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夢にまで見たあの世界へ   作者: ゆめびと
第0章~転生、そして長い旅路~
83/93

83話「支払われる女神の枷の代償と近づく王都と」

またしても書きかたが変わってきました……

読者のみなさんは見やすいでしょうか。


 夜空に流れ星が駆ける。

 そんななか、ニケは夢を見ていた。

 懐かしいようなそうでもないような夢を―――


 ―――夢の中でひとりの少年が、父親らしき男と手を繋いであるいていた。

 夕焼けの見える丘の公園。

 揺れるブランコの軋む音。

 丘を撫でながら響く、夕方の鐘の音。


「さぁ帰ろうか」


 父親らしき男が手を引きながら歩き出す。

 それに続き、隣を歩く少年。

 ニケは、遠くへと消えていくそんな2人を見ていた。

 見覚えのある公園。


「ここは……昔近所にあった公園だっけ」


 ニケは懐かしさを感じながら、公園を歩き出した。

 丘から見える街。

 夕焼けに照らされる街は、どこか寂しさを醸し出してる。

 ふと、見慣れた家を見つけた。


「よくあそこから一緒に来たっけ」


 思い出すと同時に、ニケの記憶に亀裂が入る。

 

「あれ?誰と来てたっけ……」


 記憶が消えていくような感触を、ニケは味わっていた。

 次第と頭痛がこみ上げてきた。

 ふと、不安が胸を叩く。


「まさか、力の代償って……」


 アテナが言っていた「力の代償」。

 ニケは、それが記憶だとは思っていなかったのだ。

 現実世界の記憶は、今のニケを成り立たせている。

 では、その記憶が消えたら? ニケはどうなる。

 思い出そうとしても靄がかかっていく記憶のなか、ニケは夢から覚めていくのだった―――




 ―――朝焼けが大地を照らす。

 辺りの霧が肌寒さを感じさせる。

 先に目を覚ましたのはガメリだった。

 背伸びをしながら毛布を羽織ながら立ち上がる。

 傍に寝ていたニケとシロを起こそうと近づく。

 ふと、ニケが泣いているのをガメリは複雑な心境で見ていた。

 自分の息子への後悔。

 あの時こうしていれば。っとガメリはひとり目を伏せる思いだった。

 広がる空が青みを帯び始めた。

 鍋などを馬車に片付けると、ガメリはニケを起こした。

 ニケは、自分が泣いていることに気がつくと、恥ずかしそうに頭を掻きながら笑った。

 不器用に笑うニケに、ガメリは微笑み返す。


「さて、王都に向かうか! 朝から泣いていては西の魔女様が泣くぞ? がっははははは!」


「やめてくれよガメリさん。

師匠が恋しくて泣いてたわけじゃないからな!」


「ほほう?では、なぜ泣いておったのだ?」


「父の記憶が……無くなってたんだ。

どんな顔をしていて、どんな喋り方だったのかも全て」


「そりゃ何が起きたんだ?」


「んー。力を得る犠牲って言ったほうがいいのかな。

まさか記憶とは思ってなくて」


「なるほどな。まぁ、辛いことがあったら言うといい」


 そういうとガメリは御者席へと座った。

 シロと共に、ニケも馬車へ乗り込んだ。

 向かう先は王都。

 馬車は早朝の日の出と共に走り始める―――




 ―――すでに日が昇り、傾き始めた頃。

 行きかう人々が増え始め、いろんな種族が見て取れる。

 エルフ、ダークエルフ、ドワーフにフェアリー。

 はじめてみる亜人種に、ニケの高鳴る胸は収まるところを知らなかった。


「ガメリさん! エルフだよ!」


「あぁ。エルフだな」


「ガメリさん! ガメリさん! ダークエルフだぜ? 

クールな感じが堪らないぜ!」


「そうだな。ダークエルフだ」


「ガ、ガメリさん……ドワーフのおっちゃんだ! 

やっぱ身長低いんだな!」


「おっちゃんかどうかわからんが、ドワーフだな」


「うおぉ!? すっげぇ! フェアリーだ!」


「ちっこく飛んでるやつだな」


 既にガメリは空返事だった。

 大興奮のニケに比べ、ガメリは王都に拠点を構える商人。

 亜人種は日常的に見ているので、あまり興味を示さなかった。

 照りつける太陽を手で隠しながら、ガメリは空を見上げた。

 清々しいくらいの快晴。

 流れ行く雲。

 ふと感じる空腹。

 

「飯にするか」


 馬車を街道沿いに寄せた。

 御者席からガメリが中へと移動する。

 水の入ったビンを片手に、馬のもとへと歩いていった。

 相変わらずシロはあくびをして、ニケに擦り寄っていた。

 馬車の中には木箱などが多く乗っており、揺れても音をたてないのを見ると中身は空のようだ。

 その隅においてある布袋は食料が入っている。

 中からパンと干し肉を取り出すガメリ。

 ニケと自分の分を切り分ける。

 パンに干し肉を挟むと豪快に噛り付く。

 その様子を見ながら、ニケも真似をして噛り付いた。

 互いの顔を見合い、笑いあいながらの昼食は、実に優雅な時間だと言えよう。

 軽く昼食を済ませ、再び馬車は走り出す。


「さぁ、今夜中には王都手前まで行くか!」


「頼むぜ? ガメリさん!」


「任せろ、絶対に会わせてやるからな! がっははははは!」


 ミーチェとアシュリーの待つ王都はあと少しだ……

書きかたが変わってからブクマ等増えてきました。

勝手な自己満足ですが、書きかた変わってからの物語、文法の評価がいただきたいです。

あとコメントもいただけると今後のモチベになります。

書いてもいいよって方、よろしくおねがいします。

自分の作品をどう思ってくれているのか気になるのです。

では、次回もお楽しみに!

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