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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
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冒険者登録

姉妹の家を辞し、予定していた冒険者ギルドに行くことにする、色々知るにも経験するにしても、冒険者が一番合っていると思ったからだ、大通りを歩いているとすぐに分かった、見える範囲では一番大きな建物だ

ドアを開けて入る、正面にカウンターがある、定番通り奇麗な女性が三人並んでいる、好みの女性は三人の内誰か、暇な時間帯なのか三人が俺を見ている、一番優しそうな左手の女性に声をかける

「冒険者登録したいのですが」

「はい、当ギルドにようこそ、ではこちらの書類に」

書類、読めるし書けるんだ、出身はカードと同じにしないと「、記入して渡す

「登録料金貨一枚になりますが」

「ではここに手をお入れください」

水晶玉出てきました、手をのせると白く光り出した

「犯罪者ではないようですので、強さを見るため審査官と模擬戦を行っていただきます、訓練場へ行ってください、審査官はAランクですので全力で戦ってください」

いかにも強そうなマッチョな大男が「大剣を提げて出てきた

「ひ弱そうだな、大丈夫か、どこからでも好きな時にかかってこい」

壁にかかっていた模擬刀を手に向かい合う

「それでは行きます」

打ち込む軽く受けられた、だが相手の動きがひどく遅く見える、打ち込んできたのを交わし、剣道でいう小手を見舞う、相手は大剣を落としてしまう

「はぁ、どうなている」

「俺の勝ちで素よね」

「待て、おかしい、もう一度頼む」

「良いでしょう」

「今度は俺から行くぞ」

思い切り大剣を打ち込んできた、今度は体を躱し後ろから膝裏を突く、いわゆる膝カックンだ、膝を崩し転倒してしまった

「お前何者だ、Aランクの俺を弄ぶって、どんだけだ、ちょっと待っていてくれ」

事務所に戻って行った

暫くして戻ってくると、ちょっと来てくれ、そう言って歩き出す、黙ってついていくと事務所の階段を上り、最奥の部屋のドアを開けて入った、正面のデスクに五十代くらいの男が座っていた

「初めましてギルド長のレナード ウィンです、よろしく、まぁ、とりあえず座ってください」

「高杉栄太です」

向かいに座ったレナード

「何者単刀直入にお聞きします、貴方は何者ですか、Aランクを手玉に取るなど、SSクラスの人間でも無理な事なのですなのよ、それを貴方は軽々やってのけたそうじゃないですか」

しまった、ちょっと遣り過ぎたかな、失敗した

「何者と言われても、極、、普通の人間だと思っていますが」

とぼけるしかないが、どうしよう

「、あなたは渡り人(わたりびと)では」

「渡り人とは?」

「異世界から来た人の事を、この世界では渡り人というのですが、私も年寄りから聞いた話ですが、千年も前に記録があると言うだけで、現実には聞いたこともありません、古い記録では一国を滅ぼす力があるそうです」

そこまで言われると、こたえられるか、俺自身がこわくなるわ

「実は俺自身、自分がどれほどか分かっていないのです、確かに身体能力はずば抜けているのは分かります、でも、、わ実をいうと出身も過去もわからない、将来生きていく為に冒険者になりたい、そう思ってここに来ただけなのです」

夢中でこの世界に来てから過ごしているけど、二人に言われて初めて自分の置かれた現実を考える、思うと心細くなってきた、想像したことが現実にできると有頂天になっていた、後先考えなしに出鱈目に力を使っていたように思う、お前は何者だ、問い詰められて初めて気付くとは、俺はこの世界に独りぼっちなんだ、突然、奈落の底に落ちるような不安感が襲ってきた



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