第7章 - システム
魔族に殺されてから一年。
俺はもう5歳だ。
あの一件以来、俺はある結論に辿り着いた。
……たぶん、俺は死ねない。
あの魔族は確かに俺を殺した。なのに俺は生きている。
もしかすると、あいつは本当に俺が死んだと思って、どこかの洞穴に帰っただけで、俺は“再起動”した。
そして俺が不死身かもしれないと疑い始めたのは、あの雷で自爆した夜だ。
リアンによると、あの時リアンはパニックになって光魔法で治そうとしていた。
俺の脈はどんどん弱くなり、ついに心臓が止まった。
でも次の瞬間、俺は突然息を吹き返した。
リアンはそれをグスタフにもステラにも言わなかった。
グスタフに怒られるのが怖かったらしい。
それで知った。
リアンは実はステラの弟子だ。
ステラとグスタフがこの村に来た頃、リアンはサリオやスティンクと一緒に問題児だった。
孤児で、盗みや悪さばかり。
そしてリーダーが誰かって?
……うちの優しい母さん、ステラ・イシュタル。
ステラはよくリアンに魔法を教えていた。
でもリアンは属性魔法が得意じゃない。
その代わり、神に祝福されていて光魔法が使える。
この一年、リアンは俺の臨時師匠みたいな存在になった。
リアンは光魔法だけじゃなく、属性魔法の応用で“治癒”に近いこともできると教えた。
水、火、風、そして土。
全部、理屈次第で回復に役立つ。
理論上、傷を扱う時、水魔法はかなり便利。
血液の液体成分(血漿)は90%が水。
つまり水を操れれば、一時的に止血したり、血流を迂回させて危険を回避できる。
ただ――俺が本当に“無限に”生き返れるのかは分からない。
本当に不死身なのかどうかも、まだ推測の域だ。
前世では何度も死んで、最終的にこの世界に転生した。
もしこの世界でも死にすぎたら、別の世界に飛ばされる?
それは嫌だ。
俺はもうこの世界の人たちに慣れてしまった。
温かい。
優しい。
愛着がある。
この世界を離れたくない。
それにステラとグスタフに、“息子を失う痛み”をもう一度与えたくない。
それでも――前世の妹のことも忘れられない。
会いたい。
でも今の俺は、この世界に縛られている。
話を戻す。
今日、エンチュおじさんから手紙が来た。
「リリ」という名のマグスが来て、俺に魔法を教えるらしい。
まあ、属性魔法ならもう十分知ってるけど。
それより今日は特別だ。
グスタフが「次の冒険に連れて行く」と約束した。
朝から待っているのに、昼になっても父さんが見当たらない。
……あの野郎。
最初から連れて行く気がなかったな。
だから俺は家を抜け出し、村に父さんを探しに行くことにした。
ギルドで酒でも飲んでるんだろ。
一人で村に行くのは初めてだ。
門を出た瞬間、少し胸が高鳴った。
これまではステラが抱えてくれるか、風魔法で風船みたいに浮かせてくれていた。
でも今は、自分の足で歩いている。
全部が大きい。
家が高い。
屋根を見るのに首を反らす。
前世のビルほどじゃないけど、5歳には威圧感がある。
街並みは中世っぽい。Warcraft 3みたい。
木の梁、石の基礎、藁の屋根。
上空から見てた時とは違う。
音も匂いも濃い。
馬車の車輪、商人の声、子どもの笑い。
パンの香り、鍛冶屋の鉄の匂い、野菜の土っぽさ。
ステラの腕の中では気づかなかった。
村は小さいが市場は賑やかだ。
この村の主要区域は五つ。
住宅地が三つ。
大きな畑(農場)が一つ。
そして市場。
うちは住宅地と畑の間だから静か。
ここは人が多い。
歩いてギルドに着いた。
中に入ると、強そうな連中がこっちを見る。
殺気がすごい。
受付近くの男が立ち上がった。
「おいガキ! どこ行く気だ。ここは子どもが来る場所じゃねぇ」
「父さんを探してる」
俺は冷静に答える。
男は笑った。
「父親? 死んだ冒険者のリストでも見たらどうだ。銀狼に食われてるかもな」
笑いのツボが分からない。
その時、奥から叫び声。
「それ、グスタフの息子だ!!」
男の顔が青くなる。
「お、お坊ちゃん! ははは……失礼しました!」
「俺はデオ。さっきのは冗談です」
「グスタフさんなら、森で“月熊”討伐に行きましたよ」
……やっぱり置いて行きやがった。
帰ろうとして、掲示板の張り紙が目に入る。
「ゴブリン駆除」
ゴブリンって弱い雑魚だろ?
俺でもいけるんじゃ。
デオは俺が見ているのに気づく。
「坊ちゃん、これに興味あります?」
「ある」
デオは首を振った。
「残念。ギルド依頼は16歳以上で試験に合格しないと」
……じゃあ聞くなよ。
デオはウィンクした。
「でも俺は27歳ですからね」
……俺の代わりに受ける気か。
デオは張り紙を剥がして受付へ。
手招きで俺を呼び、外で待てと言う。
しばらくすると、斧と盾を持って出てきた。
「行きましょう、坊ちゃん。
“ゴブリンスレイヤー”デオの力を見せてやります!」
村外れから森へ。
「坊ちゃん、この森に来たことは?」
俺は首を振る。
デオは語り始めた。
家族は森の入口近くで暮らしていた。
魔物が頻繁に襲う。
デオは金属を溶かす“サンドマイト”を売って指名手配になり、村に住めなかった。
仕事もなく、自然に頼って生きた。
ある日、ゴブリンの大群が家を襲った。
妻と娘が攫われた。
ギルドに助けを求めても誰も動かない。
ゴミみたいに扱われた。
その時、デオは“みんな死ねばいい”と思った。
自分の過去が悪いのは分かってる。
でも妻と娘は無関係だ。
そこにグスタフが現れ、事情を聞くと、森へ走った。
デオが追いついた頃には、ゴブリンの血と臓物だらけ。
グスタフは何百体も殺していた。
妻と娘は助かり、村長を説得して制裁も解かれた。
ギルドの仕事ももらえた。
そして修行し、今のデオになった。
「疲れました? 背負いましょうか」
俺は魔法で浮いて見せる。
デオは目を丸くして笑った。
「さすがグスタフさんの息子!」
一時間ほど進み、ゴブリンの洞窟に到着。
洞窟は小さい。
デオは入口で火を起こし、葉を入れ、酒のような液体をかけて燃やした。
煙が洞窟へ流れ込む。
「こうすれば窒息して出てくる。別出口があれば煙で分かる」
俺は土の探知で足音を拾う。
50以上。
洞窟の中が騒がしい。
最初のゴブリンが煙から飛び出し、デオへ突進。
デオは盾で顔面を潰し、一撃で倒す。
「坊ちゃん、もっと高く!」
デオが叫ぶ。
俺はさらに上へ浮く。
ゴブリンが洪水みたいに溢れ出す。
数が多い。
でもデオは慣れている。
盾で受け、斧で斬る。
背後からの攻撃も体術で捌き、仲間割れまで誘う。
その時、金属の光。
森の木陰。
ゴブリンの弓兵。
矢尻はガラス。
デオの背中を狙っている。
俺は反射で手を突き出した。
「土壁!」
地面から土の壁が盛り上がり、矢は無害に刺さる。
デオは一瞬こちらを見て頷いた。
弓兵は次の矢を俺に。
俺はマナを集める。
「火の矢!」
矢が飛ぶ。
俺の火の矢も飛ぶ。
風をまとわせ、回転させて速度を上げる。
二つの矢がすれ違う。
ゴブリンの矢は乱流で逸れ、俺の火の矢が弓兵の胸に突き刺さった。
炎が広がり、周囲のゴブリンも巻き込まれて倒れる。
――その瞬間。
視界にフラッシュ。
透けた画面が現れた。
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……何だこれ。
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本章は、作者の未公開の英語原稿をAIで翻訳したものです。英語の原文をご希望の方は、ALDIGISAMA@GMAILCOM までご連絡ください。




