表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢にまで見たあの世界へ   作者: ゆめびと
第0章~転生、そして長い旅路~
10/93

9話「作戦会議!」

翌朝、依頼内容の確認と共に、情報公開をするミーチェ。

ミーチェは難しい顔をしながらも、作戦会議が始まった。


 目が覚めた、まだ外は暗い。

 初めての依頼だ。

 依頼内容は、魔物の討伐。

 今まで、2度も魔物と戦ってきた。

 だが、それは成り行きでだ。

 今回は、違う。

 俺たちが成功しなかったら、村に被害がでるかもしれない。

 とりあえず、着替えてリビングに行こう。


 着替えを終えて、リビングに向かうとミーチェがいた。


「おはよう、よく眠れたか?」


「あぁ」


「そうか。では、作戦会議と洒落込もうじゃないか」


 ニケは、ミーチェの座っているテーブルに向かった。


「今回の依頼だが...少々気がかりでな」


「気がかり?」


「うむ。いつもなら、ギルドの増援があってもいいのだが」


「今回は、ギルドのほうに申請がきてないんだっけ?」


「あぁ。それが気がかりなのだ」


 ミーチェは、いつにも増して難しそうな顔をしていた。


「この依頼はだな。毎年、この時期に何度かきていたのだ」


「毎年?」


「あぁ。このじきにロッククラブが、繁殖期に入るのでな」


「それで、数が多いって言ってたのか」


「そうだ。多くて10~30はいると、考えていい」


「そ、そんなにいるのか...」


「ただ。あいつらは、背中が堅いだけでお腹は柔らかい」


 つまり、お腹を狙えってことだな。

 だが...大きさもかなりあるといっていた。


「前回は、ギルドの冒険者達と協力して倒したのだが」


「今回は、ギルドの増援はなし。俺と、師匠と、シロしかいないってことか」


「ギルドの増援がないのが、すごく気になるのだ。嫌な予感もする」


「依頼を断ることは、できないのか?」


「できたらそうしておる。できないから、こうして話の場を設けているのだ」


「そうだったのか...」


 ミーチェの言う、嫌な予感がなんなのか見当もつかない。

 ただ、それが現実に起きないことを祈るまでだ。


「今回は、人手が足りなさ過ぎる。それに、ロッククラブは相性が悪いのだ」


「相性?」


「うむ。あやつらは、魔物であり蟹だ。私の使える魔法は、水と闇。相性は最悪なのだ」


「確かに...でも魔物と、闇属性魔法との相性って、何で悪いんだ?」


「簡単な話さ。まず、魔物と言う物は魔力が闇の力、つまり魔族によって生み出されたもの。それすなわち、闇からできたものに闇は効かない。というわけだ」


「なるほど。だとすると、師匠はお荷物ってことか?」


「お、お荷物とは、失礼な...」


 確かに、ミーチェは俺より格上の魔法使いだ。

 だが、相性が悪くダメージが通らないとなると、話は別だ。


「どうするんだ?」


「私も、前衛になるしかないってことだ」


「え?師匠、魔法使いなのに前に出るのか!?」


「そうだ。魔法使いが、必ずしも後ろで魔法を使うものばかりではないのだ。私だって、お主の錬金術と同じような魔法が使える」


「そ、そうなのか。びっくりした、肉弾戦でも、するのかと思ったぜ」


「だがな。余程の切れ味があるものか。もしくは、打撃武器でないと近接戦は厳しいのだ」


 刀で石を切る話なんて、聞いたことがない。

 だとすると、昨日のハンマーを使うしかないのか。


「前衛二人が、回復魔法が使えるが。シロが、どう動いてくれるかが鍵となる」


「ロッククラブって、石みたいに硬いんだろ?」


「あぁ。関節部分あたりは柔らかいが。基本的に、打撃で殴るか、大剣などでぶった切るかのどれかだ」


 ぶった切るって...無理じゃね?

 とりあえず、お腹と関節が弱いと。

 ある程度の情報が揃った。


「ほかに、質問等あるか?」


「ロッククラブを倒し終えたら、村に報告に行くんだよな?」


「そうだ。お主は、初めて行くのだから迷惑がないようにな」


 小声で、私の弟子なのだからとミーチェは言ったが、ニケには聞こえなかった。


「場所は、川を下ったところだが。ちょっと距離があるから、早めに出るぞ」


「わかった」


 そういって、支度をしに自室に戻るミーチェ。

 また、ミーチェと共に戦える事に嬉しさを感じるニケ...

 不安と緊張が胸を締め付けるなか、時間は刻一刻と過ぎていった...。

いやぁなんかRPGとかのボス戦前を思い出しますね。

誰が壁役とかそんな感じで話をしたのを思い出します。

もうじきお盆休みに入りますね。

私は本業が忙しいので平日はあまり書く時間がないので、短いのはご了承ください。

では、次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ