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みんなそれぞれにやる事を見つけ大広間を後にする中、ティトは砂バァの側へ行く
「あの、砂ババ様」
「砂バァでええよ、今日は大変だったの、そなたとはまだゆっくり話しもしてないでの、自分の家だと思うて楽にしんしゃい」
「ありがとうございます。でもわたし…」
カザはティトが心配だったが、今は砂バァに任せて自分の出来る事をしようと大広間を後にした
アズーの家のガレージに行くと、また新しい何かがジャリハートに付け足されていた
前回の簡易的なものでは無く、しっかりとしたリンクシステムが組み込まれているのが分かる
「あっ、カザ!とりあえず完成はしてるけど、前の加速よりも少し遅くなってるからね!これでもう焼き切れたりはしない筈だけど、しばらくは慣らすためにリンクシステムは使わないで!」
とアズーは何かバタバタと準備しながら説明してくれた
「とりあえず普通には走るんでしょ?」
「うん!大丈夫!」
そう言って部屋の奥へと消えて行った
「よっ!悪りぃ遅くなって」
とシグが合流してガレージを出る
「後ろに乗ればいいんだろ?それともたまには俺が前に乗ろうか?」
「前にアジャリナジャリのアリ地獄に落っこちたのは誰だっけ?」
「あれはほら、滑ったんだよ」
「はい、無理です」
とゆう話をしながら砂の街バルウの門の方へ行こうした時、誰かが道を遮る
「私たちを置いて行くなんてどうかしてると思わないバサロ?」
「うん、どうかしてる」
ティトとバサロだった
「駄目だ!危ないとこかもしれないんだよ?」
とカザが言うが
「私たちも行くから!タダ飯食らいと思われたくないしね!」
そう言うティトの横でバサロもうんうん頷く
「バサロぉ、さっきは悪かったって。お前の立派な身体じゃあ通れないかもしれないだろ?心配で言ったんだよ」
そうシグに言われて自分でもそうかもと納得しかけたところで
「行ってみないと分からないじゃない!」
物凄い剣幕で怒るティト
「わ、わかった!うん!行こう!シグ、タンクと二台で行こう」
その提案にうんうんと頷くシグ
数分前
ティトは砂バァに自分の素直な気持ちを伝えた
「ありがとう…でもわたし、カザやみんなに護られてるだけなのは嫌なの。子供しか行けない場所なら私も行ける。砂バァ。私、カザやみんなの力になりたい」
「…気に入った!そなたのしたい様にして構わぬ!ただし、今の帰ってくる場所は此処じゃ。必ず帰って来んしゃい」
「ありがとう砂バァ!」
そう言ってティトは砂バァを抱きしめた
「気をつけるんじゃぞ」
そう言われ頷いたティトは走って大広間を後にした
「青空のような良い眼をした人ですね」
「そうじゃの。わしの若い頃にそっくりじゃ」
まだ大広間に残っていた人たちは思った
だから若い頃っていつだよ!?
半ば強引にカザ達について来たティトはカザの後ろに、バサロはシグと一緒に装甲サンドバギーのタンクに乗り、バルウの門がゆっくりと開くのを待っていた
「待て待て待て待て!ガキども待て!!」
振り返ると何かを抱えたミゲルとクシナが走ってこっちへ向かってくる
カザ達はいったん降りて2人を待つ
「はぁはぁはぁ!お前ら手ぶらで行く気か!?砂ババ様がコレを用意しろって言うから急いで持ってきてやったんだ!ありがたく思え!」
なんだか偉そうに言うミゲルの横からクシナが説明する
「砂ババ様が言うには、月光蟲は刺激に弱いんだって。ちょっと強く叩いただけでびっくりして破裂しちゃうみたい。だからコレに入れて持って帰ってきて」
と小さなビンがいくつも紐で繋がれタスキのように繋がっていて、ビンの中には水が入っていた
それをミゲルとクシナは1人に1つ肩からかけてあげる
「クシナありがと〜!いっぱい取ってくるね!」
「無理はしないでねティト」
とティトとクシナは抱き合う
それをちょっと良いなと思いながら見る男たち
「あんた達も!女の子連れてくんだからしっかりしなさいよね!」
とクシナに頭をガシガシされるカザとシグとちょっと手を伸ばしてバサロにも
門が開いてしまっているので、直ぐにジャリハートとタンクに乗り込む4人
「こっちの事は心配するな!」
「気をつけてねー!!」
その声を背に4人は走り出した




