第6章 - 恐怖
ベッドで目を覚ました。
……何が起きた?
さっきの魔族。
俺は死んだ?
逃げなきゃ。
飛び起きて部屋を出ようとして、庭から足音を感じた。
隠れないと。
でもステラは? 母さんだけでも警告しないと。
足音が近づく。
ドアが開いた。
「レオン、もう起きてたの……」
「母さん、魔族がいる!」
母さんは笑った。
「魔族なんていないわ。夢を見ただけよ」
「ほら、本。部屋で静かに読んでて。用事が終わったら後で魔法を教える」
夢じゃない。
痛みがまだ残ってる。
窓の外は普通。
部屋を出て確認する。
今日着てる服が昨日と違う。
庭では母さんが水やり。
グスタフはいない。首都へ行ったはず。
……じゃあ本当に夢?
でも庭の土に小さな盛り上がりがある。
昨日、逃げるために使った魔法の痕跡だ。
やっぱり全部起きた。
吐き気がする。
また剣が体を貫く感覚が蘇る。
視界が灰色になる。
母さんの足音が近づく。
本当に母さんか?
足音が家に入ってくる。
体が動かない。
倒れそう。
ステラが現れた。
良かった。本物だ。
「どうしたの、レオン? 今日は訓練が楽しみ?」
俺は黙って頷いた。
母さんはいつも通り。
魔族の魔法?
どうすればいい。
また来たら全滅する。
いや、母さんは強い。倒せる。
俺は母さんの手を握り、話そうとした。
「母さん……」
――その瞬間。
母さんの姿が歪んだ。
手が巨大になり、顔が昨日の魔族に変わる。
「まだ生きてたのか、坊主……」
体が動かない。
恐怖で重い。
また死ぬのは嫌だ。
魔族は俺を刺し、首を絞める。
息ができない。
頭が爆発しそう。
場面が一瞬で切り替わる。
海の底へ沈むみたいな感覚。
そして――
俺は庭に倒れていた。
服に土。
体は冷たく、動けない。
魔族の気配が残っている。
夢?
ゆっくり動く。
シャツには大きな裂け目。
昨夜の出来事が夢じゃない証拠。
魔族はどこだ。
俺は家に走り、母さんを確認。
母さんは平和に眠っている。
……俺は死んだのか?
最後の記憶は首を折られた瞬間。
探知魔法で周囲を探る。
異常なし。
俺は血まみれの服を脱ぎ、燃やし、静かに着替えてベッドに潜り込んだ。
あいつは重力魔法を使った。
重力は元素じゃない。
闇魔法の系統か。
強すぎる。
どうする。
母さんに話しても、4歳の言葉なんて信じない。
足音。
心臓が跳ねる。
顔を枕に埋め、呼吸を整える。
背中――刺された場所に触れられた。
感覚が生々しすぎて、俺は叫んだ。
振り向くと母さん。
驚いた顔。
「どうしたの、レオン?」
俺は首を振る。
母さんは俺を食卓に座らせ、朝食を作る。
窓の外が気になる。
空気が重い。
影が見ている気がする。
魔族の笑顔が脳裏に浮かぶ。
俺は叫んで椅子から落ちた。
母さんが駆け寄る。
「痛い? 何かあった? 父さんが恋しい?」
喋れない。
母さんの言葉が頭に入らない。
俺はこの世界から逃げて元の世界に戻りたい。
そこなら魔族は追ってこない。
母さんは俺を座らせ直し、目玉焼きを置いた。
黄身が赤く見える。
いや、全部赤い。
見ると、魔族の剣がまた俺を貫いている。
母さんが額に触れると、現実に戻る。
熱でも測ってるのか。
俺は正気を失いそうだ。
幻覚?
それともまだ魔族の術中?
俺は魔法を使おうとした。
燃える矢――火の矢を作る。
母さんは驚き、放つ前に水で打ち消した。
「レオン! 何してるの! 誰に教わったの!」
「やめろ! お前は母さんじゃない、魔族だ!」
母さんは怒り、俺は強く叱られた。
今、俺はベッドで寝ている。
体は痛い。
でも空気が軽い。
……今は魔族の術じゃない。
もし昨日死んだなら、なぜ生きてる?
前世では死ぬたび時間が戻った。
でも今回は違う。
過去に戻ってない。
俺は混乱する。
夕方前、外が騒がしい。
怖いが見る。
グスタフと仲間が帰ってきた。
母さんがドアを開け、彼らは茶を飲む。
父さんは俺を抱き上げ、膝に乗せた。
父さんがいるだけで少し安心する。
母さんは言った。
「レオン、今日は悪い子だったの。火の矢を二回も出したし、変だった」
父さんたちは「すげえな」と笑うが、すぐ真面目になる。
父さんが話し始めた。
「俺たちが見つけたことは最悪だ」
「フィゴンはこの村だけじゃない。人間大陸のあらゆる町や村に出ている」
「場所によって数は違うが、多いところは溢れている」
「魔王が大侵攻を準備しているか、何かを探している」
昨日の魔族も“魔王”を口にした。
何を恐れてる?
ステラとグスタフを探してる?
でも母さんには手を出さなかった。
父さんは続けた。
「首都で報告したら、王は俺を防衛旅団の隊長兼名誉騎士にしようとした」
「断った。この村を離れられない」
「王都が落ちたアルスリアの地方は悲惨で、他国も援軍を送れない」
夜。
仲間たちは泊まった。
人が多いと俺は少し落ち着く。
魔族が来ても……。
俺はこっそり外へ行こうとした。
リアンは俺の部屋で寝ている。
サリオとスティンクは外。
起き上がると、リアンが目を覚ました。
反応が早い。
「どこ行くの?」
「……トイレ」
リアンは俺を抱えて外へ。
用を足し、空を見上げる。
怖くてリアンにしがみついた。
リアンは空を見て言う。
「暗いのが怖いの?」
指で空を編むように動かし、詠唱。
指先に泡のような光球が浮かぶ。
次々に弾け、短い光になる。
「これが光魔法。怖い時に使う。明るくするだけ」
俺も真似する。
リアンは笑う。
「無理よ、レオン。光魔法は治癒師や聖職者しか――」
俺が指を動かすと、巨大な光球が出た。
俺はニヤリ。
だがリアンの顔は青ざめた。
「レオン……それ、光じゃない。
雷……雷球よ」
俺は反射的に指で弾いた。
稲妻の奔流が全身を貫く。
燃えるような痛み。
動けない。
爆発しそう。
リアンの悲鳴。
- /Dead
- /Rebooting
- /レオンの残り命:8,199,999,998
本章は、作者の未公開の英語原稿をAIで翻訳したものです。英語の原文をご希望の方は、ALDIGISAMA@GMAILCOM までご連絡ください。




