用語・人物紹介その1
【用語紹介】
『神様の図書館』
全ての本が集まる巨大な図書館。
そこに置かれている本の一冊一冊が世界であり、地球も神様が書いた物語の一つ。
物語が中途半端なままにその物語の作家が筆を投げてしまうとその物語は直に消滅し、その物語の中の住民も消滅してしまう。
消滅するまでの時間はまちまちだが、消滅する為にその物語の中に介入し、展開を進めなければ遅かれ早かれ消滅する。
続くが書かれる事がなくなってしまった物語はその終末に向けて自動的に進むが、その物語の主人公達に次の展開を与える事によって軌道に乗り、消滅の危機を逃れる。
『中継地点』
正式名称は不明、何処かの世界で死亡した者が次の世界へと生まれ変わる為に経由する場所。
そこには神様の図書館と呼ばれる巨大な図書館があり、生まれ変わる者はそこに貯蔵されている無数の物語の中から生まれ変わりたい世界を探す事となる。
それぞれの物語の中で書かれていなくとも街や暮らし、現実と呼べる世界が存在している。
『司書』
神様の図書館に貯蔵されている本の中で、消滅が近い本の中に入り込み消滅を防ぐ。
状況によりすべき事は変わるが、その物語の主人公達に新たな展開を与えたり、窮地を救う事で物語を軌道に乗せるのが主な役割。
『司書権利』
司書が物語の続きを書く事に成功し、物語を軌道に乗せた時に与えられる権利、物語から一つだけ何かを持ち出せる。
持ち出せる物は特に限定されていない、その物語がファンタジーであれば魔法のような能力を持ち出す事も可能。
特例として初めて司書として物語に入る人間にも、元々生きていた世界から一つだけ物を持ち込む権利が与えられるが、生物が物語から持ち出された場合に司書権利を得ていた場合はその限りではない。
ただし生物はその限りではなく、両者の意思が一致していなければ持ち出す事は出来ない。
本来の司書権利は自分が入った物語からしか物を持ち出す事が出来ないが、特別権利という上位の権利が存在し、それを使った場合は自分が関わっていない物語からも物を持ち出す事が可能となる。
【登場人物紹介】
『タナト』
本編の主人公、売れないまま酒浸りで死んだ売れない作家。
最後の願いが「物語の続きを書きたい」だった為、一人で司書をしていたリアの願いと合致し、特別権利により転生する事となる。
その後はリアの頼みで終わらない物語の続きを書く為の手伝いを始める。
本当の名前は日本名だが、専らペンネームのタナトと呼ばれる。
身体能力は決して高くは無いが元々物語を書いていた事が幸いし、入り込んだ物語の展開を予想する事に長けている。
その顔付きは暗めで髪も適当に切りそろえただけでズボラな印象を受ける。
身長は高いが、生前の不摂生が祟り細身という程ではない。
◆所持品◆
・ライター
最初の物語『常ノ魔』に入った時に持ち込んだ物。
某深夜特撮番組のライターを彷彿させる装飾がゴージャスな一品、真ん中に穴が空いており、そこにチェーンを通してベルトと繋ぎ合わせている。
現在は炎魔カークが宿っており、よく喋る。
◆所持能力◆
・炎魔の契約
『常ノ魔』で炎魔カークと契約した事により手に入れた能力。
両手から炎を出す事が出来、炎球として放り投げたり火柱を立てたり出来る。
火力や器用な使い方に関してはまだ未熟。
・展開予想
入り込んだ物語の展開を予想し、その展開に対して事前に行動を起こす。
魔法のような物では無く、単純に長年作家として生きてきた事により積み重なっていた力。
簡単に言えば『ベタ』を見抜く『メタ』な能力。
入り込んだ物語内に於ける危険察知能力として役に立つ事はあるが、あくまで予想な為外れる事もある。
『リア・ミューゼス』
神様の図書館で働く司書。
本来は物語と物語を繋ぐ転生の中間地点だが、たまたま自身の希望とタナトの希望が合わさった為タナトを転生させる事となる。
元々は地球の生まれでは無いが、地球オタクといっても良い程の詳しさ。
タナトの作品のファンだった。
その顔付きは綺麗だが、しばしば見せる表情の変化は子供のようにも見える。
眩く長い金髪に碧眼、身長はタナトの胸元程で一般的な女性の身長よりは高い。
その身体は華奢で、細身というよりは痩身と言った方が良い程ではあるが、その腕力はタナトよりも余程強く、身体能力も高い
◆所持品◆
・幻想布服
以前、リアが一人で物語を軌道に乗せた時に司書権利で手に入れた物。
見せたい服装を選び、他人から見た自分の服装の認知を自由に変えられる魔法がかけられた服。
見せたい相手を自由自在に選べる為、大半の人間にはAの服を、特定の人間にはBの服を、という風な使い分けも出来る。
ただし、どれほど綺麗な服に見せたとしても洗濯は必要なので決してこの一着だけを着回しているわけではない。
◆所持能力◆
・ドアーズ
リアが一人で司書をしていた時にある物語で手に入れた触った扉と扉を繋げる転移魔法。
元々その一つの能力だけだったが『常ノ魔』の次頁執筆完了時にアルから譲り渡された司書権利によって、魔に属する物を扉から弾くという能力も手に入れた。
扉と扉を繋げる際は、繋げたい扉を強く意識する必要があり、その場合にリアは呪文じみた言葉を呟く事があるが、自己暗示に過ぎない。
・ミューゼス式戦闘術
リアが生まれ育った世界で培った刀剣を主に使う戦闘術。
剣士というよりもむしろ暗殺者のような動きで、素早く相手の急所を狙う事に長ける。
投擲技術も高く、短剣等を上手く使い遠くの敵に攻撃することも得意としている。
格闘技術は無いわけでは無いが、武器が無い場合は周りにある使えそうな物を使い逃げに徹する事が多い。
『アル・アーテ』
物語『常ノ魔』で出会った少女、リアよりも幾つか年下に見えるが、その胆力はリア以上で大胆な行動を取ることが多い。
普段はその歳相応の少女らしい顔を見せるが、弓を手にすると目つきが変わり、正確な射撃を見せる。
本人は「運だけで生き残って来た」とは言うものの、その弓の腕はかなりの物。
身長はリアよりも低く、薄茶色の少し長い髪をポニーテールにしている。
身体が小柄な為小回りは効くが、射撃に集中している間は標的以外に意識がいかなくなる欠点がある。
格闘技術はほぼ無いに等しい。
ご飯が美味しくてたまらない年頃。
◆所持品◆
・薄緑のリボン
リアから買ってもらったリボン。
初めてのお洒落は少女の胸により強い希望を与えた。
◆所持能力◆
・射手の心得と後は運だけ
その卓越した射撃の能力に加え、人よりも運が良い。
それぞれの人生に於いてその運は決して平等では無いが、アルの場合は常に運が上向いているようだ。
尤も、アルがひたむきに自分の成すべきことを考え、実行し、その運に頼るつもりは無いからこそ、与えられる物なのかもしれない。
『カーク』
その名を炎魔、ある狂人には炎神と呼ばれ『常ノ魔』に存在する悪魔の中でも異端だった存在。
その佇まいは人間の姿に近く『常ノ魔』の悪魔達の弱点であった炎をものともしない。
偉そうな態度を終始貫き通し、自分が愉快だと思うこと以外には興味を持たない。
その力は語り尽くせない程で、その気になれば『常ノ魔』の世界は彼一人で滅ぼされていたといっても過言では無い。
タナトと出会った時に彼の記憶を盗み見し、その生き様を愉快と感じた事から、タナトと契約する事となる。
契約時に一旦ライターにその身を収めたが、物語から出てきた時もそのままだった為、物として持ち出されたという決断が下され、実態化が出来なくなってしまった。
だが、それも気にせず尊大な態度のまあ、タナトのポケットの中からクククという笑い声が絶えない。
◆所持品◆
・タナト
ライターに収まる身ではあるが、カークの中ではタナトは所有物の一つである。
新しい契約者が自分をどれだけ楽しませるか期待しながら炎魔は今日もクククと笑う。
◆所持能力◆
・燃えろ
契約者の傍らで揺れる炎は、その身を取り戻したならば灰すら残さない獄炎となる。
炎魔が自ら勝手に定めた法律には我を楽しませろとしか書かれていない、たとえばそれを魔法と呼ぶ事があるのかもしれない。
・見せろ
契約者により封じられたその力は、記憶を貪り食う悪魔の邪眼。
本来はその目に燃えたぎる強い炎に魅入られた者の記憶を燃やし、時には都合の悪い記憶を消し、時には廃人に変えてしまう力だが、タナトは記憶を燃やされる前に興味を抱かれ記憶を燃やされずに契約を執り行った為、その力については気付いていない。




