」
「本条さんに偶然会って、一緒に入れてもらった。本条さんの関係者って言ったら入れてくれたよ」
警備が甘すぎる。
「あなたはこれからどうするの?」
聞かなくても分かってるけど。
「もちろん、お前の執事になる」
海斗の口からそう聞けて少し安心した。
「なら、今から試験を行うわ。内容は簡単。私の質問に答えるだけ」
この機会に、聞きたいこと聞いておこう。
「まず一つ目。あなたのとって、My Lordとはなんですか?」
あの言葉の意味を、もう一度確認しておきたい。
「俺にとってのMy Lordは、一生仕える主のことを示す。だから、その言葉を伝えるのもたった一人だ」
5年前と何も変わっていない。
「では最後に、あなたの一生仕えるべき主は誰ですか?」
「星名華恋、あなたです」
海斗は片膝をついた。
「私の主になっていただけますか? 星名華恋様」
初めて会ったときみたいだ。
その答えはもちろん決まってる。
「はい。ずっと、私の傍にいなさい」
もう、離したくない。
「Yes,My Lord」
これからもよろしくね、海斗。
番外編も終わりました。
この作品、どうでしたでしょうか。まだ書き始めたばかりで、情景描写とかも全然できていない作品ですが、楽しんでいただけたでしょうか。
華恋は頭もよくて武道もできて、一見完璧な人に見えますが、実は家族のことで悩んでいる、そんな女の子を想像していただけたでしょうか。
この作品を通して、家族のあたたかさなどを感じていただけたら嬉しいです。
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