0話 「プロローグ」
初めて小説を書かせていただきました。
ほぼ内容は日々自分が思ってる異世界いきたいなーっていうありがちなやつです。
内容はもう主人公つえー!ってやつですね、はい。
目が覚めるとそこは丘の上だった。
何もない暖かい風が吹く広々とした大地。
「ここは、どこだ……?」
少年は、つぶやいた。
うつぶせの状態から、起き上がろうとしたとき声をかけられた。
「ようこそ、私は女神。名はアテナと言います」
丘の上には、なびく髪を押さえながら背を向けている声の主がいた。
少年は、起き上がりながら何を言ってるのかっと思っていた。
「何を言ってるのか、っという顔ですね」
女神は、振り向きながらそうつぶやいた。
顔立ちは東洋の顔立ちだろうか、日本人とはまた違った独特さを感じる。
「ここはどこなんだ!俺は部屋で寝ていたはずだ!これはドッキリかなんかなのか!?」
少年は、声を張り上げた。
「ここは神の地、あなたは導かれたのです」
アテナは、微笑みながらも話を進めた。
「神の地……?な、なんだよそれ……」
少年は、自分の置かれている状況を把握できていないようだ。
「貴方にはこれから私の世界、貴方の世界で言う異世界で私の代わりに地を歩き人々を助けてもらいたいのです」
女神は、優しく微笑みながら少年を見つめた。
「い、異世界だって……?」
疑うのも無理もないだろう、いきなり異世界にいけと言われて困惑しないほうがおかしいのだ。
「はい、今こちらの世界では魔族と人、神の共存を強いられる状態にあるのです」
女神は、再度背を向けながら遠くに見える大きな木を眺めた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ……魔族?そんなものいるわけないじゃないか!」
「貴方の前にいるのは神ですよ?」
少年を横目に見ながら、女神は答えた。
「あ、なら魔族もいて当然か!あはは」
少年は苦笑いを浮かべ、やがて真剣な眼差しに変わる。
「っで、あんたが俺をここに呼んだんだろ?」
「はい、そうです」
女神は、目を瞑りながら小さく頷いた。
「ならあんたのその世界?に行ってやるからさ、俺のお願い聞いてくれないかな?」
少年の目は、初めて手にしたおもちゃを見るような目に変わる。
「私の可能な範囲であればその願い叶えましょう」
「え、まじ!?」
女神の言葉に、少年は目を輝かせた。
「俺の身体をいじって欲しいんだ」
少年は、自分の胸に手を当てながら言った。
「いじる?っと言うことはどう言う事です?」
少し驚いた様子で、女神は振り返った。
「5つの力を授けて欲しい!例え、あんたとの繋がりが耐えても消えない力を!」
「力…貴方はまだ若い、力に溺れず自分を見失わない自信はあるのですか?」
少年はうつむいた。
「そんなものはない、だけど異世界に行くんだろ?魔法とか剣とかいろんなものが俺を待ってる!俺の世界は平和だったし俺はなんの術も知識もない、なら力さえあればそれらを手に入れれるかもしれない」
少年の言うことは一理あると、女神は考え込んだ。
しばらくしてから、女神は口を開いた。
「そうですね、力があれば長い修練、鍛錬がなくともそれに頼ることができます。しかし良いのですか?その力が時に恐怖を、時に大事な人を失ったりするかもしれません」
「そうならないための力でもあるだろ?」
何を言っても無駄だと思い、ため息をつくアテナ。
その傍、少年は前いた世界より輝いて見えた。
「わかりました、貴方に力を授けましょう。絶えることのない力を、ですが覚えておいてください、力は使い勝手で人を救い、人を傷つけるものだと」
「そいつは最初からわかってる!」
少年は返答をすると、すぐに口を開いた。
「俺が欲しい力はな…まず不老不死だろ?異世界に行くんだ死んでおしまいなんて面白くないじゃん?」
「不老不死、それは死ねず老いもせずただ孤独に時を過ごすだけですよ?」
自分自身が不老であるが故なのか、女神は少年を不思議そうに見つめた。
「貴方はなぜ不老不死になりたいのですか?」
「あんた言ったろ?あんたの代わりに地を歩き人々を助けろって、それなら、俺が死ななければ救える命とか助けれる人も多いと思うんだ!あと、歳をとりたくない」
きっと最後のが本音なのだろう。
「それから2つめ無限の魔力が欲しい!」
「む、無限ですか……?」
少年の願い事に、女神は苦笑いを浮かべた。
「そう、無限さ!魔力ってなくなると気絶したりとか動けなくなったりするんだろ?」
「そうですね、ですが私の世界では女性しか魔法は扱えないのですよ?」
女神は、世界の成り立ちを少年に説明した。
「え……な、なら俺も魔法つかえるようにしてくれよ!それで無限じゃなくてもいいから普通の人の何倍も多い魔力を俺にくれ!」
「貴方は強欲ですね」
女神は、クスクスと笑いだした。
「な、何がおかしいんだよ…」
少年は、頬を膨らませながらじっとこちらを見て来る。
「すいません、思ったことをつい言ってしまいました」
「べ、別にいいけどさ!それなら大丈夫だろ?」
「無限はさすがに無理ですが、人より多い魔力を与えることも使えるようにすることも可能です」
「よっしゃー!それなら問題ないな!」
少年は、無邪気に笑いながら腰に手を当て嬉しそうに笑った
「あと、俺の身体能力をあげて欲しいんだ!反射神経とか、動体視力、筋力とかを」
「わかりました、あと2つはどうなさいますか?」
「んー…そうだなぁ。」
少年は、考え込んだ...そろそろ少年と話す時間が、なくなってしまう。
「なら記憶力をあげて欲しい!俺は馬鹿だからな!魔法とか呪文とかすぐ忘れたら意味ないから」
少年は、恥ずかしそうに言い出した。
「あと、今言った力とここで話しした事を忘れさせて欲しい」
「それは、何故ですか?」
「最初から俺に力があって、異世界で目覚めたら多分...俺は、その力を使って何かしらやらかしちゃうと、思うんだ」
「そうですか、わかりました」
「以上の5つの力…あー1つはお願いになっちゃったけど、4つの力を俺に授けて欲しい!」
「その願い叶えましょう。目覚めた時、身体が重たいと思いますが、しばらくすれば治ります。」
「ここで言われても、忘れちゃうんだけどなぁ…」
少年は、小声で喋った。
「向こうの世界では、貴方はもう別人です。こちらの名を名乗るも新しい名を名乗るのも貴方次第です。」
「わかった、向こうに着いてから考えるよ」
「では、転生の儀式を始めます、私の世界をお願いしますね。」
「任せとけ!」
転生の儀を始めると少年は、静かになった。
こちらの世界での、未練がなければいいのだが…。
光が少年を包み始め、転生を始めようとしたとき。
「女神様!あんなつまらない世界から俺が、夢にまで見たファンタジーな世界へ連れてきてくれてありがとな!俺、頑張るよ!」
少年は、初めて笑顔を見せた。
少年を、包んだ光が宙に浮き始め。
やがて大きくなり空へと消えていく。
「任せましたよ」
女神は一人、何もない空に向けて発した。
「…っ……ね…。」
少年には、何をいっているか聞き取れなかったようだ。
読んでいただきありがとうございます。
小説書いた事ないので至らぬ点も多いと思いますがご指摘、ご意見等お待ちしております