第20話 にらめっこ
前回のあらすじ
なぜか、いつも逃げた先に、即死の仕掛けがある理由は、スマイリーが100人程いるのが理由だった。
さらに、『百種の面』を手に入れるには、スマイリーの大将を殺さないといけないのだった。
メアリーは止まることをせず、前へと歩き出す。
正直、100対1じゃ勝ち目なんてない。だからこそ、どこに、誰がいるのか、どこなら安全なのかを、確認するために、走らず、しっかりと周りを確認しながら歩いていた。
とはいえ、足音すらない相手を探すのは、難しかった。時より、真っすぐの道から、分岐する先で、子供の笑い声が聞こえ、その場所に近寄らない様にだけするのが精一杯だった。
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メアリーがしばらく歩いていると、『図書室』と書かれた場所にたどり着いた。
「図書室…。調べ物をするには最適ね。だけども、スマイリー達もきっといそうね。こういう場所で、騒いでうるさくしている光景が、目に浮かぶわ。」
メアリーの頭には、図書室で、ふざけ合う小学生の姿が映し出される。
「(これは、失われていた記憶の一部だろうか。だとしたら、私は最初から、ここにいたわけでもなさそう。いったい何故、こんな場所に閉じ込められたのだろうか)」
メアリーはそんなことを考えながら、ゆっくりと、音をたてないように、扉を開く。
「(見た感じ、今は誰もいなさそう。)」
メアリーはそっと、図書室へと入っていった。
様々な本を手に取って、確認してみる。
けれど、ほとんどが児童向けの本ばっかりで、この場所の事や、スマイリーの事については書かれていなかった。
「まぁ、弱点になるようなものは、置いてないか…。」
そう言いつつ、メアリーは再び、1冊の本を取り出す。
そこには、『逃げる子供達と、鬼の子』というタイトルがつけられていた。
メアリーはその本を読んでみる。
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昨日までは、平和だった。あの子も、ただ物静かで、人と距離を取っているだけの、ちょっと変わった子なだけだった。
でも、突然、その子は怒りだし、隣の席の男の子を、隠し持っていたナイフで殺し始める。
だから、ぼくらは逃げ出した。生死をかけた、おにごっこが始まったのだ。
それから、ぼくの友達はみんなみんな、捕まってしまった。
肉をはがされ、理科室に飾られている子を見つけた。
目をえぐり取られ、倉庫に隠された子を見つけた。
首があり得ない方向にまがっている子もいた。
当然、先生達は、彼女を取り押さえようとしたが、彼女は狂暴で、すぐに、先生達を斬りつけその隙に、逃げてしまった。
先生の何人かは、教室で、首に縄を付けられ、吊るされていた。
ガキ大将のあいつと、鬼の子が戦っている。喧嘩じゃ負け知らず、先生も手こずるあいつなら、そう思って隠れて、応援をしていた。
だけれど、あいつも殺された。
ナイフで、1突きだった。
ああ。鬼が、こっちに近付いてくる。どうか、気づかれませんよう
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本は、そのあと、血に濡れた面を残して、文章を途切らせていた。
「(恐ろしい子。まるで、今の私みたいな状況の子が、何人もいたのね。)」
メアリーの頭には、一瞬、逃げる子供の姿が映し出された。
「(もしかして、私はこんな目にも遭ったことがあるのだろうか。)」
そう思って、本をしまって、その場を立ち去ろうとすると…。
「やぁ (•ω•`) !」
突然、白い仮面が、メアリーの前に現れた。
「捕まえたよぉ。だから、おにごっこは、終わり。ぼくと、にらめっこでもして、遊ぼうよ (•ω•`) 」
メアリーは驚き、その場を立ち去ろうとする。
しかし、恐怖で震えるだけで、足は動かない。
「にらめっこをしよう。『だるまさん、だるまさん。にらめっこしましょ。』っていうやつ。 (•ω•`) 」
その、スマイリーの言葉に反応してか、肩と、太ももに酷い痛みが走る。
まるで、何かで斬られている感覚。
スマイリーは、満面の笑みで、告げる。
「だから、君も早く、『だるまさん』になろうよ (•ω•`) !」
その言葉と共に、メアリーの四肢は、切断され、そこから激しい痛みと、血が現れる。
「(痛い痛い痛い!! 誰か、助けて!! 私はまだ死にたくない!!)」
血が流れ、薄れ行く意識の中、彼女は最後に、彼のふざけた言葉を耳にした。
「だるまさん、だるまさん、にらめっこしましょ。笑うと負けよ。あっぷっぷ (•ω•`) 」
次回予告
再び、死に戻った、メアリーは、気付く。大将の弱点に。
次回 第21話 あしたてんきにしておくれ




