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君を守る騎士  作者:
騎士になる
2/5

出会い

この世界には魔法が存在するが誰しもが使いこなせる訳ではない。北の王都ローゼンでは魔法学校カルタがありそこで学ぶと才能あるものは使えるようになる。また東の王都ミリカデアは騎士学校タリス騎士を志す者はそこへ集う。

2の国は同盟を組んでおりそれぞれの民は国を行き来することができたが、戦争が始まりそれどころではなくなった。


「今日もいい天気だ」


彼の名はフレン・ルーナ16才。ミリカデア領ではあるが地図に載っているか怪しいほど辺鄙な土地ラグナス村に住む青年。髪はブロンド瞳は空のように青い誰にでも優しく剣術に長けている。魔法学校カルタに行ったことはないが独学により魔法を使うことが出来る。


「さて今日も訓練するか!セレス手合わせいいか?」


「いいぜ」


こいつはセレス・ハーツ俺の親友だ基本的に俺はセレスとの手合わせで剣術を磨いている。

手合わせが終わり話をしていた


「やっぱりフレンは強いなタリスに行ったらどうだ?」


「興味はあるけどラグナス村を離れるのはな…」


「次期村長は大変だな」


「まあな」


そんな他愛もない会話をしていたのに今はそれどころではなくなった。ローゼンの騎士団がラグナス村に攻め入り村は戦場とかした。血や火事の匂いが空気を覆った。協会に皆を避難させ戦える者は抵抗をしたが多勢に無勢、犠牲を少なくとも20人に上った。その中にはセレスも含まれる


「おい!セレスしっかりしろ!今傷を治すからなそれまでもってくれ」


治癒魔法を発動しようとしたら腕を捕まれる


「俺は…もう駄目だ…他の…人…達を頼む」


「諦めるな!」


『現実を見ろ…これはもう』


目でみてもわかるセレスはもう助からないと彼は言う、でも俺はセレスを助けたいその一身で魔法を掛け続けたがセレスは動かなくなってしまった。


「セレス…」


親友を失い村は焼け敵は目の前で迫っていた。俺はセレスをこれ以上傷つけないように離れた場所に寝かせ剣を持ち立ち向かった


「たった1人で何が出来ると言うんだ諦めて命乞いでもしたらどうだ?」


「断る俺は諦めるのが嫌いなんでね」


「愚かな…やれ」


ざっと見て30人、只でやられる訳にはいかないセレスや他の皆が守った人達を死なせないため

俺は戦う。

無心に戦い続けたら周りに立っているのは俺と命令をしていた男だけ


「馬鹿な…くそ援軍!」


男は援軍を呼び出し俺を囲む、それでも半数を減らすことが出来た


「たった1人に何を手こずっている!」


「あんた命令してるばかりでかかってこないのか?」


「貴様…いいだろう私が直々に相手してやる」


我ながら馬鹿なことを言ったものだ挑発してしまうなんて、この男は強い剣術だけでは倒せないかもしれないならば魔法を使うだけだ!


剣と剣がぶつかり合う音が響く、男の顔から余裕が消え焦り始めていた。


「くっ」

こんな餓鬼に押されている?…あり得ない!

魔法を蹴散らしてくれる


闇の槍(シャドーランス)


暗闇の様な槍がフレンに襲い掛かる。タイミングを見計らい避けこちらも魔法を発動する


氷柱の雨(アイシクルアロー)


氷柱が雨のように降り注ぎ男に傷をつける


「魔法だと?」

何故だ?使えるはずが


「まあ驚くよね、カルタに通ってないのに魔法が使えるなんてさ」


「お前は我が国の出身か?ならば裏切者として容赦はせんぞ」


「最初から容赦してないだろ?残念だけど俺は生まれも育ちもラグナス村だよ。魔法は独学さ」


「冗談を…独学で魔法が使えるなんて聞いたことないわ」


男はクスクスと笑い信じなかった


「信じる信じないは自由だしどう思ってくれても構わない。けど魔法は才能があればあるほど使えるそうだろう?」


男は感じていたフレンは自分よりも才能があることに、それを認めるにはプライドが許さない。

しばらく相対して魔力も体力も限界にきたフレンは膝をつき息を切らす。


「はあ…はあ…」

力が抜ける、目も霞んできたこれはヤバいかも


『代わるか?』


男と交える前にも戦い続けていたフレンには体力など残っていなかったが気力でもたせていたそれも限界だ。彼は気づかい声をかけるがフレンはそれを断る。


「………。」

もう少し…待ってくれ


『…分かった。』


膝をついたままのフレンに男は勝てると確信し笑みを浮かべる


「最後のチャンスだ命乞いするのなら今だそ?」


「俺は諦めない。助けがくる可能性がまだある」


「こんな辺鄙な土地に助けなど来るわけがない。諦めの悪い奴だ…死ね」


絶体絶命、死を覚悟したフレンは目をつぶることもなくその瞳にはまだ光が宿っていた。


「させない」


『…!?』


凛とした声、この持ち主は輝くような金色の髪にペリドットの瞳の女性が立ちふさがる。男は信じられないという顔で


「お前はまさか…閃光のヴァルキリー」


「そう呼ばれているが私はリリーナ・アストン。ミリカデアの騎士だ」


「何故こんなところに…?」


「答える必要はない。私と一戦交えるか?」


男は動揺し、すぐに撤退をした。フレンは生き延びたリリーナ・アストンの登場によって


「助けてくれてありがとうございます。貴方は命の恩人です。」


「当然のことをしたまでだ。しかしこんなところに村があるとは…」


「あのリリーナさんは何故ここへ?」


彼女によると薬草を採種しに近くまで来ており黒煙が上がっているのが見えて来てくれたらしい。彼女が来てくれたお陰でローゼン兵は去り戦いは終わった。亡くなった者を弔い怪我人の手当てまで手伝ってくれた。


「そうだ君の名前は?」


「フレン・ルーナです」


「そうか…ルーナ騎士を目指しミリカデアにこないか?」


「俺が騎士?」


「あの状況の中、君は諦めなかった。私は騎士に向いていると感じたんだが…考えておいてくれ」


「…はい」


「『弱い者は強い者が守る』これは私の使命だ。だからルーナ君たち民は私が守る」


それだけ言うとリリーナは王都に戻っていった。

リリーナ・アストンと言えばこの村でも噂があるほど有名で百戦錬磨の称号を得ていることはフレンも知っていた。遠くなる後ろ姿をみてフレンは呟く


「確かに君は強いだけど、『弱い者は強い者が守る』そうだとしたら君のこといったい誰が守ってくれるんだ?」


その時、俺は決めたリリーナ・アストンを守るための騎士になると。

村が落ち着き俺はミリカデアに行くことを伝えると村の皆は見送ってくれた。


「フレン気をつけてね」


「うん分かったよ母さん」


「フレンこれを…そして忘れるなよ」


「分かってる」


俺は王冠と六花の画かれたペンダントを受け取り父さんの言いつけにうなずく

村を出る前にセレスに挨拶をした。


「セレス、俺はミリカデアに行くよ…やりたいことが出来たんだ。だから見ていてくれ」


そう告げてラグナス村を旅立つ。心では彼に問いかける。あの時、何に反応したのかを彼は


『懐かしい感じがしたが、気のせいだろう』


どの事だった。

セレス・ハーツ

フレンの良き理解で手合わせに付き合ってくれる友人。戦いで命を落とす


父さんの言いつけと彼は後々ストーリで出します

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