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夢にまで見たあの世界へ   作者: ゆめびと
第0章~転生、そして長い旅路~
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39話「意識のある者」

朝日が上がる前、夜空が青く染まり始める時間にアンデットたちがニケたちの元へとやってきた。

ミーチェは言った「戦闘は避けられないだろう」と。

相変わらず駆け出すニケ。

ガリィに橋を封鎖してもらいながら、シロと入れ違いに前衛へとなる。

何体かのアンデットを薙ぎ払った。


 アンデットを薙ぎ払うニケを見ながら、ミーチェはガリィの傍を走り抜けた。


「ニケ!伏せろ!」


 その声を聞くと、ニケは即座に伏せた。

 ニケの頭上を、大鎌が風を切りながら通り抜ける。


「師匠!危ないだろ!?」


 立ち上がりながら、ニケは叫んだ。

 アンデットたちは薙ぎ払われ、地に転がり動かなくなった。


「あと少しだな」


 残ったアンデットは、3体。

 ニケと、ミーチェは駆け出す。

 左側の狩人風のアンデットは弓を構えた。


「師匠ッ!」

 

 ミーチェの前に、ニケが入り込む。狩人風のアンデットは、矢を放った。

 迫り来る矢をニケは、太刀で弾く。

 

「すまないな、ニケ」


 そう言いながらも、ミーチェは走る足を止めなかった。

 狩人風のアンデットに目掛けて鎌を振りあがる。

 大鎌は、腹部に刺さると深く食い込んだ。

 それを横目に、ニケは中央にいる魔法使い風のアンデットに切りかかる。

 魔法使い風のアンデットは、持っていた杖で剣を受け止めるがニケの腕力に耐えれず、杖は粉砕した。

 そのまま押し切るニケ、刀身が脳天から喉にかけて入った。

 魔法使い風のアンデットは、膝をついて地に突っ伏した。

 ニケは、太刀を構えると最後のアンデットに切りかかった。


「っきゃ……」


「きゃ?」


 アンデットに刃が触れる寸前に、ニケは太刀を止めた。

 

「どうかしたのか?」


 ミーチェが、ニケのもとへ歩いてきた。


「なんか。今、しゃべった気がしたんだ」

 

 目の前にいる、自分の身を守るかのように身構えるアンデットを指差すニケ。


「ん?お主、意識があるのか?」

 

 小さく頷くアンデット。

 アンデットは、身長が低く服装はフードを被っていて下には、灰色の布の服を着ていた。


「アンデットって意識あるのか?」


 ミーチェの一言に、ニケは問いかけた。


「極まれに、死ぬ前の気を記憶と人格を残してる者がおると、本に書いてあったのだ」


 まさか実際に出会うとはっとミーチェは、アンデットを見ながら呟いた。

 ニケは、ミーチェが言うことが半信半疑のようだ。


「あんた、人間では……ないんだよな?」


「あ、はい。私は、すでに死んでしまったようですね」


 アンデットは、構えを解くと下を向きながら答えた。


「ふむ。普通にしゃべれるのか」


「そうみたいだな」


「あ、あの……私は……殺さないんですか?」


 アンデットは、服の端を握り閉めながら問いかける。


「んー。攻撃してこないし、たたかう理由ないんじゃない?」


「そ、そういう問題なんですかっ」


 少し、叫ぶようにアンデットは言った。

 ニケは、頭を掻きながらミーチェを見た。


「確かに。攻撃する意思があるなら、襲い掛かってきているはずだからな」


 問題ないだろ、っとミーチェは呟きながら橋へと歩いていった。

 それを見ながら、ニケはアンデットに問いかけた。


「あんたも来るか?」


「え、え?私、アンデットですよ?」


「でも、喋れるしたたかう気ないんだろ?」


「は、はい……」


 そう答えると、アンデットは再度うつむいてしまった。

 

「いいから、きなよ」


 ニケは、アンデットの手をとると歩き出した。


「ま、待ってください……」


 その声は、ニケの耳には届かなかった。

 朝日が昇り始め、あたりに薄く霧がかかり始めた。

 ニケ、ミーチェ、シロ、ガリィ、アンデットと世にも不思議な面子が焚き火を囲っていた。


「ニケよ。このアンデットを、連れて行く気なのか?」


「一緒にいても、問題ないだろ?」


「あ、あの……わ、私は、どうすれば……」


 そう答えるアンデットを、ミーチェは興味深そうに見つめた。


「お主は、ついてくる気はあるのか?」


「い、行くあてもないですし……そ、それもいいなら。つ、ついていってもいいですか?」


 アンデットはおどおどしながら、答えた。

 アンデットと、ミーチェのやり取りを見ながらニケは大きくあくびをするのであった。

最近、書くスピードが早くなってきているのですが、相変わらず即席なので時々詰まります。

でも楽しいので書いちゃいます!

最近、いろんな方から応援の声をいただきます。

感謝してもしきれないくらいありがたいです。

では、これからも執筆を頑張ってまいります!

次回もお楽しみに!

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