覇権ヒロインに仕立て上げたくて!
覇権ヒロイン……という言葉を思い付いて書きました。
この、〇〇たくて!という影実っぽいタイトル……どうか許して欲しい……。
桜の咲く季節……。
ここ、TOKYOは桜の「さ」の字も窺えない、普通の肌寒い温度感で送られる情景だった。
俺の眼の前に綺麗なロングの髪を風に靡かせる、これはこれはお美しい高校一年少女が俯いていた。
学校への道を歩いている。
その子に向かい俺は、軽く、軽くぅ、言うような素振りで熱い気持ちをさり気なく伝えた。
「教室内では俺に、皆にはバレないように時々ボソッとロシア語でデレてくれない?」
「あ! それ知ってるよ。そろそろアニメ二期が来るやつでしょ」
少女は笑顔で振り向いて話返してくれる。
え、知ってるの!? えっとなんて返そう、ああああ。
「あ、うんそう。そうそう、そうなんだけどさー。あの、それをその、う〜ん、そのねえっと……うん……えっとあ〜……」
「あ〜??」
「うん。えっとそうそう」
「戻ってるよ会話、最初の言葉に」
「あぁ……」
少女は戸惑う俺を見てくすりと笑い、空を見上げ言う。
「芸能界……夢のまた夢だなあ」
「……」
「なあ美瑠姫……」
「なあに研磨?」
俺は拳を握り口にする。
苦節……。
俺は美瑠姫と中学校でほんとよく一緒にいた。でも、よく思うんだ。
美瑠姫、お前……。
あんまり人気の出ないモブっぽくてほんとうに勿体なくて惜しいなって。
美瑠姫の髪は綺麗だが、ぱっとはしていなかった。
きっと覇権作に出る人気ヒロインみたいな見た目、声、性格ならもっと人気に火がつき燃え盛っていたことだろうと。
美瑠姫はモデルで、芸能界進出を心から目指している。
なら……。
「美瑠姫……」
彼女は首を傾げる。風が吹き俺たちの体を包む。
「覇権ヒロインになろう!」
彼女は目を見開き、そして……。
「なにそれ?」
◆◆◆
「覇権ヒロインとは!」
教室の隅で俺たちは話す。
「最近のトレンドを入れ、尚且つ目新しさを求めたヒロインのことだ!!」
俺は腕を組む。
「例えばボソッととか、負けても頑張る負けヒロインとか」
「流行りに乗っかると?」
「それだけじゃーーーーーーーーーーーだめだ」
「うん」
「なになに系ヒロインが流行ってるから、俺考えたんだ。お前のために」
美瑠姫は小さく口ずさむ。
「私のため……」
「そう、世間的人気を取り入れ、それらを自在にコントロールし見え隠れする新しくないけど、それ自体が新しい! 名付けて、覇権ヒロイン!!」
拳を掲げ俺は言った。
「覇権ヒロイン……ねぇ」
「因みに俺はそれを影から仕立て上げる実力者」
「……なんか言いたいことは伝わってくる」
美瑠姫は俺を見て、上目で言う。
「ま、研磨が私のために考えてくれたことだし、いいよっ」
俺はガッツポーズを決める。
「よっしゃーー!」
「じゃあ」と言い、美瑠姫は俺の顔に両手を添え出した。
「え、どうした美瑠姫?」
美瑠姫は小声で耳元近くに話した。
「リュブリュー」
「えっ」と俺は美瑠姫を見る。
「なんて言ったの?」
「ロシア語だけど内緒。こういう相手にずっと伝わらないことやってると負けるんでしょ?」
ん……? それって……。
「お前、まさか俺のことが——」
「それはない」
きっぱり早口で言われた。期待して出来かけた赤い糸をハサミで切り捨てるかのように。
「芸能界入るんだよ私の夢は、彼氏とか作れないよ」
「そうだよなあ……」
ここから俺は、美瑠姫を芸能界で輝かせるため、覇権ヒロインへと仕立て上げて行けるのか……?
どうなることやら。
ここまで読んでいただき誠にありがとうござます!
最近自分の作品制作の力が凄く伸びたなと思って、今なろうやったらいけるんとちゃいますか????ってなってとりまリハビリで書きました。
う~~ん……リハビリで書いた今作の印象ですがね。短編だけど、なんかあんまり上手くぱっとした作品が書けなかったようにも感じるんですが、どうでしょう。
皆様、私は凄く感想に飢えています。ログインも必要ありません。なんでも書いてみてください! 今の作者はなんでも喜びます。
評価も気になる〜〜。まぁこのなんとも言えない、突出してない作品には評価は付きづらいものなのかも知れませんが、ログインされている方。押して見てください。
どのくらいの評価だったのか気になるので、私の方から指標書いときますね✡評価を貰ってランキングに載りたいとかそういうのでは今回はないのですがね。
★ 普通、可もなく不可もなく
★★ 面白くはあったハマるほどではない
★★★ 面白いよ。元気出して!
★★★★ シリーズ化希望レベルです
★★★★★ 続編も読みたい!作者は天才!!
皆よろしく!!!!




