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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
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領主の息子

異世界で初めての宿は、四畳半ほどの広さ、ベットと小机服は壁にかけるようになっている、一泊2食が五銅貨五十枚日本円で五千円くらいだろう銀貨一枚が一万円相当そんな感じだろう、銅貨一枚が十円と言う事だ

銅貨部屋に入りベットに横になるなり寝てしまった

翌朝、明るさで目が覚めた、朝食を食べた後部屋に戻り、ベットに腰かけて考えた、突然の事ばかりで、何の予定もたたない、強制的に頭に知識を詰め込まれたおかげで、パニックに陥る事を避けられたのはありがたかった

取り敢えず知識だけではだめだ実際に見て聞いて、出来れば体験しながら、この世界に慣れていこう

まずは宿を出て街を散策することにした、食品の店、衣料店、やはり武具の店があるのを見て、改めて異世界に来たことを実感する

「キャー」

突然悲鳴が聞こえた

「汚いガキが邪魔だ、若様のお通りだ」

「やめてください、避けているじゃないですか」

「なにぃ、てめー」

蹴とばそうとする足を救い上げる、男は後ろに一回転して倒れた、傍に栄太が立っている

「男は暫く痛そうに横になっていたが、栄太がいることに気がつくと、怒りで真っ赤な顔になって立ち上がる

「貴様、ふざけやがって」

「お姉ちゃん怖い」

馬車の横で、子供を抱えて若い女性が震えている、心底腹が立った、大の男が小さい子供を足蹴にしたのだ

「死にたくなかったら、さっさと消えろ」

怒りで震えていた、ほんとに殺してしまいそうだ、睨まれ栄太が向ける物凄い殺気に、男は立っていられなくなって、屈みこむと股間を濡らしている、だが男の仲間の一人が

「何だお前は、領主の若様のお通りを邪魔したのだに文句があるのか」

「領主の若様なら何をしても良いのか」

「邪魔だから追い払っただけだ、痛い目にあいたいか」

カッとして気がつかなかったが皆騎士の格好をしている

「騎士が子供を足蹴にするとは、本当の騎士かお前たち、仮装行列じゃないのか」

「貴様、許せん」

残りの騎士たちが栄太を囲み、剣を抜いてかかってきた、栄太の姿が一瞬消えた、騎士たちが倒れる

テレポーションを連続して、騎士たち全員の足をすくいあげたのだ

「次は足を切り離すか」

そう言って取り出してあった刀を構える

「くそっ、全員引き上げるぞ」

力の差が分かったようだ

「まて、謝れ、そこの二人に謝手から帰れ」

「貴様」

へたり込んでいた騎士が二人に頭を下げ

「すまなかった」

そう言って一行は去って行った、馬車が見えなくなると見ていた人たちから拍手が沸いた

「良いざまだ、いつも威張り腐って」

そんな声が聞こえた、二人の傍に行き

「大丈夫か」

声をかける

「弟を、ありがとうございました、でも、ご領主様に逆らって、あなたに危害が」

「俺だったら大丈夫、心配ない、それより送るよ家まで、遠いのか」

二人の後をついていく、粗末な小屋が立ち並んだ地区の一つに入っていく

「汚いところですが、入ってください」

兄弟で住んでいるようだ、まさに貧民窟、税金が払えず人として扱ってもらえない人たちが、町の清掃などをして生きているのだそうだ、領民は生活に不服があっても、自分たちより下の身分がいる、それが不満のガス抜きになっているのだそうだ、そういう意味で最低限で生かされている人たちだ








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