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栄太の漫遊記  作者: ベン マウント
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王様の裁断

王様の決断は本来なら死刑だが、領主は身分はく奪、一族郎党、平民に落とされた、俺は人が死ぬのは嫌だ、増して俺が関連して、何人も死刑になるのは耐えられない、俺が王様に頼んで減刑、そうなったのだが、グレンの言うには

「あれだけ贅沢を尽くした、生活をしていた人間が平民に落とされ、しかも、仕事のめどもない、収入はないわけだから、貧乏な生活、生きていけるか、死んだ方が増しだと思うだろうな」

だそうだ、俺もそう思う、さんざん住民を苦しめた報いだ、穂可哀想とはわない、ただ、自分だけでなく、他人も大事にしないと、いざと言うときひどい目に合う、と言う事を目の当たりにした、気を付けよう

クロードの街は、ギルド長ウィンをトップとして街の代表者が話し合い、街を自治都市として、運営していく事になった、もともと、領主が役立たずだったから、影響は全くと言って良いほどない、今までと内容はほぼ変わらない、領主を当てにせず、今までもギルドと街の実力者が街を守ってきたのだ、領主は税金を課し、自分が肥え太る事だけに専念してきた、害はあっても得な事は何もしなかったのだ、居なくなれば、街が楽になる、只、王様の思惑が見え隠れする事も事実だ

ギルド長ウィンを貴族に取りたてようとしたのだが、ギルド長は貴族になることを嫌がった、だが、自治都市のトップと言う事は、貴族の肩書はないが、役職は領主とあまり変わりない、貴族程国王に忠誠を誓う事はないが、国からの縛りは同じようなものだ、ギルド長と俺の関係が分かっている国王は、ジンワリと俺も縛ったつもりだろう

ギルドは、、役所も兼ねることになり、拡張工事が始まった

赤星星団の総長に関しては、俺に宣戦布告がしたが、まだ、何かしたわけでは無い、しかし、このまま解放するのも危険、と言う事で、俺に相談してきた、暗示にかかっているロイドは、俺に逆らう事はないが、何かあってからでは遅いので念のため

「ロイド、自由になったら、また俺たちをどうにかしたいか」

聞いてみた

「冗談言うな、お前に逆らっても痛い目を見るだけだ、何もしないよ」

「じゃあ、その言葉を信じて、俺から頼みがある」

「なんだ、俺にできる事なら良いぜ」

「あんたは大陸中に顔が効くんだよな」

「一応な」

「何かの時には力になってくれるか」

この先国内国外を問わず、災いが降りかかるような、気がしてならない、気のせいだけで終わってくれればいいが

「おう、望むところだ、お前のような奴と仲良くなれれば、俺も心強い」

「良し、今からロイド、お前とは友達だ、よろしくな」

「こちらこそ、有難い、お前のような奴が友達なら心強い」

織の中から手を出してきた、俺の感がこいつは良い奴だといっている

ギルド長に、事の次第を話し、ロイドを開放してもらった

「お前が保証するなら問題ないだろう」

二人して通りに出た、色々あって、一日が過ぎるのが過ぎるのが早い、もう夕暮れ時だ、商店の並ぶ辺りは明かりがともっている

「勿論、領主の家で寝泊まりしていたんだよな」

「ああ、そうだ」

「荷物は?」

「一応、マジックバックを持っているから」

「その中ね、了解、それじゃ、今日は俺の家に泊まればいいよ」

「すまんな、頼む」

「じゃあ、そうしよう」

家に向かって歩きだす、歩きながら

「組織が大きくなりすぎて、俺も悩みが多いんだ、信用できるものに、暫く本部は任せて、静養のつもりで一人辺境の街を訪ねて来たんだ、昔、王都で知り合った、あの領主を訪ねてきたんだ、極悪非道で生意気な男が、彼の仕事をことごとく邪魔する、と、言うので力を貸すことにしたんだが、あんな悪だったとは、あんたには申し訳ない事をした、そのうえ、事前に止めてくれた事に、心から感謝する、そして、本当に悪かった」

立ち止まると、そう言って深々と頭を下げた、通行人が奇異な目でみて通りすぎる

「分かったよ、そうか、そういう事か、納得した、あんたのような男が、あんな領主の味方するなんて、大組織のトップが情けないと思っていたんだ」

「面目ない、だが驚いたよ、一応ランクにすればSS以上と、自他ともに認める、それで祭り挙げられて団のトップになった、この俺を子ども扱いするなんて、生まれて初めてガックリ来た、暫く立ち直れそうもないよ、あんたの、あの強さはどんだけだ」

「SS以上って、それは人間やめてないか」

「ああ、普段はそう言われていたよ、その俺を子供扱いするあんたは、もうとっくに人間じゃないよ」

「冗談じゃない、れっきとした人間だよ、化け物なんて言うなよ」

「正にその通りじゃないか」

どちらともなく笑い出した

引っ越したばかりの家に着いた、門を入ると

「おかえりなさいませ」

、又だよ、執事のガルドとメイド数人が出迎えていた、そういう事は止めろと言っているのに、頑なに辞めてくれないのだ

「おい、あんた」

「なんだよ、あんたじゃなくて栄太でいいよ、俺もロイドって呼ぶから」

「じゃあ、栄太、こういうのは家とは言わないぜ、教えてやるが、お屋敷って言うんだ」

「皮肉を言うな、俺は望まないが、住まなきゃならない事になってしまったんだ」

「やはり、お前ほどの男を、いくら地味にしようとしても、世間は放っておいてくれないだろうな」

「俺としては、なるべく目立たないように、しているつもりなんだが」

取り敢えず応接に案内して、ソファに座る

「目立たないように、気を付けている人間が、悪でも貴族である領主の家を襲撃するかなぁ、しかも一人で」

「それは、目立たないように夜になってから言ったじゃないか」

「んっ、何か目立たないの意味を勘違いしてないか」

「そんなことはない、言わんとしていることは分かっている、分かっているが、敵でも味方でも、死傷者が出るのが嫌なんだ、今回は、死者どころかけが人も出さなかっただろう」

「確かに死傷者は出なかった、だから、よけいに目立つんだよ」

「分かってるよ、だから、出来るだけ名前は伏せて、表に出ないようにしているんだ」

「あ~あっ、お前っていい奴だな、ますます気に入ったよ、だが、苦労するなお前は、性格もそうだが、力が吐出しすぎている、隠そうにも隠し切れない力だ」

「しょうがない、出来るだけ目立たない努力をするしかないか」

「そういう事だな、俺で力になれることがあったら、協力するよ」

「ありがとう、その時は頼むよ」

「ああ、遠慮なく言って来い」

そう言って二人で握手を交わした

「おかえりなさい」

「おかえりー」

シルビーとリリーが入って来た

「俺の同居人だ、シルビーとリリー」

「ロイドと言います、今晩お世話になります」

「シルビーです」

「私りりー」

「高杉さんに助けられて、そのまま妹とお世話になっています」

「だから、それは、もう良いって、もう、一緒に住んでるんだから、家族だろう、独りぼっちの俺の家族になってくれよ」

「ハハハハ、栄太が必死になってる」

「笑い事じゃないよ」

「そうだな、ひょっとして、シルビーさんは栄太が嫌いなんだ」

「違います、大好きです、嫌いなら此処にいません」

言ってから

「あっ」

と、口を押えて真っ赤になっている、そして

「だけど、身分が違い過ぎて」

突然の事に呆然とし、発言の意味を噛みしめ、年甲斐もなく赤くなっていた栄太が

「身分て、俺は平民だぜ」

「平民だけど、ギルド長なんかと友達だし、強いし、私なんかが」

「何を言ってるんだ、俺もシルビーが好きだし、リリーは可愛いし」

「はいはい、後は俺のいないところで、どうぞ」

ロイドに茶化されて

「すまん、大人げない」

ドアがノックされた

「食事の用意ができました」

メイドが呼びに来た

「はい、ありがとう」

「すみません、私は仕事に戻らなくては」

戻ろうとするシルビーに

「そういう事で、シルビーは使用人とは違うから、メイド服なんてやめてくれ」

「そうは言われても、ほかに着る服が」

「そうだ、気がつかないで、ごめん、明日リリーのも一緒に、服を下位に行こう」

何か言いたげなシルビーだったが

「兎に角、食事に行くぞ」

そう言って歩き出す、ロイドはニヤニヤしながらついてきた


読んでいただきありがとうございました

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