女の子と盗賊
初投稿です!よろしくお願いいたします!
あれぇ?…ここ、ドコ?森?
この俺、神条 光は、家で絡まっていたコードに引っ掛かりコケただけなのに、黒みがかった鎧姿で、息を切らせた女の子の前に片膝をついていた。
少し理解の範疇を超えてきたリアルに現在進行形で驚いていた。
「ちょっと!何でもいいから助けてよ…っ!向こうから盗賊がくるの…!」
「オラッ、見つけたぞっ!!!もう逃がさねぇ…。」
後ろを向くと5、6人のおっさんたちがいた。そのみなが良い体つきで日本にはまずない顔だ。顔を見ていたのが相手側に通じたのか、その中の一人先頭に居た他の人と少し年をとっているおっさんが笑顔になった。
「そこの黒いお兄さん、わりぃけどよ…死んでもらうぜ!おらぁぁぁっ!」
おっさんたちがいきなり真剣な顔に変わり鉈や斧、剣を振ってきた。今まで喧嘩どころか運動すらまともにしてこなかった自分にとっては人生を諦めなくてはならない。
しかし、体は生きようとする。身を守ろうとする。
「わ、悪かった!も、もう何もしない!助けてくれぇ!」
気がついたらおっさん皆、ボッコボコ。真剣そのものだった表情は恐怖で歪んでしまっていたようだった。
「あ、ありがと」
(なにがあったんだ?)
「グルルラアアア…」
自分から出てきた音に疑念を抱く。思った通りの音が出ない。それは、すでに自分のもとの体ではないこと、これからの生活は、自分を知っているはずのこの少女に掛かっていることを示していた。話せないとすれば誰かに助けてもらうしかない、このままでは獣そのものだから。
「っ!」
今の自分はこの少女にとってはさっきの奴等より恐ろしいものだろう、会話が不可能、自分より強いばかりか盗賊何人かを同時に相手をし勝つことが可能…自分でもこれは無理ゲー半泣きだ
まぁ今状況を把握しないと…
ふと、今気づいたがメニューボタンみたいなのが有る、馴染みのある物が有れば使い方も判る。それに、少しでも情報が欲しいなら押すよね皆も。押すよね?
名前 ライト
職業 狂戦士
レベル 6
スキル 自動迎撃 高速反応 反応速度+10 筋力+Lv.
契約者 アル・ハート
バーサーカー?スキル強くない?てか、アルってこの子か…?
よく見てみると、足元に魔方陣みたいなものが土に埋まっている石に描いてある。召喚?まさかな。でも…
とりあえず少ない情報だ石も幸いなことにそこまで大きくない、野球ボールを半分にしたぐらいだ。拾っていくことにした。
よく見ると、盗賊たちの体力やMPみたいなのが見える。勿論女の子のものもだ。
女の子は両方のゲージが半分以下だった。来ている服もぼろぼろ、体が少しやつれているような気がする。
盗賊たちが持っていた武器を一本奪って、1人だけ剣の腹で殴ってた。ちょっと女の子にどんな事をしてたか考えたら、体が勝手に動いてた。自動迎撃ってスキルのせいかもしれない。
(アル)
「アヴ」
ぴくり
少し話せる範囲の限界が以外と近い。かろうじて聞こえたようだ、しかし、名前はまずアルであってるみたいだ、背中に大きめの鞘があったどんなところか判らないしゲームのような要素が有る、つまりゲームならモンスターが当然出る…なら、武器は必要不可欠…いただいていくことに決めた。
まずは、森を出よう。
色々知りたいことがあるが(たとえばなぜ俺かとか、ここはどことか)今は安全なところへ行かなくては追っ手が来る可能性が高いから、お姫様抱っこで悪いが運ばせてもらう。
抵抗されても関係ない。新しいこの体ならなんとかなるだろうから。
見てくれてありがとうございました、最初なので、恋愛要素とかはないですね…
次回は出来るだけ速くだしたいです。