第5話 Let's get it started
ラオンは、城の地下にある武器庫で、武器を探していた。
「魔王討伐の武器って何? 分からないな…」
そう呟いたラオンは、何かを思い出して武器を急いで探し出す。
そこで目当ての武器が見つかると、喜んで呟いた。
「これこれ! まさかこの武器庫にあるとはね…w」
ラオンが見つけたのは、護身用武器の一つ、“時空衝撃盾“。
これは、ラオンが読んでいた、闇の魔術に対する防衛魔術の本に書いてあった武器で…
闇の魔術に対抗できる武器の一つである。
ラオンは「魔王=闇の魔術」というイメージがあった為、この武器を手にしたのだ。
そして、ラオンは探索を続けると、また興味深いものを見つける。
「えっ、魔導書大全の全編!? 普通に凄すぎでしょ…」
ラオンは、この武器庫の凄さに感心しつつ、驚いていた。
説明しよう!
魔導書大全とは、英雄魔術師が複数いる“艮組“から出版している本である。
風、雷、天気、炎の魔導書など、基本的な魔術から…
念力、時間、重力、空間の魔導書など、難易度の高い魔術まで…
これらが全て”艮組”の魔導書であり、全てを総称して、魔導書大全という。
滅多に見られないものなので、全編が揃ってることが凄いことなのである。
ラオンは、用意していたリュックに、魔導書大全-全編(25巻)、時空衝撃盾、そして念の為に入れておいた、デュランダル-エクスカリバー[D-E]と、パワーグローブ…
などを入れて、武器庫を出る。
武器庫を出たラオンは、牢屋の前を通り、今度はある部屋に向かった。
その部屋とは…
大図書館だった。
魔王の正体も分かっていないし、どこに向かうべきか迷っているラオンは、ここに来れば重要なことが一つでも分かると思い、大図書館に来た。
「うーん、まあ探してみなきゃな…」
そう独り言ち、まずは本の棚を探す…
と、そこで目が惹かれ、ラオンは動作を停止する。
そこにあったのは、巨大な鏡。
凄い不自然な鏡で、なぜか少し透けているような…?
ラオンは、気づいたら手を伸ばしていて、鏡に触れていた。
そして鏡に触れてから数秒後、異変が起こる。
ガシャッ
突然、謎の機械音がして、ラオンは我に返ったが…
もう遅かった。
その直後、鏡にスイッチが現れて、周りに神々しいエフェクトが出てきた。
[これヤバいやつか? 多分そうだな。
このスイッチめっちゃ押したいんだけど…]
ラオンは、どうしようか迷って、かれこれ十分。
そこで、鏡に文字が表示された。
「始めましょう。」
その表示を見たラオンは、迷いを捨てて、ボタンを押した。
すると突然、地上から轟音がした。
まだ、投稿遅れます〜