イルミネーション1
クリスマス。
イベントに何でも乗る神の世界では竜宮でもイベントを開催中とのことで、おはぎは寒い中、呼ばれた。
時神の家だ。
台所で時神現代神アヤが誰かと神力電話をしている。よく聞くと更夜という時神と話しているらしいことがわかった。
この更夜という神は料理が上手なようで、今日は時神全体でクリスマスパーティをやるらしい。
「クリパかあ………。いいなあ」
「ちょっとおはぎちゃん? 聞いてる?」
目の前にいる麦わら帽子の少女、ヤモリに詰められ、おはぎは苦笑いを浮かべた。
「えっと、なんだっけ?」
「竜宮がイベントやるの! それに新聞社が取材に来るのよ! 極秘だけど私が従業員だから筒抜け!」
「それ、いいのかなあ……」
ヤモリの嬉々とした表情におはぎはあきれた顔を向けた。
「今回は……俺はいらんか?」
時神過去神、栄次が少し期待のこもった顔でつぶやいたが、ヤモリが首を振った。
「いや、栄次はいるでしょ!」
「え、絶対いる!」
「はあ……」
ヤモリとおはぎに詰め寄られ、栄次は頭をかかえ、ため息をついた。
「戦闘の心配はないけど! 新聞社が嘘をつくかもしれないじゃない? だから過去神よ!」
ヤモリがビシッと指をさした。
「わかった……」
「今回はヒメちゃんが業務でいないから、ヒメちゃん抜き! 今回は私が行くから安心を!」
ヤモリが元気よく言い、おはぎは顔色を悪くした。
「どこに安心が……」
「じゃあいきまーす!」
ヤモリがおはぎの言葉に上乗せし、竜宮のチケットをかざした。




