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リブリータ  作者: みき はるか
白亜の巨塔
3/6

説明の末

 「つまり?世界に迫った災いを止めるために俺は呼ばれたっていうのか?世界樹の妖精であり、ここの妖精の女王であった君の母親に」

ことはの話を聞く限りではそれしかわからない。というか占いの内容はそこまで具体的なものでもないらしくたとえ女王が生きていても直近に何をすればいいのかということはわからなそうだと言うことしかわからなかった。母親であるリズにことはは、あらかじめある程度今後のとこを聞かされていたらしい。その内容は世界が少なくとも100年以内に滅ぶこと、それを阻止するために妖精の女王であるリズはとりあえず召喚を行うこと、その結果もしかしたら自分は死ぬかもしれないのでそのときはことはが召喚した俺をサポートすること程度だったのだ。

 とても短いコトハの説明に俺はびっくりしたが100年というアバウトな数字から占いが抽象的なものであると推察してみた。

 100年以内に起こる災いをなんのヒントもなしに防ぐ、こんなバカげた話はないので俺は断りたい気持ちでいっぱいだった。しかしながら世界樹の妖精という稀有で魔力に富んだ存在であるリズですらその魔力と土地の力を合わせても呼び出すのにギリギリ超えるくらいの魔力が必要な召喚の儀式をそう簡単に再現できる人は眼の前にいる少女のコトハくらいなものだとことはは正直に話してくれた。

 「それにそんだけすごい魔力を使ったってことはきっと俺にすごい力の1つや2つくらい宿ったってことだろ?」

 「ないよ!!」

 それを笑顔で元気にコトハは否定した。こうして俺はこの世界から帰ることにしたのだった。

                     (完)

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