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夢にまで見たあの世界へ   作者: ゆめびと
第1章~王都編~
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86話「再会と報告と入学の話と」

王様のしゃべりかたとか難しいな……


 城壁の門の前で待つこと半時。

 日が昇るにつれ、人の行き来が激しくなってきた。

 門の隣にあった扉が開き、先ほどの彼とミーチェが出てきた。

 久しぶりに見るミーチェは、少し元気がない様子。


「ニケ! やっと戻ってきたか、心配してたのだぞ」


「師匠、ただいま。

ごめんね、心配かけさせて」


「ほんとだ、今までどこにいたのだ」


「デオドラにさらわれてイーディスに……」


「なるほどな、それでデオドラは?」


「新しい死霊術がどうとかで――」


 ニケはイーディスであった事を話した。

 競売所のこと、黒髪の3人組が助けてくれたこと、デオドラが協会の人間だったこと。

 少し考え込むミーチェ。

 

「とりあえず、話はあとだ。

まずは中に入るがいい」


「通してもいいのですか?」


「こやつは私の弟子だ。

入れても構わないだろう?」


「そ、そうなんですかッ!?

西の魔女様の弟子様とは知らず、とんだご無礼を」


 門番が深く頭を下げる横を、ニケとミーチェは通り抜けていった。

 城門の中に入ると、中は広大な草原のようだった。

 手入れの行き届いた植木。

 城へと続く道の間には噴水があり、そこから4方向へと道が分かれていた。

 左は兵舎だおるか、大きな木造の建物があり、右側には立派な建物がそびえ立っている。

 噴水まで進み、右へと歩き出す。 

 見える建物は大きく、幾つも窓があるところ部屋も多いのだろう。

 

「師匠、あれが王宮?」


「そうだ。だが、王もここで寝泊りしておる。

あまり失礼がないようにな」


「あ、あぁ。気をつけるよ」


 扉の前に執事のような人が見える。

 ニケにとっては初めて目にする服装だ。

 彼は一礼すると、扉を開けた。

 内装は豪華すぎて言葉もでない。

 シャングリラに、白い床。

 素材はなんだろうか、つやがかっており光を反射して眩しい。

 赤い上質な踏み心地の敷物。

 何人かのメイドがすれ違い、お辞儀をしてくる。

 そのまま案内された部屋へと入る。

 部屋の内装も豪華だ。

 いかにも高そうなベット。

 敷物と同じだろうか、綺麗な造りだ。

 

「ニ、ニケさんッ!?」


「アシュリー久しぶり」


「もう、すごい心配したんですからね!」


「ごめんごめんって」


 椅子に腰掛けると、メイドがお茶を運んでくる。

 お茶を啜り、事情を話した。

 流石のアシュリーでも新種の死霊術という言葉に引っかかったようだ。

 

「ニケ、その死霊術とは一体どういうものだったんだ?」


「そうだな。アシュリーみたいな感じで、アンデットになって人格があったんだ。

身体能力が異常で、気がついたら人格を失ってたんだ。

あの拳を全て避ける自信ないよ……」


「それほどまでに……」


「私も、協会の死霊術のせいでアンデットに……?」


「可能性としては低くないだろう。

私達が森に入っている時に、協会の連中は橋を渡った」


「確かにな、それだとその死霊術でアンデットになったアシュリーって……」


「うむ。あやつらにとっての成功例と言うことだ」


 アシュリーが成功例と言うことは、いずれ協会がアシュリーをさらいに来る可能性が生まれる。

 一同は互いの顔を見合い、ため息をついた。

 ミーチェが王都にいる時点で事態の収拾は着くだろう。

 それに、ガメリの話が確かなら東西南北の魔女が集う。

 そのときこそ、協会に一泡吹かせれるだろう。


「悩んでいても時間の無駄だろう」


「そうだな。そん時考えればいいんだよ」


「そう……ですね……」


「あまり考え込むでない。

とりあえず、王へ報告へ行く。

ニケ、付いてくるがよい」


「わかった」


 立ち上がり、ミーチェと共に部屋を後にした―――




 ―――ニケはミーチェと共に、謁見の間へ来ていた。

 ニケは端で待っているように言われ、ミーチェと王様話を聞いていた。

 新たな死霊術の話を大臣達と話し合う王様。

 しばらくして、ミーチェがニケを手招きした。


「王、こやつの紹介をしておこう」


「ふむ。そちらの黒髪の少年は、お主とどういう関係なのだ?」


「こやつは、私の弟子だ」


「なんと! 西の魔女にやっと弟子が」


「こやつといると飽きなくてな。

魔法を覚えたてでロッククラブやゴブリン、レッドキャップとたたかってきた。

それに、コルック防衛のときにキメラと対等に渡りあったのだ」


「それほどの実力があるとはな……」


 王様は、しばらく考え込むように肘をついていた。


「お主、魔法を学ぶ気はないか?」


「それはどういうことだ?」


「ニケ、流石に王にその口の聞き方は……」


「はっははは。我輩にそのような口を聞くとはな。

気に入ったぞ少年」


「なんか気に入られたぞ師匠」


「呆れてなんも言えないのだが……」


「少年。お主に命を与える。

魔法学校に入学し、力をつけるがいい」


 突然の入学の話。

 ミーチェは焦った様子で、王様の話を聞いていた。


「もうすぐ入学の時期だ。

途中で辞めても構わん。どうだ? 入学してみぬか?」


「そうだな、師匠もこれから忙しくなるみたいだし。

いいぜ? その学校に入学しても」


「はっははは。いきのいい少年だ。

後日、また知らせよう」


「では、王。私達はこれにて」


「うむ。報告ご苦労」


 ニケとミーチェは謁見の間を後にして、屋敷へと戻るのだった……

書きかたがどーも上手くいかないときは話が見えないときですね

最近こういうのが多いのでしっかりとしたいところです。

では、次回もお楽しみに!

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