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勝敗を決めるテスト
今日は先週行われたテストの結果発表の日だ。
私が勝てばあの人になんでも言うことを聞いてもらえる。だが、私が負ければ執事を失うこととなる。
「華恋、テストの結果見に行こう」
「うん」
今日も、瑠香が寮の入り口のところで待っていてくれた。
「華恋、顔色が悪いけど、大丈夫？」
私、そんなに顔色悪い！？
「たぶん、緊張してるんだよ」
そう、緊張してるだけ。ただそれだけだ。
「華恋、見えてきたよ」
相変わらず、掲示板の周りには多くの生徒が集まっていた。
私たちのクラスの成績表は……あった！
１、星名 華恋
２、藤堂 凜
そこにはそう書かれていた。
やったー！これで海斗は私の執事のままだ。
でも、なんでだろう？ 安心するはずなのに、どうしてさっきから、胸騒ぎがするの？
それから数時間後、彼から最悪の言葉を聞かされることになる――。
