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情報 謎の龍神2

 「えーと……」

 ヤモリが騒がしいお客さんに目を向けつつ、近くのベンチに座った。空が暗くなり始め、イルミネーションがさらに輝き出す。

 「まず、ヒメちゃんはイドさんの娘で、イドさんは……ここに封印されている龍神から生まれた別の龍神……。それから……ヒメちゃんはイドさんが竜宮を避ける理由は知らないし、ここに封印されている龍神も知らない。ここに封印されている龍神は竜宮の動力源となり、オーナーが龍神達に恨む気持ちを忘れさせて、イドさんは一応、招待されれば竜宮に入れる……というわけだよね?」

 「ただ、龍雷(イドさん)と、流史記姫(ヒメちゃん)がなぜ、東と西に別れて軍に加盟したのかはわからぬ」

 ヤモリと栄次が会話をしている中、おはぎは飛龍について考えていた。

 「……飛龍さんは私の神社にいるらしい。私が亀神になる前、ふつうの亀だった時の先祖の亀が飛龍さんと一緒に山を守っていたと。でも、あの龍神の伝説は私、聞いたことがないけど……私がいる神社からあの海辺はかなり遠いから、例の龍神がどれだけ領地を持っていたか、力を持っていたかわかる……。おそろしい」

 「おはぎちゃんの言う通り。きっと元々は有力で優しい龍神だったんだろうね。人間の想像物が神だけど、神が狂うと産み出した人間の気持ちや考えも破壊に変わってしまう。昔のように神の信仰があつい時期は、特に神は狂いやすいんだよ。今はかなりバランスがとれていると思う。そういうものだって人間が思っているから、産まれる神はいるけれど、路線変更する神はあまりいない」

 ヤモリがおはぎの肩を優しく叩く。

 「……そうなんだ」

 おはぎの反応を見つつ、ヤモリは微笑む。

 「そうだよ。ああ、実は私、二重神格なの。前は破壊メインというか……天災をおこす龍神で恐怖対象として社に祭られていたんだ。これ以上、災害が起こらないように皆で祈っていた。そのうちにさ、人間達が災害から家屋を守る神だと私をしたんだよ。だから家を守るでヤモリ。感情が高ぶるとね、昔の狂暴神力が出ちゃうんだよね……。一回、時神未来神のプラズマをボコボコにしちゃったりしたし、竜宮を破壊しちゃったりもしたんだよ。でも、私、覚えてないんだ」

 「……え、ええ……」

 ヤモリの言葉におはぎは顔を青くする。やはり龍神は気性の荒い神が多い。

 「……気性だけじゃなくて、気象まで悪くなるんだね……」

 「うまいじゃん」

 「嬉しくないよ……」

 イルミネーションがさらに輝く。

 きれいだが、おはぎ達はなんだか不気味に思った。これからどうなるのか、心配ごとが出てきてしまった。

 「……やはり戦うのか」

 栄次は不安げに輝く夜空を見上げた。

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