失敗作
どうかなぁ、良い感じに長くできたけど
「あの…」
「貴方は治癒術師ですか?」
「い、いいえ、私は召喚術師です。で、でも、治せますよ?」
『召喚 サイセイ』
ちっちゃ!なんか出てきた!手のひらサイズだ~
小さな竜や!
うおおお!異世界っぽい♪
「治してあげて、あ、お金はいらないですよ」
かぷっ!
あ!噛みついた!
「大丈夫です、多分…」
おい、なんか聞こえたぞ?
凄いなぁ異世界、どんどん傷が無くなっている
「この子の唾液が再生させる効果が有るんですよ!だけど、試させてくれる人がいなくて」
おい!今試したのかよ笑
「えっと、骨が折れてて内出血してたみたい、じゃ、じゃあこれで♪」
ご機嫌だな
「ありがとうございました!」
アル…そうだな、形はどうであれ、助けてくれたんだ頭を下げよう…
「うっ…ん、あれ?ここは?」
「えっと確かタチバって町のギルドです!無事で良かった~」
この町を出ていく時に色々見たもんな、町の名前位覚えてるか。
「何で助けたの?」
「ライトが…って自己紹介してないよね。私はアル、隣の黒いのがライトで、言葉を話せないのが特長です。よろしくね」
「私は、名前が無いの。小さい時は失敗作って呼ばれてて…で、でもフェンリルの娘で、かなり強かったから生きてこれた…人と、フェンリルのハーフ、作られたんです」
おお!耳と尻尾!美しいッ!腕の半分と脚の半分がモフモフもふもふもふ…
ハッ!(゜ロ゜)!
気がついたら触ってた!いいねぇいいねぇ耳も良いけど、手も足も…
「う、ん…ひゃん!」
あ、そろそろヤバいな、ごめんね♪
「そろそろ、行きましょう?食料も時間も限りがあるの急ぎましょうライト」
いや、いやだーーーー!この子も連れていきたいっ!
抱っこする
「えっ!えっと、食料なら調達出来るので心配しないで下さい!それに、私、強いので是非連れてってくださいっ!お願いします…」
「う、う~ん…ライト!しっかり面倒見るんですよ」
(うん!)
「オオッ!」
「そう言えば、ギルマスとマルスさんが居ないですね?」
「嬢ちゃん、マルスは弓兵の仕事、ギルマスは会議があるって言ってたぜ!」
「あ、ありがとうございます、では、行ってきます!」
「おう!行ってらっしゃい!気をつけてな!」
この町のギルドには、優しい人が多いのかもしれないな
もしかしたら良い町なのかもな、このタチバって町
さて日が登り始めてるなぁ、目がいてぇ!
寝たかったなー、アルも辛そうだ
この子の名前どうしよう
「名前どうしよう、ライト」
「!?」
モフモフもふもふもふ…
「モフモフしてないで…モフ、モフ?…うん!モフが良いと思うんだけど」
よい!よいぞ!
「道はどうしたら良いかな?前と同じ道に行きたいんだけど…」
「私は構いませんよ、大丈夫です」
(うん、良いよー)
「ググ、グワァー」
「いや、どっちよ、まぁ良いです、行こっ!」