表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
7/61

国王

「ギルド長、王様に相談しに行こう」

「相談しに行くって、往復どんなに急いでも二か月かかるよ」

「俺に考えがある、支度してくれ」

「二か月もギルド長が留守をしたら」

「心配しないでグレンさんそんなにかかりませんよ」

「さん付けはいらないグレンでいいよ、俺も栄太と呼ぶから、それはともかく、冗談じゃなく二か月もギルド長が留守をしたら」

「わかってる、ちょっと待って」

【チャッピー声が外に漏れないように決壊を張れる】

【脳内データーにあるだろう、急に私に甘えるな】

【聞いた方が安心するもの、いいじゃん】

【勝手にすれば】

冷たい言い方だが感じが嬉しそうだ、遮音決壊を念じて

「二人には俺の秘密をバラスけど絶対に他言しないでね」

「勿論」

「絶対に漏らさない」

「俺は時空魔法の転移が使えるんだ、だから明日王都に行って明日帰って来られるだ」

「何と、伝説の魔法まで使えるとは」

二人ともそば楽呆けていて言葉がなかった、万能は神力に近く念じるだけで発動するが、魔法と言う事にしておいた方が無難だろう


翌日、ギルド長の部屋から王都に向かうことになった、他の職員に気付かれないように、早朝出発する

「帰ってくるまで、この部屋にはグレン以外出入り禁止にしておいて」

「わかった」

「じゃあ、行ってきます」

ギルド長が旅支度、でガチガチになって俺の腕に、つかまっている、俺は二回目だから割と落ち着いている

一瞬眩暈がしたかと思うと景色が変わった

「ウィンさん痛いですよ、着きました」

目をつむり俺の腕をつかんでいたギルド長が眼を開けて

「本当に転移したんだ、間違いなくあそこに見えるのは王都の門だ」

王都の門から少し離れた林の中に転移した

「行きましょう、ここからはウィンさんが頼りですよ」

「うん、任せろ」

見上げる王都の門は壮大だった、十数メートルの高さの壁が、どこまでも続いている感じだ、万里の長城みたいだな、行ったことなかったけど、長蛇の列の後ろに並び一時間ほどかけて無事王都に入った、クロードの街と差があり過ぎて、比べる対象にならないほど賑わっている、俺はクロードの街の方が好きだな

「即会えないと思うけど、王城に行ってみよう」

と言う事で王城の門前まで来た、ちょうど豪華な馬車が、周りを馬に乗った鎧騎士が囲みゆっくりと出てきたが目の前で止まった、何が起こったと思っていると、突然馬車の扉が開き

「ウィン、ウィンじゃないか」

「ロット、いや王様」

侍従らしき人が駆け寄ってくる

「王様、困ります、危険です」

騎士たちがすると直ちに下馬すると俺たちを囲む

「良い、私の親友だ控えて居れ」

ははっ、騎士たちは跪き控える

「ウィン、来ていたのか、会いたかったぞ」

「私も、王様に会いに」

「そうか、会いに来てくれたか、そうか、ちょっと待っていてくれ」

侍従に手招き何か耳打ちしている、侍従が

「それはちょっと・・・」

「良いではないか、急病とか何とか言い訳しておけ、これは命令だ」

あっ、脅しちゃってる

「待たせたな、馬車に乗ってくれ、連れの方もどうぞ」

騎士たちは渋い顔をしているが、かまわず俺も乗り込む

「私の私室でいいな」

「勿論、何処でも話を聞いてもらえれば結構です」

「おい、口調が固い、親友だろう」

「そうは言っても、今は王様」

「人前ではな、私的な時にはいいんだよ、昔のようで」

なんて気さくな王様だ、気に入ったぜ

「ところで、この者は」

「ああ、実は・・・」

最初から訴え事を話してしまった

「そんなにひどいのか、どうしたい」

「領主を変えるか、市民冒険者で自治区として認めてもらえるか」

「その辺は担当大臣と内々に相談しておこう、ところで、お前たち、どうやって王都まで来たのだ」

しまった、事件のあらましから、到着が早すぎた

ギルド長もその事に気付き青くなっている、仕方がない王様の目を見ながら、誓約、と念じた王様の体が一瞬輝くと王様は身震いしている、ギルド長は俺の顔を見て、申し訳なさそうに汗をかいてだまって居る

「王様、今から話すことは秘密にしていただけますか」

「高杉栄太と言ったか、良いだろう、約束しよう」

「栄太で結構です、俺は転移魔法を使えるのです」

「なに、転移魔法、誠か、転移魔法がこの世に存在するのか」

「はい、現にクロードの街に今朝までいたのですから」

「ウィン、本当の話か」

「本当です」

「事実としたらえらい事だぞ、栄太とやら世界中から狙われるぞ」

「だから秘密にとお願いしているのです」

「秘密にするそれは約束するが、そのような貴重な力をクロードの町だけで埋もれさすのは」

「それでいいのです、多用すると今の世界のバランスが崩れます」

「言いたいことは分かるが、余りにもったいない」

その時、閃いた

「王様、ギルド長の味方をしてもらえるなら、お礼として誰にも知られないよう、行きたい所があれば、お望みの場所まで送ります、それでどうでしょう」

「良いな、その条件乗った、ところで証明するため今クロードの町まで行けるか」

ギルド長が

「王様、そんな無茶な事」

「無茶だろうな、俺もそう思った」

「良いですよ、」

「えっ」

「えっ」

ハモった

「この部屋を入室禁止にしてください」

「わかった」

ドアを開け

「良いか、どんなことがあっても、誰が来ても、このドアを開けてはならぬぞ、わかったな」

「これでいいか」

「良いですよ、では、二人とも俺につかまってください」

転移を念じるとギルド長の部屋に転移した、二人ともまだ目を閉じている

「着きましたよ、目を開けてください」

「おおっ」

王様が大きな声を出す

「静かに」

王様が口を押えて黙る、ドアが開いてグレンが入って来た

「もう帰ってきたので・・・」

王様を見て言葉が止まる

「静かに、ちょっと事情があって、王様を連れてきちゃったけど、すぐ帰るから」

グレンが慌てて跪いている

「良い良い、かしこまることはない、邪魔をした」

「騒ぎにならないうちに戻るから」

ポカンとしているグレンを置いて、王様の私室に戻る、王様は暫く呆然としていたが

「これは夢ではないよな」

自分の頬を抓っている

「うん、夢ではない、ウィンお前の言う事なんでも聞く、だから先程の約束忘れる出ないぞ」

「勿論、約束は守ります、同じもの、そうだ、金貨二枚貸してください」

王様は自分で金は持っていないようだ

「今持っていないが持ってこさせようか」

「私が持ってます」

ギルド長が金貨を二枚渡してよこした、その二枚を握り込み目を瞑り念を込める、一瞬で済むのだが、勿体付けて意味不明の言葉をつぶやくふりをして

「この二枚の金貨は願うとお互いを呼び合うようにしてあります、王様が一枚ギルド長が一枚持ってください、そしてギルド長王様に伝えたいと金貨に願ってください」

「うわあ」

王様が声を上げた

「頭の中にウィンの声が」

「そうです、お互い念話が出来ます、俺に連絡したいときはギルド長に連絡してください、その金貨はなくさないように、二度と作れませんから」

いくらでも作れるがありがたみがなくなるから、それと無暗に造らされるのも嫌だし

「わかった鎖を付けて、肌身離さず持っていよう」

「それではこれで失礼します、クロードの街の事よろしくお願いします」

「何でも言ってきてくれ、予期に取り計らう」

なんでもって王様大丈夫ですか、とにかく目的は果たした、急いで帰ることにしたが、入門したのだから出るのも門を通って出なければ、入門よりはかからなかったが順番を待って門を出た、人目に付かない林の中からギルド長の部屋に帰ってきた、夕方だ窓の外の景色がt黄昏ている、グレンが部屋に入って来た

「帰ってきた」

「ああ、今度は帰ってきた」

「どうだった」

ギルド長が

「栄太君のお陰で王様は俺たちの完璧な見方だ、あんしんしろ」

「やったな、栄太」

「おうっ、やったぜグレン、ところで二人は」

「元気だぜ、顔出してやれよ」

「わかった」







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ