第27話 ついに脱出?
前回のあらすじ
スマイリーが、ただの仮面ではなく、透明の体を持つことに気付いたメアリーは、彼のバットの動きを見て、体の形を特定し、心臓を突き刺した。
ついにメアリーは仮面を手に入れることが出来たのだった。
メアリーは動かなくなった仮面を持ち上げる。
「やっと手に入れた。でも、口頭でしか聞かなかったから、今更だけど、『百種の面』って。あと99の仮面を集めなきゃいけないのかしら。」
だとしたら、メアリーにとって絶望的だった。なぜなら、『大将』スマイリーを呼び出すために、何枚かすでに破壊しているから。
「(もしかして、また、死ぬ必要があるのかしら。)」
メアリーがそんなことを考えていると、突然後ろから声が聞こえた。
「やぁ。メア!こんなところで何をしているんです?」
メアリーが声をした方を振り向くと、そこにはサドが立っていた。
サドは、メアリーの持っているものに気付き、明るい声を上げる。
「おお!! やっとこ、『百種の面』も手に入れたんだね!おめでとう!!」
その言葉に、メアリーが質問する。
「『百種の面』ってことは、100枚集める必要があるんじゃないの?」
メアリーのその質問に、サドは、自分の頭を手で抑える。
「おっと!伝え忘れてたね。それは、『百種の面』って言う名前の仮面なんだ。ほら、『ひょっとこ』とか、『般若』とかみたいな感じですよ。」
「ふ~ん。」
そっけない返事をしながらも、メアリーは、「(またやり直しなんて、めんどくさいことにならなくて良かった。)」と思った。
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「それじゃあ、財宝は全部そろったことだし、そろそろ、最後の出口へとむかおうか。」
サドはそう言うと、さっさと、移動してしまう。
メアリーも慌てて、彼の後を追いかける。
サドは、今までメアリーが行ったことがなかった、『職員室』へと入っていった。
そして彼は、ロッカーの中に入っている鍵を1つ取りだし、しゃがめば人1人入れそうな金庫のような物を、別のロッカーからあらわにし、そこに鍵を差し込む。
「さぁ、ここが出口だよ。ついてきて。」
「(普通に、『玄関』とかから出るわけじゃないんだ。)」
メアリーはそんな疑問を頭に浮かべながらも、サドの後ろについて歩いていった。
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金庫の中は、とても広く、『憤怒の演目』であったような、タンスの場所に似ていた。
暗くて狭い廊下が続いているのだ。
「いやぁ。しかし、君が3つの財宝を全て手に入れるなんて思いませんでしたよ。
まさか、あの連中を殺してまで…。」
暗闇の中、表情の見えないサドがそう言った。
メアリーは彼の言葉に答えなかった。
「(なんか、文句がありそうな言い方だけど。私だって、ここから出たかったんだからしょうがない。)」
メアリーは心の中で、そう呟いた。
そんなことを思っている間に、2人は廊下の出口へとたどり着いた。
「(今まで、暗い場所にいたせいか、出口の光で目が痛い。)」
メアリーは、軽く瞬きをして、サドの後を追うように廊下の出口へ向かった。
廊下の先は、真っ白で、大きな部屋だった。
大きな、斧を持った像が立っており、その目の前に、テーブルと、まるで人を模したかのような、円形の何かがあった。
「ここに、今まで手に入れた財宝を使うんだよ。ほら、貸してください。」
サドは、メアリーを手招きし、3つの財宝を彼女から貰う。
「これを、こうして…。こうやって…。」
サドは、まず、円形の物に、クライを被せ、その左手に、『誓いの指輪』をはめ込み、クライの首に、『偽りのネックレス』をかける。そして、クライの顔に『百種の面』を付ける。
すると突然、大木に地響きが鳴り、大きな像が動き出す。
像は、その大きな斧を、メアリーに向かって振り下ろした。
「きゃあ!!」
驚きの声を上げつつも、ギリギリで、斧を避けたメアリーに向かって、サドは今まで見たことのない、嫌な笑みを浮かべていた。
「ああ。やっと揃った。
君を殺す、『処刑人』を動かすスイッチのパーツが!!」
次回予告
今まで、信用してきた、サドからの、突然の裏切りによって、命を奪われてしまうメアリー。何故、サドは突然彼女を裏切ったのか…。
次回 第28話 処刑人




